2014年4月5日土曜日

最新の米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション)4月1日分と、市場センチメント。

最新の米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション)4月1日分と、市場センチメント


主要7通貨のネットショートが10,752コントラクトで、2月18日以来、久々に前週比でショートとなった。その大きな要因は円のネットショートの増加で、-19,751に膨らみ、市場参加者のセンチメントは円売りへと変化したことによるところが大きい。


≪円≫
日本が新年度入りし、消費増税による景気落ち込み=追加緩和=円安相場の発想が再浮上し、さらに、GPIFの円売り・外貨買いの期待が膨らみ、将来に105円を突破し、どこまで円売りが続くか、その結末を期待したい。

≪ユーロ≫
2週間連続でネットロングが減少し、強気なユーロ高センチメントが弱まっている。2月18日以降は、ネットロングポジションを維持していることで、ユーロ先安懸念はなかったものの、4月3日のECB理事会後にドラギECB総裁の「追加緩和の可能性」を示唆する発言に、市場参加者のセンチメントはより弱気になっている。

しかし、それでも、EURUSDは1.37を維持していることは、驚きで、EURUSDの相場見通しが、ブルとベアに分裂していることの裏付けとなっている。

相場の常道で、弱い材料に反応しない相場は強気になれる=ユーロ売り材料にも、ユーロは売られない=ユーロ買いとなるのか? 

うがった見方をすれば、ECBが量的緩和をやるぞ、やるぞと言いながらやらず、EUR安へ誘導している可能性も捨て切れず、今後のユーロ相場は複雑。


それに比べ、分かりやすいのは、ポンド、豪ドル、NZドル。

≪ポンド≫
3週続けてロングポジションが拡大。GBPUSDも1.68台は失敗したものの、1.65台を維持、1.64を割り込むまでは、ポンド買いセンチメントはそう変わりそうにない。

≪豪ドル≫
昨年5月21日から続いた、ネットショートポッジションが終焉となるのか? ネットはショートで-4,880コントラクトだが、もう少しで逆転の期待が広まる。まさに、市場の豪ドル高センチメントを表している。

≪NZドル≫
ネットロングの常連となり、さすがに、主要国で世界初の利上げを決定した通貨だけのことはある。また、インフレ懸念が強まり、今後も利上げ期待が強く、NZDUSDの動きはさておき、クロスのNZD買いの流れは続きそうで、懸念材料はNZDロングの積み上がりだけ。

よくわからないカナダドル、ただ、強気のセンチメントを信じていいのか?

≪カナダドル≫
ネットショートの常連のカナダドル。昨年2月26日以降、ネットショートが続き、前週のネットショートが一機に36,590コントラクト減少、今回は3,779コントラクト、ショートが拡大したが、USDCADは1.100の大台を割り込み、EURCADは1.56近くから1.50近くまで下落(カナダドル上昇)、AUDCADは1.03台から1.02割れまで下落、クロスを含め最近の動きは強い。




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