2月18日(火曜)アジア市場の動き
*** ポイント ***
アジア市場は豪中銀議事録、日銀金融政策決定会合+黒田日銀総裁の記者会見と、それに付随する、豪ドルの動き+株価変動による円相場の動き。これだけが注目された。
結果は、以下の通りであるが、米国市場が3連休かあ戻り、本格参戦するまでは、このトレンドが継続することができるかは非常に不明瞭。
ドル円を含め、やや円クロスに買いの兆しが見えているが、これで、どこまで上昇することができるのか? トレンドのある豪ドルが0.90台を超え0.91台を達成できるのか? 堅調なポンドがどこまで下げ上昇に向かうのか? 注目したい通貨ペアは多い。
*** 今日の動き ***
早朝の、豪中銀議事録は、2月4日の理事会で「緩和政策へのバイアスに言及した部分を除外し、金融政策は適切」との声明にAUD買いへと変化し重要な決定に、特に注目度は高かった。
議事録では、①今までの緩和策が効果を発揮する兆候がさらにある。②金利の据え置きが賢明と判断、一定期間の金利安定が最も賢明な路線との内容に 豪ドル買いが強まる。
今日のドル円は、102円台の売りも弱まり一時102.10円台まで上昇、仲値後の円買い戻しと日銀決定会合前のポジション調整に101.90円近くまで一時値を下げていた。
日銀の金融政策決定会合直後の反応は複雑で、円買いへと反応しドル円は101.70円台まで値を下げたが、日経平均株価が上昇、景気支援策の評価と、黒田日銀総裁の記者会見への期待が膨らみ、1月末の重要なポイントとなる102.80円近くとなる102.70円台まで上昇した。しかし、重要ポイントの102.80円は超えられず。
黒田日銀総裁の記者会見は、経済・物価の下振れリスクが顕在化すれば、ちゅうちょなく追加緩和に踏み切ると強調したが、円売りの流れが強まる。日本企業の収益改善は今後も続く、トレンドとして株価上がってもおかしくない。輸出が増加すれば改善するので、経常収支についてとくに懸念持ってない。
⇒ 決定的な材料になり得ず、利食いの円買い戻しが続く。
*** 発言・その他 ***
マイルズ金融政策委員=住宅価格の上昇は持続不可能なペースではなく、正常に機能しているが、ロンドン東南部の住宅価格により、英国全体の価格に歪みが生じている。金融政策を引き締める理由は見当たらない。GDPは1.0~1.5%の上限を上回る可能性がある。金利が何年も現行水準にあるわけではないことを明確人認識する必要がある。
ドンブレト独連銀理事=住宅バブルの可能性は排除できないが、その兆候は見られない。
日銀の金融政策決定会合は、予想通り全員一致で現状維持を決定したが、3月期限の「成長基盤強化を支援する資金供給」を3.5兆円から7.0兆円と2倍にして、1年間延長したことである。
豪中銀議事録=①今までの緩和策が効果を発揮する兆候がさらにある。②金利の据え置きが賢明と判断、一定期間の金利安定が最も賢明な路線⇒ 豪ドル買いが強まる。
豪中銀議事録=①豪ドルが持続的に下落すれば、経済活動の拡大につながり経済成長を支援。
豪中銀議事録=①賃金の伸びが鈍化したことで国内コスト上昇圧力を抑制し、第4四半期のインフレ率上昇は重視せず。②インフレ率の一部統計にはノイズがありトレンドとの判断は時期尚早。③物価動向を注視⇒4月下旬の四半期インフレレポートが注目される。
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