先週末から北米市場はサマータイムに突入していますが、英国のサマータイムの起源は「第一次世界大戦中の燃料不足対策」と言われています。
日本の経常収支は大幅な赤字となり、「双子の赤字化」の懸念も指摘される中、膨大な貿易赤字の主因はエネルギー輸入の増加で、潜在的な円売り材料は変わらず。
****** 今までのポイント ******
週明けのアジア市場は、週末発表された弱い中国の貿易収支と消費者物価、マレーシア航空機の行方不明でテロの可能性が捨てきれず、リスク資産売り・安全資産買のセオリー通り、円買いの流れからスタートした。
予想通りというのか、早朝発表された日本の経常赤字は-1兆5890億円(予想-1兆4,118億円、前回-6,386億円)と過去最高を記録し、GDPも前期比年率0.7%(予想1.0% 速報値1.0%)と設備投資が弱く、速報値から下方修正へされ、一時円買いの流れが強まった。
しかし、悪い筋書きはある程度織り込み済みなのか、先週末終値103.25円超えの水準の上値は重く、日経平均株価を含め、上海総合は-2.86%と大幅下落、新興国株は弱く、人民元売りも強まり、リスクオフの流れに豪ドルやNZドルは弱く円高傾向が続いているが、先週末の米雇用統計直後の水準となる102.90円台は確りと維持。
2013年度の日本の経常赤字化や高水準の貿易赤字の改善は見られず、双子の赤字化の懸念や、海外投資家の日本への期待感が冷え込む可能性も高まっている。結果、円ショートの巻き戻しが終われば、円買いの材料も見当たらず。
****** 今までの発言・その他 ******
JPY 財務省・財氏制度等審議会=実質2%・名目3%の経済再生ペースの成長で、歳出を最大限抑制しても2020年度の国・地方の基礎的財政収支は6.1%円の赤字となり、黒字化達成は困難で、財務省の報告でも経常赤字と財政赤字という「双子の赤字化」を懸念。
NZD キーNZ首相=総選挙を9月20日に実施。対反のエコノミストは3月13日に利上げを予想している。
****** これからの注目点 ******
19:15 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁、ノワイエ仏中銀総裁討論会
21:15 CAD 2月 住宅着工件数=予想19万件 前回18.01万件
****** 今までのイベントと経済指標の結果 ******
8:50 JPY 1月 国際収支: 経常収支=-1兆5890億円(予想-1兆4,118億円、前回-6,386億円)→ 予想を上回る赤字額で、過去最大、貿易収支=-2兆3454億円(予想-2兆5,896億円 前回-1兆474億円-1兆2,126億円)
8:50 JPY 第4四半期 GDP・2次速報値=前期比0.2%(予想0.3% 速報値0.3%)、前期比年率0.7%(予想1.0% 速報値1.0%)→ 設備投資が弱く、速報値から下方修正へ。
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