余談ながら、日本ではありえないことだが、スペイン王女が税金詐欺で裁判所に出廷命令がでたとのこと、世の中は広いですね。それにしても、英紙記事で、お互いを、ハリー・ポッターの「ヴォルデモート卿」と比ゆする日中の外交問題での非難合戦も、なんとかならないものなのでしょうか?
*** ポイント ***
為替市場も10日(金曜)の米雇用統計を意識して動けないのか、引き続き小幅な値動きに終始。米上院はイエレン氏の次期FRB議長就任を承認、債券利回りは低下し、一時ドル売りの材料にされるが、欧米株は上昇、欧州主要株は5年ぶりの高値を更新、米貿易赤字が4年ぶりの低水準で、ドル買いが強まる。
その中で目立ったのは、カナダドルの売りで、USDCADは1.0670→1.0780まで続伸。カナダ貿易収支は赤字幅が拡大、Ivey購買部協会指数は予想外に弱く、カナダドル売りが強まる。
USDJPYは、実需の買いに下げ止まり、弱い日本株に、円ショートポジションの巻き戻しも限定的で、アジア・欧州市場は104.20~60円の狭いレンジで推移。米国市場に入り、強い米貿易収支と米GDPの拡大見通しが広まり、米株の上昇に一時104.70台へ上昇するも続かず、再び104.30台へ。結局は狭いレンジを継続。
EURUSDは、アジア市場は動けず。欧州市場に入りドル全面高とポジション調整の売りに上値は押さえらながらも、EURAUDやEURCHFのクロスのEUR買いに底堅く推移し、堅調な独小売売上高+雇用統計に、1.3630を超えると1.3650台へ上昇するも買いも限定的。米国市場に入り、強い米貿易収支に、オプションカットでは1.3600割れまで下落、ロンドンフィキシングで買い戻され1.3640近くまで値を戻すも、結局は1.3600~50の狭いレンジに収れん。
AUDUSDは、早朝の予想外に減少した貿易赤字にもかかわらず、AUD売りが強く、0.8950を割り込むと続落へ。EURAUDの売りも強く、AUDNZDの下落幅も拡大へ。欧州市場では一時0.8940近くまで値を戻すも続かず、米国市場に入り、強い米貿易収支に0.89割れまで下落するも、結局は0.8900~40の狭いレンジに収れん。
*** 今後の見通し ***
基本的には、年末年始の値動きは、実態を反映していないことが多く、上下に大幅に動いても元の水準に一度戻ることも多くあり、ポジションテークはゆっくりと考えたい。
基本は、円安変わらず。ユーロは行き過ぎた期待感とポジションの調整に過ぎず、上値トライは継続。豪ドルは「アンタッチャブル」。
市場参加者の期待は、英ポンドとNZドルの買いに傾斜。結局は、ポンドクロスの買いと、NZクロスの買いがベスト。
USDJPY
ドル円の買い戻しは期待感が強くサプライズはないが、逆に104.50円超えが予想外に思いことが気になるが、先日の安値103.90円を割り込むまでは、円ベアセンチメントは変わらず。逆に、中長期筋は103.50円近辺で待ちかまえているように思えてならない。押し目買い+戻り売りの相場で、103.80円~104.80円のレンジに入りやすく、徐々に上値トライへと変化すると思われ、引き続き円安トレンドは変わらず。
EURUSD
1.3650超えのEUR買い戻しが単発で終わるのか? 上値の重さにはやや意外感がある。市場センチメントがEURブル派とベア派とに分かれ始め、戻り売りと押し目買いのせめぎ合いへ。しかし、基本はポジションの偏りの調整局面と考え、EURUSDが1.35を割り込むまでは、EUR買い期待を継続へ。短期では1.3550~1.3700のレンジ。
AUDUSD
0.88で底打ちしたのか、それとも、0.9000~50を天井として、再び下値トライとなるのか、現状では判断できず。暫くは、0.8850~0.9050のレンジに入りやすいが、EURAUDの買い戻しが強く、上値が重くなる可能性が高まっているが、予想外に狭いレンジに収れんし、狙いはAUDNZDのショートでは。
*** 発言・その他 ***
ウィリアムズSF連銀総裁=米株は過大評価されていない。計画的な資産買い入れの縮小を予想、量的緩和縮小は緩和策の解消ではない。2014年のGDPは3.0%と成長が加速と予想、見通し通り経済が拡大したら、2014年に量的緩和を縮小へ。インフレ率はおそらく底を打った。
ローゼングライン・ボストン連銀総裁=目標を継続的に下回るインフレ率は深刻な懸念材料で、支援解除は段階的にとどめるべき。2014年の米GDPは3.0%を予想。
ローゼングライン・ボストン連銀総裁=大幅な緩和縮小には反対だが、100億ドルペースの緩和縮小は適切 →12月のFOMCで資産買い入れ縮小に唯一反対していたが、この発言を受け資産買入策が年末までに終了する可能性が高まる。
イタリア2年債利回りが過去最低となる一時1.0%を割り込む。
米第4四半期GDPの見通しの上昇修正が多くなる=ドイツ銀行3.0%→4.0%、ゴールドマンサックス2.3%→2.8%。
米上院=長期失業保険延長法案の審議打ち切りを決定、週内に承認採決の可能性へ。
ユーロ圏の過剰流動性が減少=ECBオペの供給額減少に、今週に2770億ユーロ→1500億ユーロに半減する可能性→ 短期金利が上昇し、対応を迫られる可能性がある。
ルー米財務長官=欧州諸国へ銀行破綻処理の支援網や資本増強で更なる行動を望む → 昨年12月にEUは破綻銀行の処理制度を合意し、10年かけて単一破綻処理基金(SRF)に550億ユーロ拠出、それまでは処理コストは各国政府が負担するが、不十分との批判もある。
日本株は新年に入り、二日連続の下落、香港ハンセンは上昇、中国株も小幅上昇し、アジア株か強弱混在。欧州株は強い独経済指標に底堅く推移。
米上院はイエレン氏の次期FRB議長就任を承認=悪天候で採決に遅れる議員が多数となる要因もあったが、採決は歴史的な僅差となる、賛成56票・反対26票で承認。
*** 経済指標の結果 ***
9:30 AUD 11月 貿易収支=-1.18億豪ドル(予想-3.0億豪ドル 前回-5.29億豪ドル)、輸出273.77億豪ドル、輸入274.95億豪ドル→ 予想外に赤字幅は減少したが、AUD売りが加速へ
16:00 GER 11月 小売売上高=前月比1.5%(予想0.5% 前回-0.8%)、前年比1.6%(予想 前回-0.1←-0.2%)→ 予想と前回を大幅に上回り、2013年1月以来のプラスとなったが、EURの買い戻しは弱い
17:55 GER 12月 雇用統計: 失業率=6.9%(予想6.9% 11月6.9%)、失業者数=-15,000人(予想-0.1万人 11月9000人←1.0万人)→ 失業者は予想外に減少し、EURUSDは底堅く推移
19:00 EUR 12月 消費者物価指数・速報値=前年比0.8%(予想0.9% 11月0.9%)、コア前年比0.7%(予想 11月0.9%)→ 予想を若干下回り前月からも低下
19:00 EUR 11月 生産者物価指数=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.2←-0.5%)、前年比-1.2%(予想-1.4% 前回-1.3←-1.4%)
22:30 USD 11月 貿易収支=-342.5億ドル(予想-400億ドル 前回-393.3←-406億ドル)→ 輸出が過去最高となり、原油価格の低下に輸入が減少し、赤字額は4年ぶりの低水準となり、経済ファンダメンタルズが改善へ
22:30 CAD 11月 貿易収支=-9.4億カナダドル(予想-1.5億カナダドル 前回-0.91←0.8億カナダドル)→ 赤字幅が予想外に拡大し、カナダドル売りが強まる
0:00 CAD 12月 Ivey購買部協会指数=46.3(予想54.5 11月53.7)→ 予想と前回を大幅に下回り、カナダドル売りが強まる
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