2014年1月15日水曜日

1月15日(水曜)アジア市場の動きと、今後の見通し

1月15日(水曜)アジア市場の動きと、今後の見通し

*** ポイント ***

⇒ 日本株、アジア株、豪州株、欧州株は上昇。
⇒ EUR安+AUD安+NZD安+CAD安、円高+EUR安の動き。
⇒ 2013年独成長率(暫定値)は予想外に弱い。


⇒ USDJPYは、株高と都知事選の思惑の円売りや、ボトムアウト期待感の買いに、週末・週初の窓埋完了し一時104.46円まで上昇したが、伸び悩み、欧州市場では104.20台まで値を下げる。
⇒ EURUSDは、直近レンジ下限1.3650を割り込みストップ誘発、独GDPも弱く1.3610割れまで続落。
⇒ AUDUSDは、0.90台を回復できず、先週末のAUD上げ出発点の0.8890近くまで続落後、欧州市場ではEURAUDの売り+テクニカルの買いに下げ止まる。
⇒ GBPUSD+NZDUSDは、アジア市場では下落傾向が強まったが、欧州市場ではなんとか下げ止まる。


*** 今後の見通し ***

◎特に重要な発言や経済指標の発表もなく、普段は注目度も並みの、米地区連銀経済報告がにわかに注目されている。

◎先月末のFOMCで今月1月から量的緩和第3弾の縮小が始まり、縮小幅は1回のFOMCで100億ドルで、年内で緩和縮小が終了する可能性が意識されている。この流れに沿った報告になるのか、サプライズがあるのか、今日はそれを材料に相場を動かそうとしてる参加者も多い。

◎間接的には、安倍政権の信認が問われる、1月19日沖縄名護市長選、2月9日東京都知事選、2月下旬山口県知事選。これらも円相場の材料にされやすい。

⇒ USDJPYは、週初から始まった円売りの調整局面も103円割れで下げ止まり、104.20円のギャップを埋め上昇したことで、ボトムアウト。小泉元首相が押す、細川元首相の東京都知事選出馬は、紆余曲折が予想されるが、細川氏当選=原子力再稼働反対=エネルギー輸入拡大=景気対策の追加緩和=円安の思惑は変わらず。

先日、日本の経常赤字が過去最悪に膨らんだことで、この基調は変わらず拡大し再び円売りの材料に使われている。ただ、先の105.50円からスタートした円高は、104.80円と先のボトムを割り込んでから加速し、まだそこまで値を戻せず、完全に円安基調が復調していない。

暫くは、103.80~104.80円、または、104.10~104.50円の水準で推移し、時間をかけながら上値ブレークを期待し、大幅な円安基調に変わりない。

⇒ EURUSDは、1.3640~1.3700のレンジの下値を割り込み、予想より弱い独GDPにやや弱気なムードが漂い始めているが、先のレンジ1.3550~1.3650から、スライドし上昇したこや、欧州株の上昇に、EUR強気ムードは変わらず。時間をかけながら上昇トレンドへ戻り、緩やかに1.38台まで上昇が見込まれるが、引き続き1.37の上値は重そうで、1.3580~85を割り込むとギブアップ。

⇒ AUDUSDは、上昇も約36時間で終了し、逆に下落し、0.8950~60を割り込み続落傾向が止まらず。一時0.8900割れのストップを付けながらも、AUD買い戻し、このステージの上昇が始まった0.8880近辺で下げ止まると思われる。


*** 発言・その他 ***

オズボーン英財務相=EU協定は目的に合致せず、英国はEUとの関係を見直す覚悟。

中国人民銀行=金融政策で引き締めも緩和も行わない。

英FT紙(中国人民銀行)=シャドウバンキングの規模が国内金融総額の30%以上に達した。

世界銀行(世界経済展望・前回6月):米国2013年1.8%→2014年2.8%へ加速、米国中心の先進国の景気回復が増し、経済成長見通し=2013年2.4%、2014年し3.0%→3.2%に上方修正。途上国5.6%→5.3%。


*** 経済指標の結果 ***

17:15 CHF 11月 小売売上高=前年比4.2%(予想1.6% 前回1.6←1.2%)→ 予想と前回を上回り一時ドル買いが強まる
11:00 CHN 第4四半期 外貨準備=3.82兆ドル+1570億ドル
17:00 GER 第4四半期GDP・暫定=前期比0.25%(第3四半期0.3%)、2013年GDP=0.4%(予想0.5% 前回0.7%)→ 前回と予想を下回りEUR売りが強まる
19:00 EUR 11月 貿易収支=171億ユーロ(予想170億ユーロ 前回168←172億ユーロ)

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