12月24日(火曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し
*** ポイント ***
日本が休日で、海外の主要市場ではクリスマス休暇入りの市場参加者が多く、材料難と流動性が乏しい中、基本は小動きで方向性も見られず。IMFが米国の成長率見通しを引き上げたが、市場の反応は鈍い。
アジア・欧州市場では、投機筋による目先に見えるストップを試す動きと実需の動きに、USDJPYは、103.80以下のストップを試し103.76まで値を下げるが後が続かず、EURUSDは1.37台を回復、GBPUSDは1.6370台を試し、AUDUSDは0.8950台を一時上回った。
米国市場では、米個人消費支出、ミシガン大学消費者信頼感指数が強く、米現物株が最高値を更新する中で、クロスを含め円安傾向が続くが、USDCADは予想を上回る10月GDPもあり、一日を通じて1.0650→一時1.0580近くまで下落、カナダドル買いが目立った。
*** 今後の見通し ***
今日はクリスマスイブ。明日、明後日は休日となる国が多く、海外の市場参加者は既に休暇入りか休暇ムードが全開。この時期の相場の動きを本来の値動きと見ることはできないので要注意。
今日は米国の住宅価格指数と、新築1戸建て住宅販売件数の発表が控えているが、相場へのインパクトを期待することはできない。
このような時期に特に注意することは、「投機筋による目先に見えるストップを試す動き」と、「実需の動きに」。
USDJPY、長い上昇トレンドは変わらず、円クロスも円売り継続を示しており、この時期になっても円安水準を維持していることを考えれば、今後の円続落の流れが続くことが予想できる。103.50~80円をボトムとして、今日明日は別としても、薄商いの中で、104.95~105.35円までの上昇が期待できる。
EURUSD、長い上昇トレンドいまだ変わらず。クリスマス休暇の時期で本来の取引との判断はできず。短期的には1.38台が重くなり、1.3740を超えることができるかがポイント。時間をかけながら1.3810を上抜け1.3870がターゲット。
AUDUSD、下降トレンドはいまだ変わらずだが、極端なベアセンチメントは和らぐ。0.8820でややボトム感も見られるが、この時期の値動きは本来の値動きとは言えず、0.9050を確りと上回るまでは、確信が持てず。
*** 発言・その他 ***
米国債先物が一時急上昇=米30年債の取引で誤発注の可能性に調査へ。
スペイン・イタリア国債利回り上昇=来年ECBが実施する資産査定前に、保有国債を外客している可能性がある。
ラッカー・リッチモンド連銀総裁=政策金利は2015年の早い時期に上昇する見通し。今後の指標次第で縮小のペースを調整する可能性がある。
ラガルドIMF専務理事=米経済成長見通しを引き上げる。米議会予算案合意し、FRBの債券購入の縮小への不透明感が和らき、強い米経済指標や失業率の低下に、2013年1.6%、2014年2.6%と米経済成長率の予想を引き上げた。
中国の証券時報=中国社会学院の研究からは、2012年末の地方政府債務は19.9兆元(3.28億ドル)と、2010年末比10.7兆元で約倍に拡大。中央・地方政府合計28兆元で、GDP比53%に増加へ。
*** 経済指標の結果 ***
16:00 GER 11月 輸入物価指数=前年比0.1%(予想-0.1% 10月-0.7%)、前年比-2.9%(予想-3.1% 10月-3.0%)
22:30 CAD 10月 GDP=0.3%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比2.7%(予想 前回2.4%)→ 前回と変わらず
22:30 USD 11月 個人所得=前月比0.2%(予想0.5% 前回-0.1%)、個人支出=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.4%←0.3%)、PCEデフレーター=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.0%)、前年比0.9%(予想0.9% 前回0.7%)、PCEコアデフレーター=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.1%(予想1.2% 前回1.1%)→ 個人所得は予想を下回るが、個人消費支出は予想と変わらず、共に前月のマイナスからプラスへと拡大へ
22:30 USD 11月 シカゴ連銀全米活動指数=0.6(予想 前回-0.07←-0.18)→ 前月より改善
22:55 USD 12月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=82.5(予想83.0 速報82.5 11月75.1)、景気現況指数=98.6(速報97.9 11月88.0)、消費者期待指数=72.1(速報72.7 11月66.8)→ 予想より低かったが前月よりも拡大し、5カ月ぶりの高水準
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