2014年3月16日日曜日

今週の経済指標と発言から(3月17日~21日)

今週の経済指標と発言から(3月17日~21日)


なにわともあれ、16日のクリミア自治共和国の住民投票の結果と、それを受けた米ロの動きが来週のメインイベント。

それを別にして考えれば、今週のメインイベントは、19日(水曜)の米FOMC。新興国不安から、中国の景気鈍化傾向へと続き、クロアチア問題に揺れる昨今。

米株を含め世界的に株価は下落。それでも、他国の実情は関係ないと、我が道を行き、緩和縮小の継続を目指せるのか? 今週はクリミアの住民投票後の動きと、FOMCの政策決定を見守ることを考えたい。



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以下、注目したい経済指標や発言を日付順に挙げてみたい。

≪3月17日(月曜)≫
10:30  ユーロ圏2月の消費者物価指数は、確報値でやや重要度は劣る。予想は前年比0.8%の速報値から変わらずだが、上下大幅な修正となれば、4月3日のECB理事会へ向けそのインパクトは大きくなる。
21:30  米国3月のNY連銀製造業景気指数は、若干重要度は落ちるが、3月の最新データだけに多少は注目している。
22:00  米国1月の対米証券投資は、予想数字が入っていないが、過去はまり大きな変動に結びついていない。予想 前回-1196億ドル、長期有価証券=予想 前回-459億ドル。
22:15  米国2月の鉱工業生産は、並みの注目度。前月比予想0.2% 前回-0.3%、設備稼働率=予想78.6% 前回78.5%


≪3月18日(火曜)≫
09:30 豪中銀理事会、3月4日会合分の議事録の公表。「金利の安定期間を設けることが最も賢明な判断」とのことで、暫くは利下げ・利上げはないと思われている。AUDUSDの水準に関してどのように考えているのかを注目。豪ドルだけを考えれば重要なイベント。
19:00 独3月のZEW景況感調査は、過去3カ月期待指数は低下気味、現況指数は上昇気味、さて今回は? 期待指数=予想55.0 前回55.7、現況指数=予想52.4 前回50.0。
21:30 米国2月の消費者物価指数=前月比予想0.1% 前回0.1%、前年比予想1.2% 前回1.6%、コア前月比予想0.1% 前回0.1%、コア前年比予想1.6% 前回1.6%
21:30 米国2月住宅着工件数=予想91万件 前回88万件、住宅建設許可件数=予想96万件 前回93.7万件。
0:55 ボロズカナダ中銀総裁の講演、カナダドルの変動要因となることが多い。
2:45 カーニーBOE総裁の講演、いつも慎重姿勢を崩さず、今回も同じでは?


≪3月19日(水曜)≫
6:45  NZの第4四半期 経常収支=予想-14.09億NZドル 前回-47.8億NZドル
8:50  日本2月の通関ベース貿易収支は、赤字額が前回より大幅に縮小すると予想、予想-6009億円 前回-2兆7917億円。
18:30 英国2月の雇用統計は、失業者数の増減が投機筋の絶好の取引チャンス。失業率=予想 前回3.6%、ILO方式失業率=予想7.2% 前回7.2%、失業保険申請件数=予想-25,000件 前回-27,600件
18:30  BOE金融政策委員会の議事録公表(3月6日分)=全員一致で金融政策の据え置きを予想。6日には3月償還の英国債の償還金81億ポンドを再投資を表明していた。
21:30  米国の第4四半期 経常収支は、改善傾向が続く昨今、多くを期待できにくい。=予想-875億ドル、前回-948億ドル
3:00  FOMC金融政策発表で、現状は政策金利0.0~0.25%、資産買い入れ650億ドル(モーゲージ担保証券買い入れ月間300億ドル、米国債買い入れ月間350億ドル)
3:30  イエレンFRB議長の記者会見は、今週のメインイベント。フォワードガイダンスで失業率基準の変更が行われるなか?


≪3月20日(木曜)≫
6:45  NZの第4四半期GDPは、特に注目しており、オセアニア市場の薄商いでの発表に動きも大きい。前期比予想1.0% 前回1.4%、前年比予想3.0% 前回3.5%。
21:30  米国の新規失業保険申請件数は、いつもながら短期的な変動は常連。予想 前回31.5万件
23:00  米国の3月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は、3月の最新で注目していおり、前回は予想外に大幅なマイナスとなりドル売りへと傾いた記憶が残っている。予想4.0 前回-6.3
23:00  米国の2月中古住宅販売件数は、並みの注目度。前月比予想0.3% 前回-5.1%、予想464万件 前回462万件
23:00  米国2月のCB景気先行指数は並みの注目度。前月比予想0.2% 前回0.3%
5:00  FRB最新のストレステスト結果を発表は、サプライズは考えにくく特に気にしていない。


≪3月21日(金曜)≫
18:00  ユーロ圏1月の経常収支は、過去特に大きく動いた印象は少ない。季調済=予想184億ユーロ、前回213億ユーロ、季調前=予想 前回332億ユーロ
21:30  カナダ1月の小売売上高は、カナダドルだけの変動を狙いやすい。=前月比予想0.8% 前回-1.8%、除く自動車前月比予想0.9% 前回-1.4%
21:30  カナダ2月の消費者物価指数は、カナダドルだけを考えれば注目度は高い。前月比予想0.6% 前回0.3%、前年比予想0.9% 前回1.5%、コア前月比予想0.5% 前回0.2%、コア前年比予想0.5% 前回1.4%
0:00  ユーロ圏3月の消費者信頼感指数は、速報値で注目されているが、過去大きく動いたことは少ない。予想-12.3 前回-12.7

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