2014年2月20日木曜日

2月20日(木曜) アジア・欧州市場の動き


2月20日(木曜) アジア・欧州市場の動き

***** ポイント *****


日本時間午前4時に公表された、FOMC議事録や連銀総裁らの発言からは、過去数カ月間に渡る弱い米経済指標にもかかわらず、量的緩和縮小の継続を示唆する内容と発言が続いている。よほど将来のインフレ懸念が心配なのか、一部の新興国への配慮は米国にとって無用とでも思える結果になっている。

そうなれば、株価への悪影響は避けられず、潜在的な円売り材料はそのまま横たわりながらも、株安=円高のシナリオがどうしても、円相場に重くのしかかってくる。18日の日銀金融政策決定会合で「成長基盤強化を支援する資金供給の規模拡大と期間延長」が発表され、一時円売り圧力が続いていたが、現在ではその効果はすっかり消えてしまっている。

日本の1月の貿易収支は2.79兆円の赤字で、予想外に赤字が膨らみ、1979年の統計開始来、最大の赤字額となった。しかし、円売りも続かず、弱い中国の経済指標にリスクオフの流れとなり円買いが強まる。

中国2月のHSBC製造業PMI48.3(予想49.4 1月49.5)と予想外の低下に豪ドル売りが強まり、資源国通貨の売りも強まる。昨年12以降の中国PMIの伸び率は鈍化、中国経済のスローダウンに新興国へ影響が危惧される。

ユーロ圏の経済指標は弱く、予想外のマイナスとなった独1月生産者物価指数、予想外にマイナス幅が拡大した仏1月消費者物価指数、予想外に弱い仏2月PMI、ユーロ圏総合PMI、ウクライナ情勢の深刻化に、欧州株は弱く、ユーロ売りが続く.

































***** 経済指標の結果 *****

8:50 JPY 1月 通関ベース貿易収支=-27,900億円(予想-24,890億円 前回-13,042←-13,021億円)→ 予想外に赤字が膨らみ初の2兆円台となり、1979年の統計開始来、最大の赤字額。
10:45 CHN 2月 HSBC製造業PMI・速報値=48.3(予想49.4 前回49.5)→ 予想外の低下に豪ドル売りが強まり、資源国通貨の売りも強まる
16:00 GER 1月 生産者物価指数=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比-1.1%(予想-0.8% 前回-0.5%)→ 予想外のマイナスとなる
16:00 CHF 1月 貿易収支=25.94億スイス(予想1.47億スイス 前回5.21←5.03億スイス)
FRN 1月 EU基準消費者物価指数=前月比-0.6%(予想-0.5%)、前年比0.8%(予想0.9%)→ マイナス幅が拡大
16:58 FRN 2月 総合PMI・速報値=47.6(予想 前回48.9)、製造業PMI・速報値=48.5(予想49.3 前回48.8)、サービス業PMI・速報値=46.9(予想48.9 前回48.9)→ 予想と前回を下回る
17:30 GER 2月 総合PMI・速報値=56.1(予想 前回55.5)、製造業PMI・速報値=54.7(予想56.3 前回56.5)、サービス業PMI・速報値=55.4(予想53.4 前回53.1)→ 前回を上回る
17:58 EUR 2月 総合PMI・速報値=52.7(予想53.1 前回52.9)、製造業PMI・速報値=53.0(予想54.0 前回54.0)、サービス業PMI・速報値=51.7(予想51.9 前回51.6)→ 前回と予想を下回る

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