***** 昨日のポイント *****
注目のECB理事会は金融政策の据え置きを決定、ドラギECB総裁は「景気低迷の長期化と、デフレリスクを懸念」し、量的緩和など追加緩和の可能性を示唆、ユーロ売りが強まる。米国では新規失業保険申請件数、貿易収支、ISM比製造業景況指数は、予想外に悪く、EURUSDは1.3700台を維持。
アジア市場は、前日の米株上昇の影響も受け、日経平均株価は上昇。ドル円は仲値の円売り需要が続き、104円の大台をトライ。豪貿易収支の黒字額は拡大下が、豪小売売上高は弱く、0.9210台へ下落、
スティーブンス豪中銀総裁は、低金利を当面据え置くことを示唆しながらも、予想外の発言もなく、緩やかに0.9200~0.9300の下限を試す動きが続く。NZドルの下落は止まらず。NZDUSDは0.8520台へ下落、ユーロドルはCB理事会とドラギECB総裁の記者会見待待ちで動けず。
欧州市場は、ユーロ圏各国の総合・サービス業PMIは強弱あり動けず、ユーロ圏の小売売上高は予想外に強かったが、前回は大幅下方修正され動けず。ECB理事会は予想通り金融政策の据え置きを決め、一部には緩和期待でもあったのは、理事会の決定発表直後にはEUR買いが強まるが瞬間で値を下げる。英国の総合・サービス業PMIは弱く、ポンド売りが強まり1.66を割り込み続落。
ドラギECB総裁の記者会見は、ユーロ圏のデフレリスクに対処するため、追加緩和の可能性を示唆、ユーロ売りが強まり、EURUSDは1.3700を試す動きへと変化。
米国市場は、米新規失業保険申請件数は悪く、米貿易赤字は拡大し、ドル売り材料にも積極的なドル売りは見られず、米ISM非製造業景況指数が弱く、ドル売りの流れへと変化。EURUSDは1.37台をなんとか維持。GBPUSDは1.3570台を維持、USDJPYは104円台で定着できず、103.90円を中心に狭いレンジへ、AUDUSD、NZDUSDも動けず。カナダの貿易黒字が拡大し、カナダドル買いが一時強まる。
***** 発言・その他 *****
◎スティーブンス豪中銀総裁=豪失業率は上昇するが、歴史的には低水準。政策金利を低水準で据え置く必要がある。 状況が悪化しない可能性を示す兆候がある。中期的な課題は労働者不足。大幅な低迷なしに高山投資の減速を乗り越えることができるかの判断は時期尚早。
◎中国人民銀行=流動性を維持し、金融セクターの機能を向上させる方針を表明。
◎カーニーBOE総裁(2日)=来春の総選挙前の利上げは排除せず。
◎渡辺国際協力銀行総裁=日銀の追加緩和の可能性は少なく、米国を支持しない。
≪ドラギECB総裁記者会見≫
◎量的緩和の有効性は、理事会内で意見が異なり、今後の数週間で議論を進める。
◎マイナス金利の議論は、理事会内で関心をあつめた政策手段で、下限金利と上限金利の差も議論した。
◎景気低迷の長期化を懸念。
◎利下げや中銀預金金利の引き下げ、固定金利・全額供給オペの延長、量的緩和について協議した。
◎低インフレの期間が長引けば、中長期のインフレ期待リスクが高まり、量的緩和を議論した。
◎為替相場は物価の安定にとって非常に重要。為替を念頭に政策を実施していないが、物価安定の中期的な評価において為替は重要性が増している。
◎追加的な金融政策の緩和を排除せず、ECBの金利が 長期間にわたり現行水準かそれを下回る水準にとどまると予想していることを、あらためて強調する。"
≪ドラギECB総裁記者会見(質疑応答)≫
◎先月は量的緩和について特段議論しなかった。
◎前年比のインフレ率変化の70%は、食品・エネルギー価格下落で説明できる。
◎ユーロ圏の長期的失業が最大の懸念材料。
◎マイナス預金金利の可能性を議論し関心が高かった。
◎LTROや不胎化打ち切りについても少し議論した。"
***** 結果、主な経済指標・その他 *****
9:30 AUD 2月 小売売上高=前月比0.2%(予想0.3% 前回1.2%)→ 前回と予想を下回る
9:30 AUD 2月 貿易収支=12億ドル(予想8.5億豪ドル 前回14.33億豪ドル)→ 前回より減少したが、予想を上回る
10:00 CNY 3月 国家統計局 非製造業PMI=54.5(予想 前回55.0)→ 前回を下回る
10:45 CNY 3月 HSBCサービス業PMI=51.9(予想 前回51.0)→ 前回を上回り4カ月ぶりの高水準
11:00 AUD スティーブンス豪中銀総裁の講演
16:50 FRN 3月 総合PMI・確報値=51.5(予想51.4 前回51.6)、サービス業PMI・確報値=51.5(予想51.4 前回51.4)→ 予想を若干上回る
16:55 GER 3月 総合PMI・確報値=54.3(予想55.0 前回55.0)、サービス業PMI・確報値=53.0(予想54.0 前回54.0)→ 予想を下回る
17:00 EUR 3月 総合PMI・確報値=53.1(予想53.2 前回53.2)、サービス業PMI・確報値=52.2(予想52.4 前回52.4)→ 予想を下回る
17:30 GBP 3月 総合PMI=57.6(予想58.1 前回58.2)、サービス業PMI=57.6(予想58.2 前回58.2)→ 予想を下回りGBP売りが一時強まる
18:00 EUR 2月 小売売上高=前月比0.4%(予想-0.5% 前回1.0←1.6%)、前年比0.8%(予想0.7% 前回0.8←1.3%)→ 予想を大幅に上回るも、前回は下方修正され、相場への影響は見られず
20:45 EUR ECB金融政策発表=政策金利0.25%の据え置きと、上限金利0.75%、下限金利0.00%の据え置きを決定、予想通り
21:30 USD 新規失業保険申請件数=32.6万件(予想31.8万件 前回31.0←31.1万件)→ 予想外に悪化
21:30 USD 2月 貿易収支=-423億ドル(予想-385億ドル 前回-393←-391億ドル)→ 予想外に赤字額が拡大し、米第1四半期GDPの成長率が予想を下回る可能性も
21:30 CAD 2月 貿易収支=2.9億カナダドル(予想2億カナダドル 前回-3.4←-1.8億カナダドル)→ 予想を上回る
21:30 EUR ドラギECB総裁の記者会見
23:00 USD 3月 ISM非製造業景況指数=53.1(予想53.5 前回51.6)→ 予想を下回るが、前回より上昇し、寒波の影響を脱している可能性
***** 今日の予定、主な経済指標・その他 *****
19:00 GER 2月 製造業受注指数=前月比予想0.2% 前回1.0%、前年比予想6.7% 前回8.4%
21:30 USD 3月 雇用統計: 失業率=予想6.6% 前回6.7%、非農業部門雇用者数=予想20 万人 前回17.5万件
21:30 CAD 3月 雇用統計: 失業率=予想7.0% 前回7.0%、雇用ネット変化率=予想22,500人 前回-7000人
23:00 CAD 3月 Ivey購買部協会指数=予想59.0 前回57.2
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