2014年3月22日土曜日

3月22日(土曜)昨日、海外市場の動き、

3月22日(土曜)昨日、海外市場の動き、



***** 昨日のポイント *****

東京市場は春分の日で休場。一日を終えてみれば前日とあまり大きな変化はなく、強い経済指標を受けたUSDCADの下落(カナダドル高)に、ドルインデックスは小幅低下。VIX指数は小幅上昇、米株は上昇から終盤にかけ小幅下落。

新興国株は中国株の大幅上昇もあり、小幅上昇へ。報復合戦が続きそうなウクライナ情勢の危惧と、早期利上げを示唆したイエレンショックの賛否両論が広がる中、一部では「利上げはインフレ次第」との警告を見逃しているとの声も。

アジア市場は薄商いの中。サプライズは中国の大幅な株高で、中国の景気支援策の期待に、上海総合は2.72%上昇、人民元も久々に上昇へ。

欧州市場は、序盤はクロスを含め円高、AUDUSDとNZDUSDは上昇、EURUSDとGBPUSDは下落。中盤からは全く逆の動きへと変化。数少ない経済指標では、ユーロ圏の経常黒字が過去最大となりユーロ買いが強まる。

米国市場は、カナダの強い消費者物価指数と小売売上高に、カナダドルはクロスを含め全面高へ。ユーロ圏消費者信頼感は予想外にマイナス幅は縮小したが、EUR買いに結び付かず。


***** 発言・その他 *****

◎中国版ベージュブック=中国経済は第1四半期に成長ペースが鈍化→ 刺激策の実施がなければ、成長目標7.5%の達成が困難になる可能性がある。
◎中国短期金融の人民元金利上昇=中国の不動産、鉄鋼関連企業がデフォルトする恐れとのレポートが発表。
◎李克強中国首相(20日)=内需を安定させるため投資や建設を加速させる方針→ 中国株は大幅高へ。

◎S&P=ギリシャの格付け「Bマイナス」を確認し、見通しを「安定的」で利上げもありうる→ ギリシャ国債の利回り低下、EUR買い要因。
◎ファンロンパイEU大統領=欧州連合(EU)首脳は、ロシア産石油・ガスの依存を減らし、供給が止まれば各国でエネルギー供給を維持の方針で一致。

◎ウィールBOE政策委員=経済がフル稼働になれば、成長率が長期的なトレンドを上回り、インフレが加速する可能性がある。2~3年は低金利が続くと見ているが、そうなる保証はない。大半の政策委員の想定よりも早い段階で、英経済の緩みがなくなる可能性がある

◎黒田日銀総裁=日銀は必要なら直ぐに調節は可能。緩和解除の議論は時期尚早。資産価格を監視する必要があるが、バブルの兆候は見られない。日本のインフレ期待はゼロ近くはマイナス。

◎プーチン・ロシア大統領=クリミアをロシアに編入する条約の批准書に署名し、法的手続き完了。クリミアとセバストポリに行政区域の新設法案にも署名。
OTH 0:00 欧州連合(EU)=ウクライナと関係強化する政治協定に署名。ビジネスと投資の対象に的を絞った、制裁措置を検討する意向を示す。
◎キャメロン英首相=ロシアは財政、軍、エネルギーで制裁に直面する可能性がある


◎フィッシャー・ダラス連銀総裁=超過準備金利は出口戦略に利用できる手段。金利引き上げ開始には相当な時間が必要。資産買い入れ規模の縮小継続に異論はない。利上げの時間軸は設けない。
◎ブラード・セントルイス連銀総裁=イエレンFRB議長が示した「FRBは今秋に資産買い入れプログラムを終了させ、6カ月後に利上げを実施する可能性」は、単に民間部門アナリストや投資家の見方を反映しただけの可能性。
◎コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁=FRBが決定した新ガイダンスを批判。数値基準を撤廃すればFRBの信頼性が損なわれ、新基準に数値を示すべきだった。新基準に失業率5.5%、物価上昇を2.25%を下回るまでと表現ができたはず。
◎フィッチ=米国格付けを「AAA」に据え置き、見通しを「ネガティブ」→「ステーブル」に引き上げた→ ムーディーズとS&Pは昨年引き上げている。



***** 結果、主な経済指標・その他 *****

18:00 EUR 1月 経常収支・季調済=253億ユーロ(予想184億ユーロ、前回20.0←213億ユーロ)、季調前=64億ユーロ(予想 前回282←332億ユーロ)→ 季調済は予想を大幅に上回り過去最大となり、一時EURUSDの買いが強まる。
18:30 GBP 2月 財政赤字=-93億ポンド(予想-86億ポンド)→ 前回より赤字幅が拡大
21:30 CAD 1月 小売売上高=前月比1.3%(予想0.7% 前回-1.9←-1.8%)、除く自動車前月比1.0%(予想0.9% 前回-1.5←-1.4%)→ 予想を上回りカナダドル買いが強まる
21:30 CAD 2月 消費者物価指数=前月比0.7%(予想0.6% 前回0.3%)、前年比1.1%(予想1.0% 前回1.5%)、コア前月比0.7%(予想0.5% 前回0.2%)、コア前年比1.2%(予想1.1% 前回1.4%)→ 予想を上回りカナダドル買いが強まる
0:00 EUR 3月 消費者信頼感指数・速報値=-9.3(予想-12.3 前回-12.7)→ 予想外にマイナス幅が縮小、2011年6月以来の二桁台となったが、EUR買いにならず。



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