最新の米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション) 3月11日分
今回の最新版は3月11日がデータの集計日。後に「クリミア自治共和国の住民投票=ロシア編入」の危惧に相場は急変しており、タイミングは最悪。
円は、中国の経済成長鈍化にもかかわらず、円ショートが2万コントラクトと拡大していたが、リスク回避の円買い戻しへと流れは変化してしまった。そのため、今回のデータで示された円ショート・ポジション拡大は何かを意味することになっていない。
一方、ユーロは、ロングが1.3万コントラクト拡大、11日の1.38台からその後も1.3970台近くまで上昇し、先高センチメントが高まっている。もちろん安全資産としての買いもあろうが、予想外に強い成長率やユーロ圏への資金流入、銀行の資金吸収などが要因と思われ、逆に金融緩和期待が続くなか、不思議なほど堅調である。ドラギECB総裁のユーロ高けん制発言とも受け取られる発言にも、意外なほどユーロ売りは鈍い。
その他の主要通貨でも、11日データ集計日以降で大きく動いているので、あまり今回の数字を気にしても利は少ない。
ちなみに、ポンドはロングが減少、スイスフランはロングが増加、カナダドルはショートが減少、豪ドルは若干の増加、NZドルはロングが増加し4週連続の拡大となった。
0 件のコメント:
コメントを投稿