*** 昨日のポイント ***
「景気回復では、ユーロ圏は米国に遅れているが、ユーロがドルで上昇していることは興味深い」ノワイエ仏中銀総裁曰の言葉。
11日のイエレンFRB議長の議会証言ではサプライズはなかったが、2月12日にも色々な出来事があった。その中でヒーローはEURGBPで100ポイント近く下落。
◎注目のBOEインフレ・レポートでは、2014年GDP見通しを2.8%→3.4%に上方修正し、今後の見通しも大幅に上方修正し、1年以内に利上げが必要、フォワードガイダンスも見直す可能性のサプライズに、GBPは全面高、EURUSDは1.6450→1.66を試す水準へ上昇。
◎ユーロ圏鉱工業生産は弱く、クーレECB専務理事は、ECBはマイナスの中銀預金金利を、非常に真剣に検討との報道に、EURUSDは急落、1.3640→1,3560台へ下落。結果、EURGBPは0.8290→0.81909台へ下落。
◎ブラード・セントルイス連銀総裁は、フォワードガイダンスを今後修正する必要があり、数値基準を撤回し、より質的な判断を行うと予想→ 緩和縮小のペースは変わらず、将来的なゼロ金利解除の期待感が強まる。
◎中国貿易収支は強く、AUDUSDは0.9060台へ上昇するも、1月13日の高値0.9085を超えられず下落。IMF豪州経済に関する報告書では、AUDは実質ベースでやや過大評価され、脆弱は状況にあり、金融政策は引き続き緩和的であるべきと、ややAUD買いに水を差す。
◎円は蚊帳の外。USDJPYは102.20~65円のレンジで動けず。円クロスではGBPJPYは上昇、EURJPYは下落。
*** 発言・その他 ***
米上院法本会議=債務上限の停止法案を可決→ 昨年10月のつてを踏まず。
BOEインフレ報告=①2014年GDP見通し3.4%(11月予想2.8%)に上方修正し、今後3年間の経済成長見通しを大幅に上方修正、②CPIは3月までに1.7%に鈍化し、今後数年間は2.0%近くで推移、③1年程度の内に利上げが必要となる可能性を示唆、④フォワードガイダンス(失業率基準7%)を見直し、余剰資源を示す18指数(企業調査や労働時間など)に注目→ GBPUSDは急伸。
カーニーBOE総裁=①刺激策はしばらくの期間は特例として必要。②英中銀は英国経済の回復に向けてリスクはとらない。
カーニーBOE総裁=①ポンド高が輸出を困難にさせている。②フォワードガイダンスの正当性を主張。③英中銀は景気回復に関して、リスクをおかさない。④利上げは緩やかで限定的なものになるだろう。
ノワイエ仏中銀総裁=景気回復では、ユーロ圏は米国に遅れているが、ユーロがドルで上昇していることは興味深い。
G20シドニ(2月22~24日)=①投資、雇用、貿易、競争の4分野に注目して討議、②中国経済の失速懸念、FRBの予想より早い金融引締めへの転換に、新興国から資金が流出し、会議で波乱要因となる可能性が指摘される(トルコ、南アフリカ、インド、ブラジル各国は利上げを実施)。
ブラード・セントルイス連銀総裁=①最近の弱い経済指標でも、緩和縮小の継続方針に変わりない。②フォワードガイダンスを今後修正する必要があり、数値基準を撤回し、より質的な判断を行うと予想。
ブラード・セントルイス連銀総裁=①景気が回復するなかでも低金利環境は続き、将来的な資産バブル形成の温床となる、②リスクを摘み取るために金融政策を利用することに反対しない。③前年や前々年と比べてより大きなリスクと認識し始めた。
ブラード・セントルイス連銀総裁=①2014年もインフレ率の低迷が続けば、FRBは難しい判断を迫られる、②先進国でのインフレ低下を幾分懸念。
IMF豪州経済に関する報告書=①目先の財政引き締めで景気回復を阻害しないように警告、②2014年GDP2.6%と予想、2013年GDP推定値2.5%から小幅加速を見込む。③資源投資ブームはピークを超え、AUDは実質ベースでやや過大評価され、脆弱は状況にある、④金融政策は引き続き緩和的であるべき。
クーレECB専務理事=①ECBはマイナスの中銀預金金利を、非常に真剣に検討している、②しかし、これは期待し過ぎるべきでない、③OMTの状況は変わっていない。
ユーロ圏鉱工業生産は弱く、EURUSDの売りも止まるが、GBPUSDの上昇に下げ幅は限定的だが、EURGBPの売りが続く。
黒田日銀総裁=①今後も量的・質的金融緩和を実行、②リスク顕在化となれば躊躇なく政策を調整、③異次元緩和は十分効果を発揮している、④経済成長には持続的な財政が不可欠で、健全化を強く期待
中国税関総署=1月の鉄鉱石輸入は前月比18%と過去最高の8684万トン。
*** 経済指標の結果 ***
◎8:30 AUD 2月 ウエストパック消費者信頼感指数=前月比-3.0%(予想 前回-1.7%)、100.2(前回103.3)→ 予想外にマイナス幅が拡大し、一時AUD売りが強まる。
◎8:50 JPY 12月 機械受注=前月比-15.7%(予想-4.0% 前回9.3%)、前年比6.7%(予想17.2% 前回16.6%)→ 予想外の大幅なマイナス幅となったが、相場へほ影響は見られず
◎8:50 JPY 12月 第3次産業活動指数=前月比-0.4%(予想-0.3% 前回0.8←0.6%)
◎11:00 CHN 1月 貿易収支=319億ドル(予想241億ドル 前回256.4億ドル)、輸出=前年比10.6%(予想2.0% 前回4.3%)、輸入=前年比10.0%(予想3.0% 前回8.3%)→収支、輸出入共に予想を大幅に上回り、輸入は原油、鉄鉱石、銅の輸入が過去最高水準で、AUDとNZD買いが強まる。
◎17:15 CHF 1月 消費者物価指数=前月比-0.3%(予想-0.3% 前回-0.2%)、前年比0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、HICP前月比-0.6%(予想-0.3% 前回0.2%)、前年比0.2%(予想0.4% 前回0.3%)
◎19:00 EUR 12月 鉱工業生産指数=前月比-0.7%(予想-0.5% 前回1.6←1.8%)、前年比0.5%(予想1.8% 前回2.8←3.0%)→ 予想を下回りEUR買いから売りへと変化
◎19:00 GBP 12月 CB景気先行指数=-0.1%(前月比予想 前回0.5%)→ 予想を下回る
◎4:00 USD 1月 月次財政収支=-104億ドル(予想-275億ドル 前回532億ドル)
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