2014年2月11日火曜日

2月11日(火曜) 昨日の海外市場の動き

2月11日(火曜) 昨日の海外市場の動き


**** ポイント ***

先週末の米雇用統計のサプライズも、どのように判断したら分からず。市場センチメントは複雑で、今日のイエレンFRB議長の下院金融サービス委員会の公聴会を含め、今後の展開を見守る動きに、金融市場は総じて小動き。

アジア市場は、先週末の米株上昇と都知事選の決着に、日本株上昇の期待感が膨らみ、日経平均株価は+255.93(+1.77%)と上昇。

日本の経常黒字の減少は止まず、2013年暦年で過去最少を記録。→ 海外からあのエネルギー輸入拡大はもとより、海外投資家が保有する日本株の一時的配当支払(昨年1年間の日本株買い越額は約17兆円)や、消費増税前の需要拡大による輸入急増が要因と思われる。

取引開始直後には、主要国でドル買いが強まり、先週末の高値を超え、一時102.60円台まで上昇したものの、不安定な新興国市場にAUDとNZDの売りが続き、円ショートの巻き戻しに、値を下げる。

欧州市場は、主要国ではドル売りから取引を開始。AUD・NZDとCADは相変わらず弱く、EURCHFは続伸したが、EURUSDは1.3650まで上昇後に失速、結局1.3620~50のレンジ、USDJPYも102.10~25のレンジへ。

米国市場は、議会から債務上限引き上げに関する材料が提供されたが、確定できず。カナダドルはマーレー・カナダ中銀副総裁から「カナダドル安は景気を支援)との発言や、弱いカナダ消費者センチメントに弱く、USDCADは一時1.1060台まで上昇、終了近くでもCADドルの安値圏で推移。


*** 発言・その他 ***


米下院共和党=11月4日の中間選挙後に新たな債務上限の期限を設定するように準備。2015年3月まで、歳出強制削減の延長を検討し12日に採決。

マーレー・カナダ中銀副総裁=①インフレは2年以内に2%に戻る、②カナダドル安は景気を支援する。

カナダ消費者センチメント=56.0(前回56.6)と8カ月来の低水準で、カナダ経済見通しが弱くなる可能性。

フュースト氏・欧州経済研究所全ター(ZEW)=ECBは独憲法裁判所の結果を受け、OMT以外に選択肢を模索し、長期流動性供給オペ(LTRO)を再開の可能性。

共和党クルーズ上院議員=米債務上限引き上げは、財政赤字削減を条件にすべき。

レーン欧州委員会副委員長=①異例の低インフレでECBへ行動を求める、②無制限の新債券購入プログラム(OMT)は、欧州司法裁判所(ECJ)が最終判断を下すのが妥当、③ユーロ圏のインフレ率はECB目標から大きくかい離している。


仏中銀=2014年第1四半期GDPは前期比-0.2%に減速を予想。2013年第4四半期GDPは前期比0.5%と予想。

英会計事務所(BDO)の1月英企業楽観指数(半年後の企業業績見通し)=103.08(前月103.4)と、1992年来の高水準で、英経済の回復を裏付ける。

国債及び借金並びに政府保証債務現在高(財務省)=2013年12月末時点の国の借金は1017兆9459億円(前年比+26兆3448億円)に拡大、内普通国債739兆6775億円(+34兆6703億円)増加。

中国人民銀行・四半期金融政策報告=①国内銀行に流動性の管理を適切にするよう求める、②高リスク分野への融資監督の強化を求める。


*** 経済指標の結果 ***


◎8:50 JPY 12月 国際収支: 経常収支=-6386億円(予想-6854億円 前回-5928億円)→ 12月の実績では、1985年以降最大の赤字額を更新、、貿易収支=-(12,126億円予想-12,600億円 前回-12,543億円)
◎15:45 CHF 1月 失業率・季調済=3.2%(予想3.2 前回3.20%、季調前=3.5%(予想3.5% 前回3.5%)
◎18:30 EUR 2月 センティックス投資家信頼感=13.3(予想11 前回11.9)
◎22:15 CAD 1月 住宅着工件数=18.02万件(予想18.5万件 前回18.71←18.75万件)→ 予想を下回る

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