2014年2月12日水曜日

2月12日(水曜) 昨日の海外市場の動き

2月12日(水曜) 昨日の海外市場の動き


*** 昨日のポイント ***

注目の、イエレンFRB議長の初めての公の場での発言(下院金融委員会で米経済と金融政策に関する議会証言)や、米債務上限無条件引上げの提案もあり、株価は上昇、為替変動も極端な値動きにならず。


①バーナンキ前FRB議長の政策を継続し、慎重に債券購入を縮小を継続→ ドル買いが強まる。
②労働市場は完全な回復から程遠く、健全性を取り戻すにはさらなる取り組みが必要→ ドル買いから売りへと変化。
③ドルは世界経済で重要な役割を果たし、FRBは強いドルを維持するためにインフレ抑制に努める→ ドル売りの流れも弱まる。

原稿や質疑応答に、欧米株価は上昇、金利は上昇、ドルインデックスは下落。円は下落、GBPは上昇、CADドル+AUD+NZDも上昇するが、EURはクロスで弱くEURUSDは上下するも動けず。

英ポンドは、アジア市場で発表された、英BRC小売売上高は2010年3月以来の高水準で、オンラインの小売売上高も2009年1月以来の高水準となり、利上げ可能な通貨としての選択に、GBPUSD買いの流れが強まる。

豪ドルは、豪住宅価格指数、NAB企業信頼感と景況感指数は強く、AUUSDD買いが強まり、ついに0.90台の大台をクリア、ドル売りの流れをリードし、イエレンFRB議長の議会証言原稿にも0.90をボトムに0.9050近くまで上昇。

円は、株高の影響と主要通貨と円クロスでの円売りに、USDJPYは102.40円台の売りこなしながら徐々に上昇。イエレンFRB議長の議会証言原稿に上下変動するも、クロスの円売りは止まず、株高の流れにも関わらず102.60円台を維持。

ユーロは、1.3650を超え買い先行で始まり1.3680台まで上昇するも超えられず。EURGBP、EURAUDなどのクロスでEUR売りが続き、イエレンFRB議長の議会証言原稿後には1.3630台へ下落、結局は1.3630~80のレンジ。

*** 発言・その他 ***

イエレンFRB議長(下院金融委員会で米経済と金融政策に関する議会証言)=①バーナンキ前FRB議長の政策を継続し、慎重に債券購入の縮小を継続。②計画変更へのハードルは高い。③労働市場は完全な回復から程遠く、健全性を取り戻すにはさらなる取り組みが必要。

イエレンFRB議長(質疑応答)=①見通しが著しく変化した場合のみ、債券購入の縮小ペースを減速、②金融市場の混乱による米経済への顕著なリスクはない、③雇用者伸び減速の理由は時間をかけて判断、④失業率 のみでは労働市場の健全性を測る上で不十分、⑤ドルは世界経済で重要な役割を果たしている、⑤労働参加率低下の大部分は構造的なもので、景気循環的な要因景気循環要因ではない。⑥FRBは強いドルを維持するためにインフレ抑制に努める。

イエレンFRB議長(原稿)=①労働市場は完全な回復に程遠い、②失業率は持続可能な完全雇用の見通しを上回る、③完全雇用への復帰とインフレ率2%に戻す2大債務の達成を目指す。

ベイナー米下院議長=12日に無条件の債務上限引き上げ法案を採決。

プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=①記録的な寒波や大雪の影響で、米経済の評価は一段と困難。②弱い1月雇用統計でも、資産買い入れ終了の基準を満たす程度まで、労働市場は十分な回復。

プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=①利上げが遅すぎてしまうことを懸念、②長期金利が上昇し始めると政策金利を調整し追従することになる。③政策金利を引き上げる条件についてのコミュニケーションに注力すべき。

バイトマン独連銀総裁=①現在の経済状況を踏まえれば、ECBが緩和的な金融政策を維持することは正当化される、②インフレとデフレのリスクは比較的小さい、

ドイツ政府(南ドイツ新聞)=2014年成長率見通しを1.7%→1.8%に引き上げる。

SF連銀の調査論文(エコノミックレター)=FRBは2015年3月までに利上げ回市する確率は、昨年最終に50%織り込まれていた。→ インフレ率と失業率の見通しが不透明で、利上げのタイミングを予想することは難し。

リーカネン・フィンランド中銀総裁=①銀行の自己勘定取引やその他の高リスク取引を別の法人に強制的に分離させるよう提言。②マイナス金利は選択肢。③ユーロ圏にデフレの兆候は見られない。

1月の新興国の外貨準備は債務返済や通貨防衛のため減少=①前年比ロシア-300億ドル、インドネシア80億ドル、インド40億ドル減少、②前年比の減少率ではパキスタン40%、アルゼンチン34%。


*** 経済指標の結果 ***

◎9:01 GBP 1月 BRC小売売上高=前年比3.9%(予想0.8% 前回0.4%)→ 予想と前回を大幅に上回り、2010年3月以来の高水準、これ以外でも、オンラインによる小売売上は、前年比19.2%と2009年1月以来の高水準
◎9:30 AUD 第4四半期 住宅価格指数=前期比3.4%(予想3.0% 前回2.4←1.9%)、前年比9.3%(予想8.6% 前回8.0←7.6%)→ 前月が上方修正され予想を上回る伸びにAUD買いが強まる
◎9:30 AUD 1月 NAB企業信頼感=前月比8(予想 前回6)、企業景況感=前月比4(予想 前回3←4)→ 前月を上回り、低金利と豪ドルの下落が寄与し、鉱業以外でも景気が拡大しAUD買いが強まる


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