*** ポイント ***
FOMCで量的緩和の縮小が開始されるのか? その結果待ちで動きにくい中、米住宅着工件数は23年ぶりの伸び率、住宅建設許可件数は予想を上回り、ドル高の流れへ。
英失業率の予想外の低下を受け、クロスでのGBP買いによる上昇したGBPUSDを除き、ドル高の流れへ。EURUSD下落+GBPUSD上昇=EURGBPは0.8450台→0.8400割れへ下落。
独IFO業況指数=109.5(予想109.5 前回109.3)→ 予想通りだが前回を上回り、2012年4月以来の高水準。
中国新築住宅価格=前年同月比9.9%(10月9.6%)→ 前年比は政府による不動産価格の抑制策にもかかわらず、前月を上回り、上昇率は集計開始以来で最大。
英失業率=ILO(8~10月)=7.4%(予想7.6% 前回7.6%)→ 予想外に低下し将来の利上げ期待が膨らみ、GBP買いが強まる。
BOE議事録は、さらなるポンド高を懸念するが、生産性が向上しなければインフレが高まり、予想より早く利上げが迫られる可能性を指摘。
流行はいつもの自国通貨安?
BOE議事録は、さらなるポンド高を懸念。
レッタ・イタリア首相は、EURUSDの現行水準1.36~1.38の是正を指摘。
スティーブンス豪中銀総裁は議会証言で、AUDUSD0.90超えは国内経済にふさわしくないと発言、0.90台を回復できず。
日経平均株価は15587.80円(+309.17+2.02%)とFOMCを前にして海外勢の日本株買いが続き、日本の本格的な景気回復を期待してなのか大幅上昇。中国株・豪州株は小幅下落したが、全体的に小幅ながら円売りの流れが続く。
*** 今後の見通し ***
午前4時のFOMC待ち。その結果次第で相場は変化へ。
1.資産買い入れ100億ドル減少。サプライズだが相場への影響力は弱く、一時的なドル高で時間・値幅は限定的。米株の動きを見ながら、リスク資産売り+安全資産買いとなるかを見極める。
2.資産買い入れ200億ドル以上減少。サプライズで金利上昇、株価下落、新興国通貨安ドル買いへ。株価の下落幅次第ながら、リスク資産売り+安全資産買いへと動き一時的な円買い戻しへ。
3.今回は見送り、今後の量的緩和の縮小を示唆。膠着状態変わらず、円安変わらず。
*** 発言・その他 ***
レッタ・イタリア首相=EURUSD相場はとんでもなく高く、現行1.36~1.38の是正を目指すべき。
BOE議事録=ポンドの2%上昇は景気見通しの改善を反映するが、さらに上昇すれば英国の輸出に打撃を与える可能性があり、バランスの取れた需要の伸びや景気回復で、一段のリスクをもたらす。
BOE議事録=政策金利と資産買入枠3750億ポンドの据え置きは全会一致で決定。公共料金の上昇が抑制されると、インフレ率予想が0.15%引き下げられ、2014年序盤で4年ぶりに2%の目標に達成する可能性がある。
BOE議事録=8月のフォワードガイダンスを維持し、失業率7%に低下するまで金利をひいき上げない方針を維持。生産性が向上しなければインフレが高まる可能性があり、予想より早く利上げを迫られる可能性がある。
ユーロ圏財務相会合=銀行の破綻処理の費用分担方法で合意へ。
中国の第3四半期、資本・金融収支・改定値=805億ドル(速報値573億ドル)、経常収支404億ドル(速報値397億ドル)
豪政府=GMの豪州撤退による影響を受ける労働者支援で、1億豪ドルの基金を設立。
スティーブンス豪中銀総裁(議会証言)=低水準の借り入れコストで、景気支援に役立っている→ 差し迫った追加利下げの必要性がないことを示唆。
スティーブンス豪中銀総裁(議会証言)=最近の豪ドル下落を歓迎、さらなる下落がバランスの取れた景気回復を支援する。AUDUSD0.90超えは国内経済にふさわしくない。
*** 経済指標の結果 ***
6:45 NZD 第3四半期 経常収支=-47.8億NZドル(予想-46億NZドル、前回-12.52億NZドル)、経常赤字の対GDP比率=-4.1%(予想-4.1% -4.3%)
8:30 AUD 11月 ウエストパック先行指数=前月比-0.1%(予想 前回0.1%)
8:50 JPY 11月 通関ベース貿易収支=-12929億円(予想-13359億円 前回-10907億円)、輸出前年比18.4%、輸入前年比21.2% → 輸入の伸び率が大きく11月では過去最高で、2カ月連続で赤字額が1兆円台
9:00 NZD 12月 NBNZ ビジネス信頼感=64.1(予想 前回60.5)→ 前回を大幅に上回る
10:30 CHN 11月 新築住宅価格=前月比0.5%(10月0.6%)、前年同月比9.9%(10月9.6%)→ 前年比は政府による不動産価格の抑制策にもかかわらず、前月を上回り、上昇率は集計開始以来で最大
18:00 GER 12月 IFO業況指数=109.5(予想109.5 前回109.3)、現況指数=111.6(予想112.5 前回112.2)、期待指数=107.4(予想106.5 前回106.3)→ 予想通りだが前回を上回り、2012年4月以来の高水準
18:30 GBP 10月 失業率=3.8%(予想3.8% 前回3.9%)、 ILO(8~10月)=7.4%(予想7.6% 前回7.6%)、失業保険申請件数=-3.67万人(予想-3.5万人 前回-4.28万人-4.17万人→ ILO方式は予想外に低下し、GBP買いが強まる
18:30 GBP BOE議事録(12月5日分)
19:00 CHF 12月 ZEW 期待指数=39.4(予想 前回31.6)→ 前回を大幅に上回る
19:00 EUR 10月 建設支出=前月比-1.2%(予想 前回-0.5%)、前年比-2.4%(予想 前回-0.7%)
20:00 GBP 12月 CBI 報告済売上高指数=34(予想10 前回1)→ 予想と前回を上回る大幅な伸び率
22:30 USD 9月、10月、11月 住宅着工件数=9月前年比87.3万件、10月前年比88.9万件(予想92万件)、11月 前年比109.1万件(予想95.5万件)→ 予想を大幅に上回り23年ぶりの伸び率
22:30 USD 11月 住宅建設許可件数=-3.1%(予想-4.7% 前回6.7%)、100.7万件(予想99.0万件 前回1039←103.4万件)→ 予想を上回る
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