2014年1月30日木曜日

1月30日(木曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し

1月30日(木曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し


*** 昨日のポイント ***

◎FOMCは、量的緩和の縮小継続を決定。ここ数四半期で経済活動は上向いたと判断 → 筋道はバーナンキFRB議長の思惑通り、年内の債券買い入れ終了の可能性が強まる→ 株価は下落したが、金利も低下。

◎FOMCは、政策金利0.0%~0.25%の据え置く。12月のFOMCで決定された1月から資産買い入れを100億ドル削減し、850→750億ドルを実施。
2月も資産買い入れを100億ドル削減し、750→650億ドルへの縮小を決定。

◎トルコ・南アなど、通貨防衛と資本流出措置に新興国の利上げも、逆に懸念材料へ。フィッチはトルコの大幅な利上げは、資金流出を短期的に抑制するが、成長を阻害や債務返済費用の拡大、金融機関の資産価格が減少する可能性があると警告。リスク回避の動きが続く。

◎カーニーBOE総裁は、政策スタンス変更には一段の回復が必要、最近のポンド高はインフレ圧力の緩和につながる → 一時ポンド売りの材料にされる。

◎NZ中銀(30日早朝)は、政策金利2.5%の据え置きを決定、予想通り。中銀は近く利上げを開始すると予想→ 一部利上げ期待もあり、失望感からNZD売りが強まる。


*** 今後の見通し ***

新興国市場の動向、株価、金利差を引き続き注目。もちろ、ポジションの増減も注視。

◎FOMCは量的緩和の縮小を継続し、年内に債券買い入れを終了する可能性が高まる→ 昨日は米金利は低下しているが、今後の金利上昇と株価の下落を懸念。

◎新興国市場の混乱が継続するのか? 金利引き上げによる弊害が気がかり。 

◎カナダ中銀の次の動きは利下げ期待が残る。

◎豪中銀の次の動きは利下げ期待が残る。

◎カーニーBOE総裁は金融引締めに警戒的発言を連発するも利上げ期待は変わらず。逆にポンド高容認? と、複雑。

◎ECBは当面の政策を維持。

◎NZ中銀は、今日は利上げなしだが、引き続き利上げを示唆。

◎日銀の追加緩和の期待感は払しょくできず。

◎中国春節の影響(30日大みそかで1月31日~2月6日まで休日)→ 直接的な中国発の材料はなくなり、事前のポジション調整も、昨日のFOMCで終了か? 次は春節明けの相場に期待。


*** 発言・その他 ***

◎ルー米財務長官=市場では差別化が進み、良好な経済営を行ってきた国への影響は、多と異なっている→ 新興国市場の動揺の抑制に動く。

◎カーニーBOE総裁=①政策スタンス変更には一段の回復が必要、②失業率基準7.0%が利上げの引き金ではないといことは市場は理解している。③最近のポンド高は、インフレ圧力の緩和につながる → ポンド売りの材料にされる。

◎南ア中銀=通貨防衛とインフレ抑制で、政策金利5.0%から5.5%に0.5%引き上げを決定。
フィッチ=トルコの大幅な利上げは、資金流出を短期的に抑制するが、成長を阻害や債務返済費用の拡大、金融機関の資産価格が減少する可能性がある→ リスクオフの動きが再燃する材料となる。

◎ECB公表データ=フランス、イタリア、スペインの国債保有高が大幅減少、ECBの銀行資産査定を控えての動き。

◎欧州委員会=大手銀行による自己勘定取引の禁止を盛り込んだ金融規制改革案を発表→ 各国政府や欧州銀会の承認が必要で、実施は早くても2017年と見られている。

◎ラガルドIMF専務理事=先進国で金融政策が引き締められると、国際金融市場派不安定化し、一部の新興国では金融状況に影響を生じる。



*** 経済指標の結果 ***

◎8:30 豪12月 ウェストパック先行指数=0.1%(予想 前回-0.1%)。

◎16:00 独2月 GfK消費者信頼感調査=8.2(予想7.6 前回7.7←7.6)→ 予想と前回を上回り、2007年8月以来の高水準。

◎16:00 英1月 ネーションワイド住宅価格指数=前月比0.7%(予想0.6% 前回1.4%)、前年比8.8%(予想8.5% 前回8.4%)→ 予想を上回り、前年比は2010年5月以来の高水準。

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