12月27日(金曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し
*** ポイント ***
クリスマスの一大イベントも終わり、年末・年始を前にして、あらたな値動きが始まる可能性が高くなっている。
日本では正月明けから積極的に取引をしようと思っている人が多いが、海外でビックプレーヤーは、この時期からポジションを取り始める動きもある。
米国市場は取引を再開し、新規失業保険申請件数は予想外に改善し、米株は最高値を更新中で米金利は引き続き上昇気味。今日も多くの主要国が休場の中、今後の動きを先取りするのか、ポンドGBP買い+JPY売り+AUD売り+NZD売りの流れとなった。
FRBの量的緩和の縮小開始を1月に控えながらも、新興国株は弱含みながら、金融市場は予想外に平穏で、日本株を含め、主要国株は上昇を続けている。
投機的なポジションも軽くなっており、相場の取引量もさほど多くなく、センチメントに沿って市場参加者が、そのように思っている方向へ動かすことは、さほど難しくない時期に入っている。
市場センチメント・テクニカルは、株高と円安を目指している。中国・韓国を含め、米国までは批判している、安倍首相の靖国神社参拝による影響を危惧。引き続き円は全面安の展開へと動かしやすい。
*** 今後の見通し ***
USDJPY、円安の達成感も少なく、円ショートポジションも比較的軽く、日本株は上昇を続け、上昇トレンド変わらず。安倍首相は靖国へ参拝、これも円売りの材料に使われやすい。ダウンサイドのリスクは104.10~20円、短期ターゲットは105.00~25円狙いで、105円のオプション・利食いの売りをこなして、中期的には107円台。
EURUSD、上昇トレンド変わらず。短期では持ち合いへ、1.3650を中心に1.3600~1.3750。1.3500を割り込むと下降トレンドへ変化のリスクはあるが、1.3700~20の売りをこなし1.3750を上抜けすると上昇再開へ。EURJクロスの動きを見ながら動くことが予想され、EURJPYがリードする緩やかな上昇が予想。
GBPUSD、上昇トレンド変わらず。1.6200を割り込むと下降トレンドへ変化への可能性はあるが、可能性は弱い。クリスマス商戦の非常に強く、強い英経済指標の裏付けもあり、1.6450の上値をトライし、EURGBP+GBPJPYのクロスでのポンド買いに1.6450を上回る可能性も。
AUDUSD、下降トレンド変わらずで、0.8800割れの再トライでブレークできるか確かめ、ボトムアウトの可否を決定してから、次の方向性を再検討したい。0.9050を上抜けするまでは弱気ムード変わらず。引き続き手を出したくない通貨ペア。
*** 発言・その他 ***
トルコリラ最安値更新、下落止まらず=汚職疑惑の捜査で担当検察官が捜査から外され、政治危機を受けた大規模な内閣改造も混乱は沈静化せず、中銀の外貨売り介入も効果は薄く、USDTRY2.0850→一時2.1394まで上昇。
円売りが進む=USDJPYは一時104.84円まで上昇し、5年ぶりの高値更新。
中国短期金利=財政預金放出に流動性が改善され、7日物レポ金利は5.5%→5.32%まで低下。
安倍首相=靖国神社へ参拝、中国・韓国・米国から抗議を受ける。
黒田日銀総裁は安倍首相と会談=日本経済は2%の物価上昇の目標に向け、順調に推移。
中国国務院(新華社)=第12次5カ年計画の中間報告では、2013年中国成長率7.6%の見込み。
日銀金融政策決定会合の議事要旨(11月分)=輸出の回復ペースの弱さ、来春の消費増税の影響、企業の賃上げが十分ではない可能性などに懸念。
*** 経済指標の結果 ***
USD 週間新規失業保険申請件数=33.8 万件(予想34.5万件 前回38.0←37.9万件)→ 予想より改善へ
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