2013年12月25日水曜日

12月25日(水曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し

12月25日(水曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し

*** ポイント ***

欧米を含め、世界中はクリスマス一色、25日はほぼ全ての市場が休場。24日は米短縮取引の中、米株は強い米耐久財受注に続伸し、5営業日続けて最高値を更新。

市場参加者が不在の中、強い米耐久財受注の反応も弱く、EURUSDの売りとGBPUSDの買いの流れが続き、EURGBPは小幅下落、EURクロスは総じて弱含みで推移した。


*** 今後の見通し ***

日・米・欧で株価の上昇の流れは変わらず。為替市場では円安トレンドの継続と、主要通貨ではドルの買い戻しが目立っている。この流れは、トレンドの変化なのか、また、クリスマス休暇突入による季節的な要因やポジションの一時的な巻き戻しなのか、はっきりとしない。

今回もこうなるかは別として、過去とパターンから推測すると、クリスマス明けの相場の流れをフォローし、来年1月初旬まではその流れが続く可能性が高くなることが予想される。そして、方向が間違いと判明するか、テーマが違っているか判明すれば、大きな相場の流れへと変化し、4月~5月まで続く。それを、トップやボトムとして、2014年後半の動きが決定する。

まあ、説得力の乏しい予想のように思えるが、相場の動きはある意味では、少数のビックプレーヤー(含む公的資金や中銀)が方向性を決めて、他の投機筋が追従することが常で、乗り遅れたり、下車したことに気づかなければ、大損をすることも常。

話をもとに戻し、クリスマス明けと目先の流れを考えると、以下の通りと予測している。

USDJPY、上昇トレンド変わらず、ダウンサイドのリスクは103.75円、ターゲットは105.00円狙い。

EURUSD、上昇トレンド変わらず。短期では持ち合いへ、1.3650を中心に1.3600~1.3750。1.3500を割り込むと下降トレンドへ変化へ。

GBPUSD、上昇トレンド変わらず。短期では持ち合いへ、1.6350を中心に1.6300~1.6400.1.6200を割り込むと下降トレンドへ変化へ。

AUDUSD、下降トレンド変わらずだが、ボトムアウトの可能性も気になる。0.8800割れの再トライでブレークできるか確かめ、ボトムアウトの可否を決定し、0.9050を上抜けするまでは弱気ムード変わらず。暫くは0.8850~0.9050のレンジ。

EURAUD、上昇トレンド変わらず。ダウンサイドのリスクは1.5200~50、ターゲットは1.5500再トライ、ただし、時間がかかりそう。

EURJPY、上昇トレンド変わらず。目先は142.00円~143.00円のレンジ、ワイドでも、141.00円~143.0円のレンジだが、141.00円割れにはストップが多くなっているのが気がかり。その際には、140円にボトムラインを変更し、140.00円~145.00円のレンジを待つ。

GBPJPY、上昇トレンド変わらず。目先は171.17円の高値を超えられず、169.75円から171.17円のレンジで伸び悩み。ダウンサイドのリスクは168.80円で、ターゲットは172.00円。

AUDJPY、下降トレンド変わらず。目先は91.50~93.50のワイドレンジへ、93.50を超えられなければ、再び90円台も。


*** 発言・その他 ***

トルコ中銀=トルコ中銀は、年末まで毎日最低4.5億ドルのドル売り入札、リザーブ・オプション・メカニズムを通じてUSDTRYのドル売り・TRY買い介入を実施。

タイ中銀=USDTHBでドル売り・THB買いの介入を実施、32.74台高値にやや値を下げる。

政府系シンクタンク関係者=中国政府は2014年成長率目標7.5%と2013年と同じくするか可能性が高い。

中国短期金利低下=人民銀行が3週間ぶりに定例オペで資金を供給、期間7日リバースレポで290億元(48億ドル)供給したが、継続的な流動性投入を意味していない可能性が高い。

アジア通貨は下落=USDTHB4年ぶりの安値、USDIDR5年ぶりの安値に迫る。

月例経済報告=安倍首相は、日本経済はデフレ脱却に向けて着実に前進。

フィッシャー・ダラス連銀総裁=12月のFOMCで200億ドルの緩和を主張した。


*** 経済指標の結果 ***


16:45 FRN 第3四半期GDP・確報値=前年比-0.1%(予想-0.1% 前回0.5%)
18:30 GBP 11月 BBA 住宅ローン承認件数=45044件(予想44,500件 前回43315←42,808件)→ 予想と前回を上回り4年ぶりの高水準で住宅バブルのリスクを懸念
22:30 USD 11月 耐久財受注=前月比3.5%(予想1.6% 前回-0.7%)、除く輸送機器・前月比1.2%(予想0.8% 前回0.7%)、航空機を除く非国防資本財=前月比4.5%(予想 前回-0.7%)→ 予想を大幅に上回り、航空機を除く非国防資本財は1年ぶりの大幅な伸び率。
23:00 USD 10月 住宅価格指数=前月比0.5%(予想0.4% 前回0.2←0.3%)→ 予想と前回を上回る
USD 11月 新築1戸建て住宅販売件数=前月比-2.1%(予想-0.3%、前回17.6←25.4%)、46.4万戸(予想44.8万戸 前回47.4←44.4万戸)、前年比16.6%→ 5年ぶりの高水準の前月から減少し、予想よりも減少幅が大きかったが、価格は上昇
0:00 USD 12月 リッチモンド連銀製造業指数=13(予想15 前回13)

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