2014年1月28日火曜日

1月28日(火曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し

1月28日(火曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し

*** 昨日のポイント ***

◎日本株・中国株・アジア株は大幅下落、欧州や米株も弱く、先週金曜日と同じくリスクオフの流れへ。

◎ポンド高、豪ドル高。 円安、ユーロ安、カナダドル安。

◎アルゼンチン、ブラジル、トルコは自国通貨防衛に動く→ 新興国通貨はやや安定し、リスクオフの流れが弱まる。

◎懸念された中誠信託と投資家で合意へ→ シャドーバンキング問題で中国への懸念後退しリスクオフの流れが弱まる。

◎コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁は緩和縮小に反対しない可能性が高い(NYタイムズ紙)→ FOMCで量的緩和の縮小継続期待が強まる→ ドル買い材料となるが、株価への影響は気になる。

◎日本の12月貿易赤字額は、12月では過去最高の赤字額、2013年の貿易赤字は、1979年の統計開始以来で過去最大→ 潜在的な円売り材料だが、予想通りで反応は鈍い。

◎独IFO景況感指数は、予想を上回り2年半ぶりの高水準→ EURUSD1.3710台まで上昇したが、逆に値を下げる。





*** 今後の見通し ***

◎FOMC、新興国市場の動き、中国経済と、引き続きテーマは変わらず。

◎明日、29日のFOMCを直前に控えて、その思惑で新たな材料が出れば、その方向へ変動しやすいが、直前でもありその可能性は低い。

◎アルゼンチン、トルコ、ブラジル、南アランド等の新興国通貨の動きは引き続き敏感。

USDJPYの1時間チャートでは、
102.20円~102.90円のレンジで推移する可能性が高いが、102.20円を割り込むと先の安値101.70台、そして、101.09円がターゲットに入ってくる。

逆に、102.90台を超えてくると103.40円がターゲットに入ってくるが、VIX指数も高値水準にとどまり、暫くはこの水準の上値が重くなる可能性がある。



*** 発言・その他 ***

◎フェルナンデス・アルゼンチン大統領=通貨の動きでルセフ・ブラジル大統領と話し合った。

◎アルゼンチン中銀=0.9~1億ドルのドル売り・ペソ買い介入を実施
バイトマン独連銀総裁=①長期間の低金利はリスクがあり、必要以上に低金利を維持すべきではない。②当面は低金利を維持。

◎フレアティ・カナダ財務相=①カナダドルの動きについて、市場通貨であり市場の動きに反応。②カナダドル安は相対的にドルの強さの影響による。③財政収支は2015年に増税なしで構造改革により収支は改善→ カナダドル売りが始まる。

◎ブラジル中銀=レアル安阻止で、通貨スワップのロールォバーを実施。

◎NYタイムズ紙=ハト派のコチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁は緩和縮小に反対しない可能性が高い→ FOMCで緩和縮小を継続する可能性が強まる。

◎中国人民銀行公表データ=①シャドーバンキングの取り締まりに、財政省は2013年に銀行の財政預金から954億ドルの資金を吸収。②反面、政府は表面上積極財政を推進すると発表していたことで、不信感が広まる。

◎トンビニ・ブラジル中銀総裁=ブラジルレアルの下落によるインフレの影響、世界的な金融情勢に対処するために利上げを実施。 政策金利10.0%→10.50%に引き上げる。

◎トルコ中銀=28日に緊急会合を開催→ この発言を受け、利上げ観測や資本規制の可能性が強まり、USDTRYで最安値を更新していたトルコリラは急速に値を戻す。
◎ノワイエ仏中銀総裁=デフレの兆候はなく、ECBは緩和的政策を継続。

◎独連銀月報=①第4四半期の独経済は強い成長と予想。②資産税は国家責任の原則に合致、納税者は、他の諸国の結束が必要とされる前に政府の債務に責任を持つことを指摘→ IMFは10月のレポートで家計純資産に10%の税率を課す必要性を指摘。

◎中国の信託会社=中誠信託と投資家で信託商品の償還の見通しが立っていなかったが、デフォルト回避へ合意。政府は中国信託商品でデフォルトを認めず→ シャドーバンキング問題で中国への懸念後退に円売り材料となる。


*** 経済指標の結果 ***


◎ JPY 12月 貿易収支(通関ベース)=-1兆3021億円(予想-1兆2225億円 前回-1兆2941億円)、季調済-1兆1486億円(予想 前回-1兆2938億円←-1兆3463億円)、輸出前年比15.3%(予想17.8% 前回18.4%)、輸入前年比24.7%(予想26.1% 前回21.1%)→輸入は14か月連続で増加し、12月単月では過去最大を記録。2013年貿易収支=-11兆4745億円→ 3年連続の赤字で、1979年の統計開始以来

◎ GER 1月 IFO業況総合指数=110.6(予想110.0 前回109.5)、現況指数=112.4(予想112.2 前回111.6)、期待指数=108.9(予想108.0前回107.4)→ 予想を上回り2年半ぶりの高水準

◎ USD 12月 新築住宅販売件数=前月比-7.0%(予想-16% 前回-3.9←-2.1%)、41.4万戸(予想45.7万件 前回44.5←46.4万件)→ 10月と11月が下方修正され、予想をも大幅に下回りが、在庫は縮小し価格は安定しており、弱いドル売りにとどまる。


◎ USD 1月 総合PMI・速報値56.0(前回56.1)、サービス業PMI・速報値=56.6(前回55.7)


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