2014年3月22日土曜日

最新の米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション) 3月18日分と、市場センチメント。

最新の米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション) 3月18日分と、市場センチメント。

巡り合わせと、そのすれ違いは多くあるものですね!

今回の集計日は3月18日で、その翌日はFOMC・イエレンショックとでもいえる「今秋にも量的金融緩和を終了し、約半年後に利上げを行う可能性がある」との発言にドル全面高、株価は下落、債券利回りは上昇となった記念日です。

今回も過去のデータで市場のセンチメントを占うことに全く役立ちそうにありません。ちなみに、18日時点での動きと今後のセンチメントを考えてみましょう。


≪円≫
円ショートは61,099と昨年10月の水準近くまで減少、円先安観の調整が続いていることがうかがえます。18日のUSDJPY終値は101.43円で、21日終値102.27円まで円安が進みました。当時の市場センチメントを考えると円先高感は弱まっていますが、19日~21日のUSDJPYのレンジは102.01~68円の水準にとどまり、逆に他の通貨と比較すると健闘しており、中国経済への不安感と、ウクライナ情勢を巡るリスク回避のヘッジとして円買いセンチメントは健在で、将来的な円安は横に置いておき、101~103.50円のレンジを両サイド超えることは難しそうです。


≪ユーロ≫
ユーロロングは52,991とこれも昨年10月の水準近くまで拡大、目指せEURUSD1.40の動きもあったことで、ユーロ先高期待感が非常に強かったことがうかがえます。なお、18日のEURUSD終値は1.3930台で、21日終値1.3790台までEUR売りが続いたことを考えれば、ポジションの巻き戻し以外考えられません。

EU首脳は対ロシア制裁を決めましたが、議論は伯仲し一枚岩ではなく、米国との温度差は避けられず、ロシア制裁がユーロ圏に打撃を与えるかは、欧米とロシアの泥試合の途中経過待ちなりそうです。ユーロ圏の経常黒字は過去最高を記録したことを考えれば、潜在的なユーロ買いが強いことも推測できる反面、ファンロンパイEUR大統領が週末に漏らした「ユーロ相場は輸出業者にとって高過ぎる」との発言はちょっとだけ気になり、1.40の大台トライは先送りになりそうで、暫くは1.37~1.39の動きが予感されます。


≪豪ドル≫
豪ドルのショートは24,463に減少しました。18日以降でも中国経済やウクライナ情勢不安によるリスク回避の動きが予測できる中で、予想外の雇用者増加もあり0.90台を維持していることを考えれば、非常に堅調に推移していると言わざるを得ません。

豪ドルブル派が目指す0.92を超えてくれば新たな領域へと発展する可能性が高くなるのですが、スティーブンス豪中銀総裁が発している「AUDUSD0.9000は歴史的にみて高水準」との警戒信号は、一体どの水準で強硬発言に変わり飛び出すのか? やはり手さぐりで一歩一歩、猫に鈴をつけるような歩みで、豪ドル高を試す以外は考えにくそうです。



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