2014年1月6日月曜日

1月6日(月曜) 1月3日 海外市場の動きと、今後の見通し

1月6日(月曜) 1月3日 海外市場の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***


中国株は大幅下落、中国国家統計局のサービス業PMIが弱く、前日のHSBC 製造業PMI・改定値、国家統計局 製造業PMIと、弱い数字が続く。それがきっかけとなり、米株は弱く、ドル買い戻しが始まり、円全面高へと変化。

AUDUSDは、AUD売りポジションの巻き戻しから始まり、0.9000の大台を意識。コモディティー価格の上昇のプラス材料に対して、中銀の豪ドル安けん制に買いも続かず。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁は「成長が加速すれば2014年内に利上げする可能性」、プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁「将来インフレ率が急上昇するリスクの認識が必要」と、強気の発言に、中欧・東欧・中東・アフリカ地域(CEEMEA)諸国つ通貨は下落しドル買い戻しへ。


*** 今後の見通し ***

今週は、米上院が、イエレン氏の次期FRB議長指名を6日午後5時半(日本時間7日午前7時半)に行う見込みで、2月1日に議長に就任する予定で、徐々にではあるがイエレン体制が開始することになる。

今週は、為替市場も本格的に取引を開始し、金融政策の発表やGDPの発表もあり、経済指標の結果に相場が動く可能性も強まっている。ただ、12月のFOMCで米量的緩和の縮小が決定され、1月から実施されることに決まっており、今週の経済指標で、FRBによる新たな政策変更も考えにくい。そして、その影響が為替相場に反映されるには多くの時間の経過が必要となる。

経済指標で注目したいのは、8日(水曜)のFOMC議事録(12月8日分)は、量的緩和の縮小の決定に対して、どのような討議がされ決定されたのか注目したい。また、月額100億ドルごとの縮小が続くのか、さらには、ゼロ金利政策の解除の時期や条件を読み取ることができるのか、それも注目したい。

◎USDJPY
105円台を何度も試しながら、105.55円を超えられず、105円台から106円の、オプションバリア力トライが尽き、逆に104.90~00円割れのストップに、104.10円割れまで下落、そして、104.80台までなんとか値を戻している。

円の買い戻しも、クリスマス休暇時の水準まで値を戻したに過ぎない。短期的には、円ショートポジションの巻き戻しが105円台では予想できるが、104.00円をボトムとして、引き続き円安トレンドは変わらず。104.50円~105.00円、104.50円~105.50円のレンジで暫くは、押し目買い+戻り売りの相場になりそうである。


◎EURUSD
クリスマス休暇当時の1.3650台を維持することはできず、大口の売りに1.3600を割り込み短期投機筋のストップを総なめにし下落した。1.39直前からの2.2%近くの下落で、市場センチメントがEURブル相場とEURベア相場に分かれ始めている。

11月に1.38台→1.33近くまで500ポイント近い下落を経験しており、ビックポイントは1.33になる。また、1.35~1.40のレンジが完全に崩れたわけではなく、EURAUDは上昇出発点の1.5050を維持しており、EURUSDが1.35を割り込むまでは、EURブル派にとっては兆悲観的になることは考えにくい。目先は1.3550~1.3700のレンジに入りやすい。


◎AUDUSD
AUDUSDが0.88で底打ちしたのか、それとも、0.9000~50を天井として、再び下値トライとなるのか、現状では判断できず、今後の値動きを注目したい。暫くは、0.8850~0.9050のレンジに入りやす位と見ているが、中国発の経済指標が予想を上回れば0.90台を定着から、緩やかな上昇の可能性も出てくる。しかし、中銀のAUD高けん制発言の制裁を受けるか? この動きを確かめたい。


*** 発言・その他 ***

バーナンキFRB議長=米経済回復はいまだに不十分で、量的緩和の規模を縮小しても、金融緩和をコミットしている。12月の債券買い入れ規模の100億ドル減額は、労働市場の著しい改善を反映。米経済は、失業率7%と高く、長期失業者数もかなり多いが、金融市場は改善、住宅市場は均衡し、財政の足かせが弱まり、今後の数四半期に渡り経済成長を支援。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=成長が加速すれば2014年内に利上げする可能性がある。量的緩和の中断は、米経済が大幅に悪化したときに限定され、資産買い入れプログラムは一段と縮小される可能性が大きい。

プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=資産買い入れの縮小を決定したことで、重要な課題に直面し、将来インフレ率が急上昇するリスクの認識が必要となる。銀行が超過準備を急激に削減した場合に、インフレ率が高くなりすぎることを不安視。

スペイン12月の失業者数大幅減少=前月比-2.24%、失業者数470万人(-107570人)で、12月としては最大の減少率。

米上院=イエレン氏の次期FRB議長指名を6日午後5時半(日本時間7日午前7時半)に行う見込みで、2月1日に議長に就任する予定。

中国株は大幅下落=中国国家統計局のサービス業PMIが弱く、前日のHSBC 製造業PMI・改定値、国家統計局 製造業PMIと、弱い数字が続く。


*** 経済指標の結果 ***
1/1水 主要国市場は全て休場
10:00 CHN 12月 国家統計局 製造業PMI=51.0(予想51.2 前回51.4)→ 予想を下回る

1/2木 日本、NZ、スイス市場は休場
18:30 AUD 12月 AiG製造業指数=47.6(前回47.7)
10:45 CHN 12月 HSBC 製造業PMI・改定値=50.5(前回50.8)→ 速報値を下回る
17:50 FRN 12月 製造業PMI・確定値=47.0(予想47.1 前回47.1)
17:55 GER 12月 製造業PMI・確定値=54.3(予想54.2 前回54.2)
18:00 EUR 12月 製造業PMI・確定値=52.7(予想52.7 前回52.7)→ 予想と速報値と変わらず
18:28 GBP 12月 製造業PMI=57.3(予想58.2 前回58.4)
22:30 USD 週間新規失業保険申請件数=33.9万人(前回34.1←33.8万件)
22:58 USD 12月 製造業PMI・確報値=55.0(予想54.7 前回54.7)、
0:00 USD 12月 ISM製造業景気指数=57.0(予想56.9 前回57.3)、新規受注=64.2(前回63.6)、雇用=56.9(前回56.5)、価格=53.5(前回52.5)→ 前回より若干低下したが、引き続き高水準で、雇用と新規受注が数年ぶりの高水準
0:00 USD 11月 建設支出=前月比1.0%(予想0.6% 前回0.9%)

1/3金 日本は休日
10:00 CHN 12月 国家統計局 サービス業PMI=54.6(予想 前回56.0)→ 前月を下回り、4カ月ぶりの低水準
16:00 GBP 12月 ネーションワイド住宅価格=前月比1.4%(予想0.7% 前回0.7←0.6%)、前年比8.4%(予想7.1% 前回6.5%)→ 前月比は予想と前回を上回り、4年ぶりの上昇率
17:00 CHF 12月 KOF景気先行指数=1.95(予想1.91 前回1.85)→ 予想と前回を上回りる伸び率へ
17:30 CHF 12月 SVME購買部協会景気指数=53.9(予想56.2 前回56.5)→ 予想と前回を下回り、予想外に伸び率は低下
18:30 GBP 12月 建設業PMI=62.1(予想62.0 前回62.6)→ 前回を下回るがほぼ予想通り
118:30 GBP 11月 BOE住宅ローン承認件数=70758件(予想69000件 10月68029件)→ 予想を大幅に上回り、5年ぶりの高水準



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