12月3日(火曜)アジア・欧州市場の動きと、今後の見通し
*** ポイント ***
EURJPY一時140円台、GBPJPY169.10円台、NZDJPY84.80円台、CADJPY97.00円台へ上昇するも、米国市場に入り反転、円高が強まる。米長期債利回りは低下し、日本株先物、米株指数先物も低下へ。
今週、これから控えている重要な経済指標に、積極的にポジション積み増しより、利食い先行のパターンに入りやすい。
*** 今後の見通し ***
USDJPY、上昇トレンド変わらず。ただ、格円クロスが当面の目標を達成し反転下落、USDJPYも103円台を付け、5月の高値103.50台を目指しながらも、逆に反落。今後の重要な米雇用統計や米経済指標、主要国の金融政策を前に、積極的に円ショートポジションを積み上げることができるか、疑問が残り、102.20~102.80円のレンジで安定しながら、5日の日本経済対策など円売り材料に底固めし、再び103.50台へと期待している。
EURUSD、もうしばらく調整局面と思っていたが、予想外に短期間で終了。短期的には1.3570~1.3620のレンジに入り安く、引き続き1.3650を超えるまでは、1.36台で積極的にEUR買いを続ける理由も、この水準とタイミングからは考えにくい。
AUDUSD、上下トライしながらも、結局は0.9050~0.9200のレンジ。このレンジの継続がいつまで続くか、試す以外なさそう。引き続き0.9200がポイントで、この水準をを上抜けできれば、底値トライも終了と考えるが、なかなか簡単に事が進みそうにない。
*** 発言・その他 ***
レーン欧州委員会副委員長=欧州の多くは引き続き回復は不安定で、失業率は受け入れがたいほど高い。来年には回復の勢いが増すと予想。
スペイン11月の失業率は-25000(予想50000人)と予想外に減少→ 債券利回りは低下しEUR買いが強まる。
ビナルスIMF金融資本市場局長=一段の金利変更を行う可能性がある。インフレ率は2.0%を大幅に下回り低く、景気回復には低コストの資金が求められ、回復ペースは非常に遅く、失業率は危険なほど高い。
ポルトガル国債の利回り低下=66億ユーロの償還債と長期債圏との債務交換の需要が予想外に高い。
政府経済対策の概要(5日に発表予定)=消費増税の景気落ち込み対策で、経済対策の規模5.4~5.6兆円で調整。
自民党税制調査会=法人実効税率の引き下げの結論を先送りへ。
日経平均株価と中国株は上昇したが、他のアジア株と欧州株は下落、日本株先物が弱く、USDJPYは続落。
豪中銀=政策金利2.5%の据え置きを、予想通り決定。
スティーブンス豪中銀総裁の声明=緩和の効果は出ており、今後も継続すると予想。鉱山部門以外の民間需要はあかなり早いペースの拡大が予想される。豪ドルは不快なほど高く、経済の均衡のとれた成長を達成するためには、豪ドルがさらに下落する必要がある→ 予想通りの発言となったが、介入の可能性については言及ないが、アナリストの多くは数カ月以内に追加利下げを予想している。
*** 経済指標の結果 ***
9:30 AUD 第3四半期 経常収支=-127.1億豪ドル(予想-116億豪ドル 前回-94億豪ドル)、輸出804.78豪ドル、輸入-830.52億豪ドル、貿易・サービス収支-25.74億豪ドル
9:01 GBP 111月 BRC 小売売上高=前年比0.6%(予想 前回0.8%)→ 前回より伸び率が鈍化
9:30 AUD 10月 小売売上高=前月比0.5%(予想0.4% 前回0.9%←0.8%)→ 前月を下回るが予想を上回る
10:00 CHN 11月 国家統計局 非製造業PMI=56.0(予想 前回56.3)→ 高水準だった前回を下回るが勢が続いている
12:30 AUD 豪中銀金融政策発表=政策金利2.5%の据え置きを決定、予想通り。
18:30 GBP 11月 建設業PMI=62.6(予想59.0 10月59.4)→ 前回と予想を上回り、伸び率は過去10年で最大となり、建設活動が活発になっている
19:00 EUR 10月 生産者物価指数=前月比-0.5%(予想-0.2% 前回0.2%)、前年比-1.4%(予想-1.0% 前回-0.9%)→ 予想外にマイナス幅が拡大
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