2014年1月9日木曜日

1月9日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動きと、今後の見通し

1月9日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***

昨日の米ADP全国雇用者数が強く、明日10日の強い非農業部門雇用者数期待感が続く中、USDJPYは分厚い売りに阻まれながらも、105円台のトライを続けている。EURUSDは1.36台を回復しても加速する気配は見られず、英ポンドは珍しく狭いレンジ相場で、豪ドルは弱い中国CPIの影響に0.8870割れへ下落するも、続落は見られず。引き続き狭いレンジでの取引が続く。

日経平均株価は15880.33(-241.12-1.50%)に下落したが、USDJPYは105円のトライを続け、中国消費者物価指数は弱く、香港ハンセンや中国株も下落したが、欧州株は堅調な経済指標に支えられ上昇へ。

豪小売売上高は強く、宅建設許可は前月より拡大し一時AUD買いへと動いたが、中国の消費者物価指数は前年比2.5%(前月3.0%)へと予想外の低下幅に、AUD売りへと変化。

独鉱工業生産は強く、ユーロ圏景況感指数は100の大台を達成し、2年5カ月ぶりの高水準に1.3620台へ上昇するも、伸び悩む。

英国の貿易赤字額は小幅減少、BOEは、政策金利0.5%と資産買入枠3750億ポンドの据え置きを決定したが、予想通りでGBPUSDは動けず。

ECBは、政策金利0.25%の据え置きと、下限金利0.0%と上限金利0.75%の据え置きを決定したが、予想通りで動けず。


*** 今後の見通し ***

強い米経済指標と経済成長の拡大見通しに、ドルに対しての信認も徐々に強まる。

昨日のFOMC議事録からは、期待した月額100億ドルの削減ペースや、ゼロ金利解消のヒントはなかったが、慎重な発言や主張にもかかわらず、バーナンキFRB議長が残した2014年に緩和終了の可能性期待が高まるが、FOMCでは相変わらず、煮え切らない玉虫色。

USDJPYは、引き続き円安トレンドは変わらず。年末年始のポジション調整が続くが引き続き底値では買い需要が強く、株価の上昇に後押しされ、105円台定着できるかを確かめる動きが続きそう。

EURUSDは、EURの好材料にも買いは限定的で、1.3650を超えられず、暫くは、大枠1.3500~1.3700のレンジへ。

AUDUSDは、0.8900を割り込み、0.8850~0.9050のレンジ下限をトライ中ながら、大きな動きは期待できず。


*** 発言・その他 ***



*** 経済指標の結果 ***

6:45 NZD 11月 住宅建設許可=前月比11.1%(予想 前回0.3←-0.6%)→ 前回から大幅上昇へ
9:30 AUD 11月 小売売上高=前月比0.7%(予想0.4% 前回0.5%)→ 予想を上回る
9:30 AUD 11月 住宅建設許可件数=前月比-1.5%(予想-1.0% 前回-1.6←-1.8%)、前年比22.2%(予想 前回23.1%)→ 予想外にマイナス幅が拡大したが、前月より改善
10:30 CHN 12月 消費者物価指数=前年比2.5%(予想2.7% 前回3.0%)→ 前月を下回り、予想より伸び率は低下し、AUD売りが強まる
10:30 CHN 12月 生産者物価指数=前年比-1.4%(予想-1.2% 前回-1.4%)
18:30 GBP 11月 貿易収支=-94.39億ポンド(予想-94億ポンド 前回-96.51←-97.32億ポンド)→ 赤字幅は前月より小幅改善
19:00 EUR 12月 景況感指数=100(予想99.0 11月98.4)、企業景況感=-3.4(予想 11月-3.9)、消費者信頼感=-13.6(予想-13.6 速報値-13.6、11月-15.4)、サービス業景況感=0.2(予想 11月-0.9)、業況判断指数=0.27(予想 11月0.31)→ 景況感指数は100に上昇、2年5カ月ぶりの高水準
20:00 GER 11月 鉱工業生産=前月比1.9%(予想1.5% 前回-1.2%)、前年比3.5%(予想 前回1.1←1.0%)→ 予想を上回る伸び率
21:00 GBP BOE金融政策発表=政策金利0.5%、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを決定、予想通り
21:45 EUR ECB金融政策発表=政策金利0.25%の据え置きと、下限金利0.0%と上限金利0.75%の据え置きを決定、予想通り

0 件のコメント:

コメントを投稿