2014年1月6日月曜日

1月6日(月曜) アジア市場・欧州市場序盤の動きと、今後の見通し

1月6日(月曜) アジア市場・欧州市場序盤の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***

長期休み明けで、本格的な値動きも期待できず。週末の、米連銀総裁のタカ派発言にドル買い戻しが続いた流れを受けて株価の値動きに円相場が連動する動きが続いている。大発会では株価が大幅下落し、円高へと動く。

先週末のドル高+円高の動きが継続。日経平均株価の大幅下落にクロスを含め円は全面高となり、円クロスの動きに主要通貨では下落しドル買いの流れが続く。

アジア株は大幅下落=日経平均株価は、米株下落の影響や利食い売りに大幅下落(15908.88-382.43-2.35%)。中国株は、HSBCサービス業PMIが弱く、中国国務院がシャドーバンキングへの規制強化を通達したことで下落、アジア株も続落へ。

欧州株は小幅上昇し、ユーロ圏のセンティックス投資家センチメント指数が強く、EURUSDは1.3570台をボトムに1.3620台まで上昇。USDJPYは104.10台をボトムに104.60台まで買い戻しが見られたが、全体的に値動きは緩慢。


*** 今後の見通し ***

昨年末の市場センチメントの、円安+ドル安+豪ドル安の流れは一変したが、正月明けの相場だけに、何が真実か判断することはできず、正月明けの相場についていくことへの懸念と警戒感は強い。

USDJPYは、円安トレンドの明確は変化もなく、円高期待感による動きよりも、株価と円ショートポジションの巻き戻しが中心で、新たな方向性を示す動きとは、考えにくい。104.00円をボトムとして、引き続き円安トレンドは変わらず。104.50円~105.00円、104.50円~105.50円のレンジで暫くは、押し目買い+戻り売りの相場になりそうである。

EURUSDは、1.39直前からの2.2%近くの下落で、市場センチメントがEURブル相場とEURベア相場に分かれ始めている。ビックポイントは1.3300で、目先は1.35~1.40のレンジが完全に崩れたわけではなく、EURAUDは上昇出発点の1.5050を維持しており、EURUSDが1.35を割り込むまでは、EURブル派にとっては兆悲観的になることは考えにくい。目先は1.3550~1.3700のレンジを予想。

AUDUSDは、0.88で底打ちしたのか、それとも、0.9000~50を天井として、再び下値トライとなるのか、現状では判断できず、今後の値動きを注目したい。暫くは、0.8850~0.9050のレンジに入りやすいが、強い中国や豪州の経済指標で0.90台を定着できれば、緩やかな上昇の可能性も出てくる。しかし、中銀のAUD高けん制発言への警戒感は解けず、上昇力も緩慢。



*** 発言・その他 ***

スイス中銀=2013年は金価格の下落で、外貨プラス30億+基金売却プラス30億の利益にもかかわらず、90億スイスフラン(約1.4兆円)の赤字を経常。

オズボーン英財務相=英国の景気は回復基調にあり、財政赤字への対応のための増税は不要。

中国国務院=シャドーバンキングへの規制強化の新規制を通達、中国人民銀行(中央銀行)と中国銀行業監督管理委員会(CBRC)、中国証券監督管理委員会(CSRC)といった監督機関それぞれの責務を明確化し、規制上の抜け道をふさぐ方針。

デロイト調査=英大手企業は劇的な変化が起きリスク意欲が戻る。ユーロ圏のリスク認識とリセッション懸念が後退し、信用供与が拡大し、企業の銀行借り入れがと株式発行が顕著に拡大すると予想。

欧州短期金利が大幅低下=ユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)は、昨年末0.446%→0.152%に低下へ。

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