***** 昨日のポイント *****
米国市場を含め終わって見れば、材料も少なく一日を通じて為替の変動率は低下へ。16日のウクライナのロシア編入の有無を問う住民投票を控えて、ウクライナ情勢の緊張が続く中、リスクを避ける動きが続きが緩やかに続き、スイスフランと円は上昇し、豪ドルとNZドルは弱く、欧米株は小幅下落となった。
欧州市場では、コンスタンシオECB副総裁が「ECBは利下げや量的緩和策も選択肢」との発言にEUR売りに傾き、カーニーBOE総裁発言の「当面利上げを見送ることが妥当」との発言に、最近の持論と変わらないがGBP売りも強まるが、値動きは緩慢。
アジア市場では、日銀の金融政策決定会合は政策方針を現状一致で据え置き、黒田日銀総裁の記者会見、「現時点で何かの調整の必要あるとは思わない」と発言したが、動意で動けず。
***** 発言・その他 *****
CNY 中国商務省=2月の輸出鈍化は季節的な要因。
EUR コンスタンシオECB副総裁=ECBは利下げや量的緩和策も選択肢。3月の理事会で経済の緩みの存在と関連で、フォワードガイダンスが明確化されたが、市場には伝わらず→ 3月6日のECB理事会後のドラギECB総裁発言の意図を、市場は理解していないとの意味。
GBP カーニーBOE総裁(下院財政委員会)=昨年からの強い景気回復にも、景気の過熱を懸念していない。GDP比の余剰生産能力は1.5%強で、当面利上げを見送ることが妥当→ いつもと変わらぬ発言ながら、この発言を契機にしてGBP売りが強まる 。 フォワードガイダンス(金融政策の先行き指針)を修正し、余剰生産能力に関する幅広い指標を注視する。最近のデータからは失業率低下の鈍化を示す。量的緩和の解消は数回の利上げ実施後。
JPY 黒田日銀総裁の記者会見は、2%の物価目標の実現に向けた道筋を順調に進んでいる。現時点で何かの調整の必要あるとは思わない。輸出が弱いのは事実で今後は注目。本質は基本は2%物価安定目標実現が困難と判断すれば、政策をちゅうちょなく調整する。
OTH UBS銀行のウェーバー会長=日銀、ECB、FRBは新しい局面に入った。FRBは債券購入を縮小し金利の上昇を容認。ECBは唯一市場から流動性を引き上げつつあり、現在のEURUSDは高水準を維持している。米国は来年のある時期に利上げの見通しで、ユーロはドルに対して長期的に弱含み、円は対ドルで大きく値を下げると予想→ この内容は1月22日のダボス会議時の発言と全く同じ。
OTH OECD短期経済見通し=先進国が景気回復の軌道にあるが、主要新興国の成長鈍化で、世界景気の成長率は穏やかな伸び率にとどまる。FRBの量的緩和の縮小は2年かけ段階的に進めるべき。日本とユーロ圏は追加の刺激策が必要になる可能性。
OTH OECD短期経済見通し=G7の2014年第1四半期成長率は2.2%、第2四半期2.0%、日本第1四半期4.8%、第2四半期-2.9%、米国第1四半期1.7%、第2四半期3.1%。ドイツ第1四半期3.7%、第2四半期2.5%、
OTH ウクライナ情勢の緊張感は続く=ヤヌコビッチ氏が「私が大統領」と主張を続ける中、 16日のロシアへの編入是非を問うウクライナ住民投票を前に、クリミアにロシア兵1.9万人が駐留。ウクライナ軍2万人が国境防衛で動員の可能性。
***** 主な経済指標・その他の結果 *****
9:01 GBP 2月 BRC小売売上高=前年比0.7%(1月5.4%)、既存店売上高=前年比-1.0%(予想1.6% 1月3.9%)→ 予想外に悪化へ
9:30 AUD 2月 NAB企業景況感指数=0(予想 前回4)、企業信頼感指数=7(予想 前回8)→ 前回を下回る
12:00 JPY 日銀金融政策決定会合=2%の物価安定の目標、量的・質的金融緩和の継続を決定、予想通り
16:00 GER 1月 国際収支: 経常収支=162億ユーロ(予想153億ユーロ 前回211←235億ユーロ)、貿易収支=150億ユーロ(予想150億ユーロ 前回139←142億ユーロ)、貿易収支(季調済)172億ユーロ(予想177億ユーロ 前回183億ユーロ)。
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