2014年3月2日日曜日

今週の経済指標・発言から(3月3日~7日)

今週の経済指標・発言から(3月3日~7日)

今週もイベントは多く、来週まつからは米国はサマータイムに突入する。

◎中国関係では
3月1日に発表された、中国国家統計局PMI・速報値は50.2(予想50.1 前回50.5)と中国経済の弱いスローダウンが続いており、3月3日(月曜)の国家統計局非製造業PMIと、HSBC製造業PMIも前回を下回る予想が続いている。また、週末のことになるが、3月8~9日(土・日曜)に中国貿易収支、消費者物価指数、生産者物価指数の発表が控えている。

3月5日(水曜) 全人代が始まる。中国政府は人民元安誘導で輸出の促進を計っていると思われ、最近の人民元相場は過去に例のもない下落を続けている。中国商務省は、WTOの未確定値を持ち出し、2013年に中国はモノと貿易量は世界一位となったと強調している。

この、3月5日から始まる全人代の動きが中国人民元相場に与える影響は大きく、引いては豪ドルや新興国市場へも影響を及ぼす可能性があり、発表報道には要注意。


◎金融政策では
3月4日(火曜)に、豪中銀は政策金利2.5%の据え置くことは固いと思われる。前回2月4日の理事会でAUD買い戻しへと大きな変更があり、四半期金融報告で「GDPとインフレ予想」を引き上げ、議事録も「一定期間の金利安定が最も賢明な路線」とあり、当時と為替水準はあまり変わっていない。
3月5日(水曜)に、カナダ中銀は政策金利1.0%の据え置くと思われる。2月には理事会はなく1月22日以降、初めての開催となるが「次回の行動は利下げ・利上げ」と両サイドの可能性を示唆したが、以前ほど利下げのリスクは強くなくなっている。
3月6日(木曜)に、BOEは政策金利0.5%と資産買入枠3750億ポンドを据え置くことは固いと思われる。カーニーBOE総裁や政策委員の発言でも、市場の早期利上げ観測を否定し、緩和策の継続を長期間継続するとの意見が多い。
3月5日(木曜)に、ECB理事会も開催され、政策金利0.25%、上限金利0.75%、下限金利0.0%の据え置きが予想される。28日のユーロ圏消費者物価・速報値は前年比0.8%(前回0.7%)、コア前年比1.0%(前回0.8%)と上昇傾向を示し、利下げや追加の緩和策の期待感は弱まっている。その後のドラギECB総裁の記者会見は目が離せない。


◎景況感を表す発表は多い
3月3日(月曜)は、中国の他に、スイス(SVM製造業PMI)、フランス・ドイツを含むユーロ圏(製造業PMI)、英国(製造業PMI)、米国(ISM製造業、製造業PMI)。
3月5日(水曜)は、中国の他に、フランス・ドイツを含むユーロ圏(総合・サービス業PMI)、英国(サービス業PMI)、米国(ISM非製造業)。
3月6日(木曜)は、カナダ(Ivey購買部協会指数)など多くが控えている。


◎主要な経済市場も多い
3月3日(月曜)は、米国(個人所得・個人消費支出)。
3月5日(水曜)は、豪州とユーロ圏(第4四半期GDP)、ユーロ圏(小売売上高)米国(ADP民間雇用統計)。
3月6日(木曜)は、豪数(小売売上高と貿易収支)、米国(新規失業保険申請圏すと、非農業部門労働生産性・単位労働コスト)。
3月7日(金曜)は、カナダと米国(雇用統計と貿易収支)。


◎要人発言やその他では
3月3日(月曜)は、ドラギECB総裁の議会証言(欧州議会)
3月4日(火曜)は、ブッシュ米大統領の予算教書発表
3月5日(水曜)は、中国全人代開幕、ベージュブック。







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