2014年3月7日金曜日

3月7日(金曜) アジア市場の動き

3月7日(金曜) アジア市場の動き


****** 今までのポイント ******

前日NY市場の株高の流れと、ドル円103円台の上値は重く、日経平均株価は上昇、人民元高の流れが続き、上海総合株も前日同水準で推移。週末の金曜日で、米国の雇用統計の発表を控えて積極的に動きにくいこともあるが、前日のECB理事会で金融政策が据え置かれ、ドラギECB総裁は新たな措置は必要はないとの発言の影響は拭えず、EURUSDの調整の売りも力が入らない。

豪ドルは、スティーブンス豪中銀総裁の議会証言で、当面利下げなどは考えていないことを示す一方、豪ドル高を憂慮しているものの、直接けん制する発言とは繋がらず、直後のAUD売りの限定的。

USDJPYは102.80円を超え、EURUSDは1.38台をクリアに上抜け1.38台でクローズし、AUDUSDは1月13日の高値0.9085を超え0.91台でクローズして力強さが感じられ、この動きが継続する可能性が高まる。

円クロスでは、143円台をクリアに超えられず、1月3日以来の高値水準が重しになっており、AUDJPYは昨年12月2日以来の抵抗線となる94.00円の大台を達成できずにいる。GBPJPYは1月2日の高値174.82円をピークに下落傾向が続いていたが、下降トレンドの上限を上抜け新たなポンド高の流れへと入っている。


****** 今までの発言・その他 ******

USD ロックハート・アトランタ連銀総裁=非農業部門雇用者数が10万人を下回ると、3カ月連続の弱い数字となり懸念要因。悪天候が経済指標に悪影響を与え、第1四半期の景気は弱含み、第2四半期に成長が加速する見通し。雇用統計が軟調でも緩和の縮小は継続すべき。
AUD スティーブンス豪中銀総裁=AUDUSD0.9000は歴史的にみて高水準。予想通りの景気となれば、金利安定期が続くとの可能性を示唆してき。低水準の金利で安定感が生まれ、企業や家計をある程度下支えできるはず→ 当面利下げなどは考えていないことを示す一方、豪ドル高を憂慮しているものの、直接けん制する発言とは繋がらず、直後のAUD売りの限定的。
CHN 人民元買い強まる=USDCHNは6.10を割り込み2月25日の水準へ人民元高。



****** これからの注目点 ******

22:30 CAD 1月 貿易収支=予想 前回-16.6億カナダドル
22:30 CAD 2月 失業率=予想7.0% 前回7.0%
22:30 USD 雇用統計: 失業率=予想6.6% 前回6.6%、非農業部門雇用者数=予想15万人 前回11.3万人
22:30 USD 1月 貿易収支=予想-388億ドル 前回-387億ドル


****** 今までのイベントと経済指標の結果 ******

15:45 CHF 2月 失業率=3.5%(予想3.5% 前回3.5%)


****** ウクライナ情勢 ******

1 ロシア大統領府=米ロ首脳会談でウクライナ危機の評価や対応で意見相違が判明。
2 プーチン・ロシア大統領とオバマ米大統領とウクライナ情勢で電話会談=意見相違の溝は埋まらず。オバマ大統領は外交的解決に向けた条件を受け入れるようプーチン大統領に迫ったが、プーチン大統領はウクライナでのロシアの動きに全く問題はないと主張、ロシアはクリミア半島の支配に関与していないと反論。
3 安倍首相とオバマ米大統領と電話協議=ロシアの行動は国際平和と安全保障への脅威との認識で一致。
4 欧州連銀(6日)=ロシアとのビザ発給と貿易自由化に関する協議を停止。
5 オバマ米大統領(6日)=ロシアとウクライナの一部当局者を対象に、渡航禁止や資産凍結の大統領令に署名。

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