午前零時には、注目の米ISM非製造業景況指数(予想53.5 前回54.0)が控えているが、カナダドルにとっては、カナダ中銀の金融政策の発表がより重要度が高い。
カナダ中銀の今回の発表は、2月に会合はなく、1月以降初めての会合で、政策金利1.0%の据え置きは固いものと考えている。
過去の動きを振り返って見ると、10月23日の理事会では、政策金利1.0%の据え置きとなったが、1年半ぶりに、将来の利上げを示唆する文言を削除したことで、USDCADは1.03を底値に上昇しカナダドル売りが強まった。
12月4日の理事会では、政策金利1.0%の据え置きを発表し、声明でディスインフレに陥る可能性が強まると、今後の利下げ観測も浮上へ。ボロッツ・カナダ中銀総裁は、利上げと利下げの可能性は五分五分と発表。
1月16日の理事会では、政策金利1.0%の据え置きを発表し、ボロッツ・カナダ中銀総裁は再び、利上げと利下げの可能性は五分五分と発表し、インフレは下方リスクが上昇、CAD安は輸出企業にとり好材料との文言も見られた。
そして、今回だが、政策金利1.0%の据え置き予想が揺るぎないと思われるが、為替変動を考えると、その後の声明で、次回の行動に関して、従来の利下げ・利上げの両方向の可能性を示唆する文言が残るのか? カナダドル安が進んでいる現状で、なにか新たな発言がでるのか? この2点を注目したい。
前回1月16日当時は、USDCADは1.10以下で推移していたが、現在は1.11近くまで上昇、1.1200が大きな大きな壁になり、上げ止まっている。ストキャスティクスは売り変化を示し、モメンタムは売りを継続し、Dailyチャートでは21日MA=1.1053にあり、終値ベースでこの水準を割り込むと2月19日の安値1.0910近くまで続落する可能性が高くなる。
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