12月26日(木曜)アジア市場の動きと、今後の見通し
*** ポイント ***
さあ、クリスマスも終わり、年末・年始を前にして、あらたな値動きが始まる可能性が高くなっている。
日本では正月明けから積極的に取引をしようと思っている人が多いが、海外でビックプレーヤーは、この時期からポジションを取り始める動きもある。
FRBの量的緩和の縮小開始を1月に控えながらも、新興国株は軟調ながら、金融市場は予想外に平穏で、日本株を含め、主要国株は上昇を続けている。
投機的なポジションも軽くなっており、相場の取引量もさほど多くなく、センチメントに沿って市場参加者が、そのように思っている方向へ動かすことは、さほど難しくない時期に入っている。
市場センチメントは、株高と円安を目指しており、引き続き円は全面安の展開へと動かしやすい。
*** 今後の見通し ***
USDJPY、円安の達成感も少なく、円ショートポジションも比較的軽く、日本株は上昇を続け、上昇トレンド変わらず。安倍首相は靖国へ参拝、これも円売りの材料に使われやすい。ダウンサイドのリスクは104.10~20円、短期ターゲットは105.00~25円狙いで、中期的には107円台。
EURUSD、上昇トレンド変わらず。短期では持ち合いへ、1.3650を中心に1.3600~1.3750。1.3500を割り込むと下降トレンドへ変化へ。EURJクロスの動きを見ながら動くことが予想され、EURJPYがリードする緩やかな上昇が予想さえる。
GBPUSD、上昇トレンド変わらず。短期では持ち合いへ、1.6350を中心に1.6300~1.6450。1.6200を割り込むと下降トレンドへ変化へ。強い英経済指標の裏付けもあり、EURGBPのクロス次第では、1.6450を上回る可能性も。
AUDUSD、下降トレンド変わらずだが、ボトムアウトの可能性も気になる。0.8800割れの再トライでブレークできるか確かめ、ボトムアウトの可否を決定し、0.9050を上抜けするまでは弱気ムード変わらず。引き続き手を出したくない通貨ペア。
*** 発言・その他 ***
中国短期金利=財政預金放出に流動性が改善され、7日物レポ金利は5.5%→5.32%まで低下。
安倍首相=靖国神社へ参拝、中国から強い抗議を受ける。
黒田日銀総裁は安倍首相と会談=日本経済は2%の物価上昇の目標に向け、順調に推移。
中国国務院(新華社)=第12次5カ年計画の中間報告では、2013年中国成長率7.6%の見込み。
日銀金融政策決定会合の議事要旨(11月分)=輸出の回復ペースの弱さ、来春の消費増税の影響、企業の賃上げが十分ではない可能性などに懸念。
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