2014年4月25日金曜日

4月25日(金曜)昨日、海外市場の動き

4月25日(金曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

◎NZ中銀は、予想通り政策金利0.25%引き上げ3.0%に決定、今後の追加利上げをも示唆
◎ウィーラーNZ中銀総裁は、金利引き上げの必要性を示す
◎日米TPP交渉、合意に至らず、日本株は下落へ
◎独Ifo景況感指数は、予想外に強く、EUR買いが一時強まる
◎ドラギECB総裁は、資産買い入れの可能性と為替相場の重要性を示唆し、EUR売りが一時強まる
◎強い米耐久財受注に、ドルは全面高
◎コンスタンシオECB副総裁は、ECBは資産買い入れ策を含め、あらゆる手段を検討しているが、決定はしていない
◎クーン・ベルギー中銀総裁は、ECBは4月のインフレ率が予想を下回れば、何らかの措置を取る可能性がある
◎ユーロ圏の過剰流動性が減少、ECBの追加緩和の期待感が強まる
◎プーチン・ロシア大統領は、ウクライナ政府に新ロシア派への攻撃に警告し、国境近くで軍事演習を開始。

イースター休暇後の為替市場は、相変わらず低水準の値動きで、大きな変動は見られず。その中で、ECBの追加緩和の可能性や、ユーロ高けん制発言が続く中、EURUSDは1.38台を維持、豪ドルとNZドルの弱さが目立つ。日米TPP交渉は合意に至らず、日米共同声明の発表遅れにも、円買いの流れは変わらず。

アジア市場は、早朝発表されたNZ中銀の金融政策は予想通り3.0%に引き上げ、今後の利上げの可能性が高いことが示され、NZDJPY88.50を超えられず、NZDUSDは0.8630台の上値は重く、午後に入ると売りへと変化。円相場は、日米TPP交渉の合意に至らず、日本株は下落、USDJPYは102.20~45円の狭いレンジで推移。

欧州市場は、独Ifo景況感指数に一時、EURUSDは1.3840台を回復したが、ドラギECB総裁の「ユーロ圏のデフレリスク回避に広範囲な資産買い入れの可能性がある」との発言に下落。引き続き1.38台前半での取引が続いた。GBPUSDは一時1.68台まで上昇するも続かず。

米国市場は、米新規失業保険申請件数は予想より失業者数は増加したが、米耐久財受注が予想外に強く、ドルは全面高。EURUSDは1.3800の大台を再び割り込み、GBPUSDは1.6770台を割り込み、AUDUSDは0.9250台まで下落、NZDUSDも0.8550割れまで一時値を下げた。米現物株は弱く、米金利の低下に、ドル買いも弱まり多くの主要通貨は、元の水準に逆戻りしたが、AUDUSDとNZDUSDは安値圏で推移し、弱さが目立った。


***** 発言・その他 *****

◎ポロッツ・カナダ中銀総裁=インフレの下振れリスクを重要視。インフレ率は2016年まで2.0%に戻らない。景気回復後も低金利の水準が続く可能性がある。
◎ドラギECB総裁=中期インフレ見通しが悪化したら、広範囲な資産買い入れの可能性がある。インフレは長期間低水準にとどまる。為替相場は物価安定で重度が増加。選択肢は、マイナスノ預金金利など金利コリドーを押し下げる、固定金利による全額の資金供給を2015年7月以降に延長、長期リファイナンスオペ、資産担保証券(ABS)買い入れプログラムなどがある。
◎コンスタンシオECB副総裁=低インフレの長期化に対応するため、ECBは資産買い入れ策や、他のあらゆる手段を検討しているが、現時点では何も決定していない。異常な低金利で、金融政策の効果は薄れ、比上旬的な政策が必要となる状況下にある。
◎クーン・ベルギー中銀総裁=ECBは4月のインフレ率が予想を下回れば、何らかの措置を取る可能性がある。リファイナンス金利の引き下げだけでは十分な効果はなく、0%の中銀預金金利も引き下げる必要がある。
◎ユーロ圏過剰流動性が減少しECBの追加緩和の可能性が高まる(ロイター社記事)=4月24日のユーロ圏の銀行システム過剰流動性が929.37億ユーロと2年半ぶりの低水準となった。過去にこの水準まで低下した際に、ECBは長期流動性供給オペ(LTRO)を実施した経緯がある。
◎日米TPP交渉、合意に至らず=日米首脳会談で24日中の共同声明発表が見送られる可能性
◎NZ中銀=政策金利を0.25%引き上げ3.0%に決定。インフレ圧力の抑制で今後も利上げを継続。
◎ウィーラーNZ中銀総裁=インフレ期待の抑制が重要で、金利の引き上げが必要になる。
◎プーチン・ロシア大統領=ウクライナ政府に新ロシア派への攻撃に警告し、国境近くで軍事演習を開始。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

6:00 NZD NZ中銀 金融政策発表=2.75%の政策金利を0.25%引き上げ3.0%を決定、予想通り
15:00 CHF 3月 貿易収支=20.5億スイスフラン(予想21.39億スイスフラン 前回22.95←262億スイスフラン)
17:00 GER 4月 IFO業況指数=111.2(予想110.5 前回110.7)、現況指数=115.3(予想115.7 前回115.2)、期待指数=107.3(予想105.8 前回106.4)→ 予想と前回を上回り、ウクライナ危機の影響を受けず
18:00 EUR ドラギECB総裁の講演
19:00 GBP 4月 CB報告済売上高=30(予想17 前回13)
21:30 USD 3月 耐久財受注=前月比2.6%(予想2.0% 前回2.1←2.2%)、除く輸送機器前月比2.0%(予想0.6% 前回0.1←0.2%)、航空機を除く非国防資本財 前月比=2.2%(予想1.5% 前回-1.1←-1.3%)→ 予想を上回りドル買いが強まる。
21:30 USD 新規失業保険申請件数=32.9万件(予想31.0万件 前回30.5← 30.4万件)


***** 今日の主な経済指標・その他 *****

豪州・NZ休日
8:30 JPY 3月 全国消費者物価指数=前年比予想1.6% 前回1.5%、除く生鮮・前年比予想1.4% 前回1.3%、除く食品・エネルギー前年比予想0.7% 前回0.8%
8:30 JPY 4月 東京都消費者物価指数=前年比予想3.0% 前回1.3%、除く生鮮・前年比予想2.8%% 前回1.0%、除く食品・エネルギー前年比予想2.1% 前回0.4%
17:30 GBP 3月 小売売上高=前月比予想-0.5% 前回1.8%、前年比予想4.5% 前回4.2%
17:30 FRN ノワイエ仏中銀総裁の講演
22:45 USD 4月 サービス業PMI・速報値=予想 前回55.3
22:45 USD 4月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=予想83.0 速報82.6

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