2014年1月14日火曜日

1月14日(火曜)アジア市場・欧州市場序盤の動きと、今後の見通し

1月14日(火曜)アジア市場・欧州市場序盤の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***

日本株、アジア株、新興国株、欧州株は下落。
日本の経常収支は、ついに過去最大の赤字額。
USDJPY一時103.70円台を回復、クロスでも円安が進む。。
EURUSD一時1.37近くまで上昇。
GBPUSD一時1.6450近くまで上昇、サントリーホールディングス=英ビーム社買収案件が気になる。
AUD安+NZD高=AUDNZD一時1.0690を割り込む。


早朝発表された、日本の経常収支の赤字額は-5928億円と、予想を大幅に上回り過去最大の赤字額、貿易赤字額も高水準が続き、円買いにとってはいつもながらの好材料となった。

アジア株、欧州株は下落へ。日経平均株価は15422.40円と前日比-489.66(-3.08%)激しく下落、都知事選で細川元首相が小泉元首相と組み、脱原発で登場し、安倍政権への懸念が強まり、1カ月ぶりに15500円を割り込む。

USDJPYは、日本の経常赤字が過去最悪となり上昇、一時103.50円で上値が重くなったが、欧州市場に入り、円クロスの買い戻しや実需の買いに103.70円台を回復。円クロスでは、サントリーホールディングス=英ビーム社を160億ドルで買収のGBPJPYの買いが気になる。

EURUSDは、アジア市場の沈滞したムードから、ノボトニー・オーストリア中銀総裁の欧州経済に対して強気発言に、1.3660→1.3700近くまで上昇。

GBPUSDは、アジア市場の小動きから、強い卸売物価とEURUSDの買いに1.6450近くまで上昇したが、前年比2.0%と、BOEターゲットまで下がった弱い消費者物価指数に上値が重くなった。サントリーホールディングス=英ビーム社を160億ドルで買収の案件もあり、投機的な買いが強まっている。

AUDUSDは、弱い中国株の流れは止まらず、いつもの弱いものいじめムードのAUD売り一色。早朝の0.9060台をピークに0.8990まで続落。


*** 今後の見通し ***

サントリーホールディングス=英ビーム社を160億ドルで買収は、実際の手当ての有無や時期は不明ながら、GBP買いにとって好材料となっている。

USDJPYは、日本株安=円高の方程式が続く中、日本の経常赤字=円売りの好材料にも、円売り圧力は今一つで、104円台を回復できずにいる。ただ、103.50円の壁を乗り越えたことで、昨日のような急落の可能性は、よほど米株が下落しない限り考えにくい。103.30円をボトムに、先のボトム103.90円を逆に天井とした、103.30~103.90円のレンジから、104.10~20円の金月の窓埋めまでの上昇を期待したい。

EURUSDは、1.3640~1.3700のレンジで変化は見られないが、先のレンジ1.3550~1.3650から、スライドし上昇したこや、欧州の景気回復期待の高まりと、米国の経済成長見通しの一部下方修正に、EUR強気ムードは変わらず。上昇トレンドへ戻り、緩やかに1.38台まで上昇。1.3580~85を割り込むとギブアップ。引き続き1.38台の上値は重そう。

AUDUSDは、上昇も約36時間で終了し、逆に下落し、0.8950~60が重要な底値のポイントになっている。市場センチメントはミックスだが、0.90台では通貨当局のAUD高けん制発言を警戒していたので、下落はそれほどのサプライズではない。0.8950~60を底値にして、0.8950~0.9050のレンジを予想するが、時間を要するが、希望的な観測では0.9100~50が上値のターゲット。


*** 発言・その他 ***

英消費者物価の前年比は2.0%と、BOEのターゲットまで低下へ。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=欧州経済は1年前とらべ改善、2014年ユーロ圏の成長は、予想1.1%を上回る可能性がある。ドイツやオーストリアは2.0%に達する可能性がある。

サントリーホールディングス=英ビーム社を160億ドルで買収→ GBPJPYの買い材料。

*** 経済指標の結果 ***

8:50 JPY 11月 経常収支=-5928億円(予想-3804億円 前回-1279億円)、貿易収支=-12,543億円(予想-13,095億円、前回-10,919億円)→ 経常収支は過去最大の赤字額
6:00 NZD 第4四半期 NZIER 企業景況感=52%(予想 前回38.0%)
6:45 NZD 12月 QV 住宅価格=前月比2.6%(前回2.4%)、前年比10.0%(予想 前回9.2%)
9:30 GBP 12月 DCLG住宅価格=前月比5.4%(予想5.9% 前回5.5%)
16:00 GER 12月 卸売物価指数=前月比0.4%(前回-0.2%)、前年比-1.8%(前回-2.2%)
16:45 FRN 12月 消費者物価指数=EU基準前月比0.4%、前年比0.8%(予想0.7% 前回0.7%)
18:30 GBP 12月 消費者物価指数=前月比0.4%(予想0.5% 前回0.1%)、前年比2.0%(予想2.1% 前回2.1%)、コア前月比0.1%(予想 前回0.1%)、コア前年比1.7%(予想1.8% 前回1.8%)、小売物価指数(RPI)=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.1%)、前年比2.7%(予想2.7% 前回2.6%)、実勢インフレ率(RPIX)=前月比0.5%(予想0.6% 前回0.1%)、前年比2.8%(予想2.8%  前回2.7%)→ 予想を下回り2009年11月以来の低水準
18:30 GBP 12月 生産者物価指数: 産出指数=前月比0.0%(予想0.0% 11月-0.2%)、前年比1.0%(予想1.1% 11月0.8%)、産出指数=コア前月比0.1%(予想0.0% 11月-0.1%)、コア前年比1.0%(予想0.9% 11月0.7%)、投入指数=前月比0.1%(予想-0.2% 11月-0.7%)、前年比-1.2%(予想-1.5% 11月-1.0%)、コア前月比-0.5%(予想 11月-0.5←-0.4%)、コア前年比-1.5%(予想 11月-1.0←-0.8%)
19:00 EUR 11月 鉱工業生産=前月比1.8%(予想1.5% 前回-0.8←-1.1%)、前年比3.0%(予想1.4% 前回0.5%)→ 予想を上回り第4四半期の景気回復が加速へ
22:30 USD 12月 小売売上高=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.4←0.7%)、除く自動車前月比0.6%(予想0.4% 前回0.1←0.4%)→ 前回を下回るが予想を若干上回る

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