*** ポイント ***
10日(金曜)の米雇用統計を意識して動けないのか? 年末年始の動きに同調したくないのか? 弱い株価に積極的に動けないのか? FRBが量的緩和の縮小を1月から開始することでドル買いに動いているのか? どうも積極的な動きは見られず。
昨年末に盛り上がった、ドル売り+円売の動きは鈍く、大発会から二日続けて日本株は下落、逆に、予想外に強い円の買い戻しが、市場参加者の円安相場感の思惑を不安にし、豪ドルは0.9000の上値を超えられず、ベアムードが復活。
基本的には、年末年始の値動きは、実態を反映していないことが多く、上下に大幅に動いても元の水準に一度戻ることも多くあり、ポジションテークはゆっくりと考えたい。
USDJPYは、実需の買いに下げ止まり、日本株い安=円ショートポジションの巻き戻しに上値も限定的で、104.20~60円の狭いレンジで推移。
EURUSDは、1.3650超えを試すどころか、ドル全面高の流れとポジション調整の売りに、1.3630の上値は重い。逆に、EURAUDやEURCHFのクロスのEUR買い下げ止まり、堅調な独小売売上高+雇用統計に、1.3610~35の狭いレンジで推移。ユーロ圏CPI・WTIもやや弱い数字となったが動きは見られない。
AUDUSDは、早朝の予想外に減少した貿易赤字にもかかわらず、AUD売りが強く、0.8950を割り込むと続落へ。EURAUDの売りも強く、AUDNZDの下落幅も拡大へ。
*** 今後の見通し ***
USDJPY
ドル円の買い戻しは期待感が強くサプライズはないが、逆に104.50円超えが予想外に思いことが気になるが、先日の安値103.90円を割り込むまでは、円ベアセンチメントは変わらず。逆に、中長期筋は103.50円近辺で待ちかまえているように思えてならない。押し目買い+戻り売りの相場で、103.80円~104.80円のレンジに入りやすく、引き続き円安トレンドは変わらず。
EURUSD
前日のEUR買い戻しが単発で終わるのか? やや意外感がある。市場センチメントがEURブル派とベア派とに分かれ始め、戻り売りと押し目買いのせめぎ合いへ。予想外に強い独小売売上高+失業者数の減少にもEURUSDの買いは限定的となったが、EURAUD+EURCHFの買いが強い。EURUSDが1.35を割り込むまでは、EURブル派にとっては兆悲観的になることは考えにくい。目先は1.3600~1.3680のレンジを予想。
AUDUSD
0.88で底打ちしたのか、それとも、0.9000~50を天井として、再び下値トライとなるのか、現状では判断できず。暫くは、0.8850~0.9050のレンジに入りやすいが、EURAUDの買い戻しが強く、上値が重くなる可能性が高まっている。
*** 発言・その他 ***
日本株は新年に入り、二日連続の下落、香港ハンセンは上昇、中国株も小幅上昇し、アジア株か強弱混在。欧州株は強い独経済指標に底堅く推移。
米上院はイエレン氏の次期FRB議長就任を承認=悪天候で採決に遅れる議員が多数となる要因もあったが、採決は歴史的な僅差となる、賛成56票・反対26票で承認。
*** 経済指標の結果 ***
9:30 AUD 11月 貿易収支=-1.18億豪ドル(予想-3.0億豪ドル 前回-5.29億豪ドル)、輸出273.77億豪ドル、輸入274.95億豪ドル→ 予想外に赤字幅は減少したが、AUD売りが加速へ
16:00 GER 11月 小売売上高=前月比1.5%(予想0.5% 前回-0.8%)、前年比1.6%(予想 前回-0.1←-0.2%)→ 予想と前回を大幅に上回り、2013年1月以来のプラスとなったが、EURの買い戻しは弱い
17:55 GER 12月 雇用統計: 失業率=6.9%(予想6.9% 11月6.9%)、失業者数=-15,000人(予想-0.1万人 11月9000人←1.0万人)→ 失業者は予想外に減少し、EURUSDは底堅く推移
19:00 EUR 12月 消費者物価指数・速報値=前年比0.8%(予想0.9% 11月0.9%)、コア前年比0.7%(予想 11月0.9%)→ 予想を若干下回り前月からも低下
19:00 EUR 11月 生産者物価指数=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.2←-0.5%)、前年比-1.2%(予想-1.4% 前回-1.3←-1.4%)
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