*** 昨日のポイント ***
米国市場はキング牧師誕生日に休場で、米株式市場は休場となる週明け月曜日。主要な経済指標の発表もなく、スローなスタート。終わって見れば動きは少なく、EUR+AUDは小幅上昇。
◎アジア市場の早朝は、取引開始直後から先週末の流れを継いだ、円の買い戻しと、ドル買いの流れに、円クロスでは円高で推移。午前10時の仲値を過ぎると動きは一変、円クロスは円売りへと変化し、ドル売りが強まる。中国のGDPを含めた主要経済指標は、予想を若干上回るが前回より弱く、肝心の日本株や中国株は軟調に推移。
◎欧州市場に入ると、欧州株はドイツ銀行の弱い四半期決算に勢いはなくほぼ横ばいで推移。EURJPY+AUDJPY+GBPJPY+AUDJPYの円売りが続き、USDJPYはストップロス狙いの円買いに一時103.80円台まで下落し、104.25円まで値を戻すが、戻りの上値は重い。AUDUSDは上昇し+NZDUSDは下落=AUDNZDは上昇、EURUSDは小幅上昇するも1.3560台を超えられず。
◎米国市場は休場で株取り引きもなく、欧州市場の後半は、USDJPYは引き続き103.90~104.25円のレンジで動けず。EURUSDは1.3560をなんとか上回りながらも、米株式市場は休場で取引は閑散、1.3560を中心に上下5ポイントの狭いレンジへ。 AUDUSDは0.8820まで値を戻すが、先週末の高値0.8825~30を超えられず。
*** 今後の見通し ***
29日のFOMCを前に積極的に動けるかは疑問。市場センチメントは円ショート・ポジションへの期待感もあるのか、円安を望む声は高い。EURは過剰流動性の減少に短期金利は上昇、先週には欧州域内に大量の投資資金が流入しており、とりあえずは1.3500を割り込む大幅な動きも見られず。
⇒ USDJPYは、先週のルー米財務長官による、円安けん制発言の真意は別として、円クロスを含めた、ショートポジションを巻き戻すきっかけとなり、その流れが依然として続いている。ただし、底値圏では実需の円売りが継続し、相場を下支えしていることで、大きな動きを予想することは難しい。市場参加者の円安志向は強く、円ショートポジションもあり、広くは103~105円で調整局面となり、短期では104.20~50円の売りを消化しながらも、急伸することは難しく、103.80~104.50円のレンジい入りやすい。
⇒ EURUSDは、先週末に1.3550のポイントを割り込みさらに下落、1.3500の大台手前で跳ね返しているが、1.3560を超えても買いは続かず。1.3500割れで何が飛び出すかを試してみたいが、堅調な欧州株や欧州市場への資金流入に積極的なEUR売りは見られず。下値達成感も感じられないが、EURCADやEURGBPの買いも入り、ややビットアップ。短期では1.3540~1.3590のレンジを予想。中期では買い変化の動きはまだ見られず。
⇒ AUDUSDは、先週の弱い豪雇用統計で急落が始まった0.8880~00の水準を上回るまでは、豪ドル安の流れは変わらず。ただし、0.8800のビックポイントを割り込んでも、売りが加速することはなく、暫くは、0.8750~0.8850のレンジ継続を予想。ただし、0.8750を割り込むと続落へ。
*** 発言・その他 ***
調査会社EPFRグローバル=欧州域内に大量の投資資金が流入し、1月15日までの1週間でネット、世界株式ファンドの約半分を占める、過去4場目となる40億ドル超の資金が流入→ 株高とユーロ買いの要因の一つ。
BOE報告書(量的緩和について)=正常時の市場で縮小しても深刻な影響を与えず。効果は家計の投資行動の変化で確認できるが、正常時では効果は薄れる。
サントリー・ホールディングス(CNBC)=ホワイト&マッカイの全事業をインドのユナイテッド・スピリッツ から買い取ることを提案。
英世論調査=EC離脱支持の英国独立党(UKIP)の支持率が一位へ。
ウクライナの反政権デモ拡大=10万人が参加、一部暴徒化。
ムーディーズ=アイルランド格付けを「Ba1」→「Baa3」に引き上げ、アウトルックは「ポジティブ」
*** 経済指標の結果 ***
米国市場 ウェリントン市場休場
6:00 NZD 12月 REINZ住宅価格指数=前月比-1.0%(予想 前回1.2%)→ 前回より大幅低下しマイナスへ
8:30 AUD 12月 TD-MIインフレ指数=前月比0.7%(予想 前回0.2%)、前年比2.7%(前回2.4%)→ 前回を大幅に上回り3年ぶりの伸び率
9:01 GBP 1月 ライトムーブ住宅価格=前月比1.0%(予想 前回-1.9%)、前年比6.3%(予想 前回5.4%)
11:00 CHN 第4四半期GDP=前期比1.8%(予想2.0% 前回2.2%)、前年比7.7%(予想7.6% 前回7.8%)、2013年通年前年比7.7%(前回7.7%)→ 前年比は予想を若干上回るが、前期よりは減少
11:00 CHN 12月 鉱工業生産=前年比9.7%(予想9.8% 前回10.0%)→ 前回を下回る
11:00 CHN 12月 小売売上高=前年比13.6%(予想13.6% 前回13.7%)→ 前回を下回る
11:00 CHN 12月 固定資産投資=前年比19.6%(予想19.8% 前回19.9%)→ 前回を下回る
13:30 JPY 11月 鉱工業生産・確報値=前月比-0.1%(予想 前回1.0%)、前年比4.8%(予想 前回5.4%)、設備稼働率=前月比-0.5%(予想 前回1.2%)
16:00 GER 12月 生産者物価指数=前月比0.1%(予想0.0% 前回-0.1%)、前値比-0.5%(予想-0.7% 前回-0.8%)
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