変動要因は英小売売上高だけ
材料の乏しい中で、発表された英小売売上高は、前月比-0.5%(予想-1.0% 前回2.5%)と、予想外のマイナス幅になったことで、投機的な売りが加速し、一時1.6680台→1.6610台へ急落しものの値を戻し、結局は短期的な値動きに止まり、他の主要国通貨も狭いレンジ相場が続いています。
期待の持てない、シドニーG20
今日から、シドニーで開催されるG20に関して、FRBの緩和縮小が波紋を広げている。資金流出が続く新興国は、緩和縮小を決めた先進国が悪いといい、インフレの懸念を危惧する先進国は、新興国の固有の問題で、先進国はいずれ金融政策の正常化が必要と言う。
米国は「新興国の経済問題は国内に原因ある」、ショイブレ独財務相は「他国へ協力を求めるより、自国の問題を解決すべき」と言い、黒田日銀総裁は「根本的には成長率の低下が問題」と言うなど、これでは、確たる合意や結論を期待することはで気ににくい。いつもながら、G20は多くを期待してはいけない会合のイメージが定着化している。
***** 発言その他 *****
◎ショイブレ独財務相=新興国は経済の構造改革路線を続けるべき。
◎ルー米財務長官=新興国に構造改革を要請。新興国が先進国へ金融政策を批判していることに反論し、新興国の経済問題の多くは国内に原因がある。日本・中国・欧州に内需の拡大を要請。
◎黒田日銀総裁=異次元の金融緩和からの出口戦略は、時期尚早。
◎麻生財務相=日本の財政は非常事態で極めて厳しいい状況にある。世界経済は穏やかに回復し、輸出は次第に持ち直すことを期待。
◎ECD・2014年版「成長に向けて」=「世界経済は、低成長と高失業率のリスクに直面する恐れ、G20の財務相は生産性の伸びを高める方法を見つける必要がある」。世界金融危機の後遺症で改革の勢いが弱まった。危機後の労働生産性の低下は、新たな低成長の始まりを示唆。先進国の懸念は新興国へと波及し、多くの国で高失業率、労働参加率の低下が深刻化している。解決策は、規制緩和による競争力促進、貿易・投資の門戸開放、税制改革。
◎UBSは今年の金相場の見通しを引き上げる=1カ月予想1180ドル→1280ドル、3カ月予想1100ドル→1350ドル、平均値1200→1300ドル、2015年1200ドルと据え置く。投資家の投資姿勢の変化、資産の逃避先としての需要拡大、アジアの消費増加が理由。
◎S&P=ウクライナは大きな変化がなければデフォルトのリスクもある。ウクライナの格付けを「CCC+」→「CCC」に引き下げた。
***** 経済指標の結果 *****
18:30 GBP 1月 小売売上高=前月比-1.5%(予想-1.0% 前回2.5←2.6%)、前年比4.3%(予想5.4% 前回5.3%)→ 予想外にマイナス幅が拡大し一時ポンド売りが強まる
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