4月29日(火曜)昨日、海外市場の動き
***** 昨日のポイント *****
◎M&Aや強い英経済指標を期待し、ポンド買いがドル売りをリード。
◎ドイツ月報は、第2四半期の大幅な成長鈍化を予測するが、基調トレンド変わらず。
◎ノワイエ仏中銀総裁は、ユーロ高によるデフレ要因を懸念。
◎米国・EUはロシアへの追加制裁を発表。
◎ドラギECB総裁は独議員への報告で、直ちに量的緩和を実施する状況にない、ストレステストで予想外のマイナス結果が出ることはない。
◎米中古住宅販売保留の仮契約指数は、予想を大幅に上回り9カ月ぶりの伸び率。
アジア市場は、週明けの為替市場は、日本の連休直前で材料も乏しく、今週に控えている重要な経済指標や金融政策の発表を前に、積極的な動きは見られず。ドル円は、仲値の102.90円台を高値に、日本株の下落とウクライナ情勢を危惧した円の買い戻しに102.10円まで下落。EURUSDは1.38台を維持、GBPUSDも1.6780台を維持しながらも、小幅な値動きが続いた。
欧州市場に入ると動きは一変。ドイツ月報で第2四半期の成長鈍化を示し、ノワイエ仏連銀総裁は「為替レートは強力なデフレ要因」と、ユーロ高をけん制する発言をしたが、反応は鈍く逆に、EURUSDは1.3820→1.3870台へ。クロスでは円安が進み、GBPUSDは、M&A絡みのポンド買いを期待した動きとなり、1.6785→1.6850まで上昇。AUDUSDは0.9310台まで一時上昇したが続かず、0.9280割れまで下落、NZDUSDは0.8580台を高値に0.8540割れまで下落、USDCADは1.10210台まで続落、カナダドル高となった。
米国市場に入ると、ドル売りの流れは弱まり、強い米中古住宅販売保留の仮契約指数、米・EUの対ロシア追加制裁に、EURUSDは1.3840まで下落、ドラギECB総裁の議会への報告が報道されてもEUR買い戻しは限定的。GBPUSDも欧州市場の高値を超えられず、1.6800まで下落、AUDUSDは0.9250割れまで、NZDUSDは0.8530割れまで続落し、弱さが目立った。USDJPYは102.50円をようやく超えたが、102.60円台を達成後伸び悩み、102.30~60円のレンジへ。
***** 発言・その他 *****
◎ドイツ連銀月報=第2四半期の成長は前期より大幅減速するが、第1四半期の反動で基調トレンドは変わらず良好。
◎コンスタンシオECB副総裁=4月のユーロ圏インフレ率は、重要だがこれだけで決定はしない。より中期的な見通しで1~2カ月の数字は問題ではない。
◎ノワイエ仏中銀総裁=ユーロ圏のGDPに対する輸入ウエートから、為替レートは強力なデフレ要因。ユーロ高は強力なデフレ要因。
◎欧州銀行監督機構(EBA)はECBと協力し、ストレステストの詳細を29日に発表。
◎ドラギECB総裁(独議会への報告)=ユーロ圏の低インフレは長引くが、直ちに量的緩和を実施する状況にない。ストレステストで予想外のマイナス結果が出ることはない。
◎ドイツ経済省報道官=フランスの発電設備・鉄道車両製造大手アルストムは米ゼネラル・エレクトリック(GE) から買収提案を受けたことに対して、シーメンスとの提携が望ましい立場を表明。
◎米医薬品大手ファイザー=英医薬品大手のアストラゼネカに26日に買収を提案したことを公表。アストラゼネカは買収協議の提案を拒否→ M&Aを期待しポンドが4年ぶりの高値へ上昇
◎米ホワイトハウス(ロシアへの追加制裁)=プーチン大統領と関係の強い政治家や企業幹部など7人と、企業17社へ、資産凍結と米国への渡航禁止を含む制裁措置を決定。軍をウクライナ東部に進軍させれば、エネルギーや防衛セクターを含むロシアの主要産業に対する制裁を発動する構え。
◎ロシア国防相=ヘーゲル米国防長官との電話会談で、ウクライナ政府が武力行使をしないと表明すれば、国境地帯からロシア軍を撤収させる。
***** 結果、主な経済指標・その他 *****
8:01 GBP 4月 ホームトラック住宅価格=前月比0.6%(予想 前回0.6%)、前年比6.0%(予想 前回5.7%)
15:00 GER 3月 輸入物価指数=前月比-0.6%(予想-0.1% 前回-0.1%)、前年比-3.3%(予想-2.8% 前回-2.7%)
23:00 USD 3月 全米リアルター協会 中古住宅販売保留の仮契約指数=前月比(季調済)3.4% (予想0.7% 前回-0.5←-0.8%)、前年比(季調前)-7.4% 予想-10.3% 前回-10.0%)→ 予想を大幅に上回り9カ月ぶりの伸び率
***** 今日の主な経済指標・その他 *****
日本 昭和の日で休日
7:45 NZD 3月 貿易収支=予想9.37億NZドル、前回8.18NZドル、輸出=予想49.8億NZドル 前回45.6億NZドル、輸入=予想41億NZドル 前回37.4億NZドル
15:00 GER 5月 GfK消費者信頼感調査=予想8.5 前回8.5
17:30 GBP 第1四半期 GDP・速報値=前期比予想0.9% 前回0.7%、前年比予想3.2% 前回2.7%
18:00 EUR 4月 景況感指数=予想103.0 前回102.4、企業景況感=予想-3.0 前回-3.3、サービス業景況感=予想4.5 前回4.2、業況判断指数=予想0.42 前回0.39
18:00 EUR 4月 消費者信頼感指数・確報=予想-8.7 速報-8.7 3月-9.3
21:00 GER 4月 消費者物価指数・速報値=前月比予想-0.1% 前回0.3%、前年比予想1.4% 前回1.0%、EU基準CPI・速報値=前月比予想-0.1% 前回0.3%、前年比予想1.3% 前回0.9%
22:00 USD 4月 S&P/ケース・シラー住宅価格指数(総合20)=前年比予想13.0% 前回13.24%
23:00 USD 4月 消費者信頼感指数=予想83.0 前回82.3
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