2014年3月29日土曜日

最新の米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション) 3月25日分と、市場センチメント。

最新の米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション) 3月25日分と、市場センチメント。


いつものことながら、集計日と発表日に若干のずれがあり、直近のポジションや市場センチメントとやや異なることは避けられないが、大まかな流れを読み取ることができる。

◎円は、相変わらずネットショートで、最近では下限に近く前週からショートが微増している。ドル円は102円割れの時間帯も限られ、102円台での推移が続き、ウクライナ情勢も極端な動きは見られず、円高への不安感も弱まりつつある。

◎ユーロは、2月18日以降はネットロングだが、増加傾向も止まり、前週から若干ロングは減少している。1.40の大台トライ失敗の反動より、むしろ、多くの要人からユーロ高けん制発言が飛び出し、タカ派と見られたバイトマン独連銀総裁の趣旨変えに、追加緩和や(難しいと思うが?)、ユーロ高阻止へと動くのではとの懸念によると考えられる。

いずれにしても、3月31日のユーロ圏消費者物価指数の速報値、そして、4月3日のECB理事会で決着がつくはず。

◎カナダドルは、3月19日から買い戻しが続き、ネットショートは大幅に減少した。チャートを見ると、出発地点の振り出しに戻っただけで、これらかの値動きを注目したい。

◎豪ドルは、3月14日の週から、ネットショートの減少が続いている。貿易黒字が拡大し、デフレ懸念も弱まり、豪ドル高けん制発言もトーンを弱め、最近の上昇はめざましい。0.92台が定着し今後も上昇期待が強く、現時点ではさらにショートが減少していると思われる。ただし、いつ、豪ドル高のけん制発言が飛び出すかわからず、この点だけは注意したい。

◎NZドルは、ネットロングが続き、ロングポジションも拡大傾向にある。主要国で真っ先に利上げを実施し、貿易も改善傾向が続き、一部にはインフレ懸念もあり、今後の追加利上げの可能性を秘めながら、最近では最も強い通貨になっている。



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