2013年11月9日土曜日

2013年11月9日(土曜) 8日の為替市場の動き

2013年11月9日(土曜) 8日の為替市場の動き


前日の予想外に強い米GDPに続き、予想外に強い米雇情勢。米政府機関の一部閉鎖の影響もなんのその、またも復活したFRBの量的緩和の縮小期待にも米株は強く、米金利は上昇し、ドルは全面高。

XXXXXX

期待したGBPは、貿易収支の赤字額の拡大と強い米雇用統計についに1.60の大台を一時割り込み期待を裏切る結果となった。週末のポジション調整だけに終わるのか、この1.60を挟みどちらの方向に動くのか、主要通貨全般の動きに影響を及ぼす可能性が高い。

USDJPYは、米株高にもかかわらず、円クロスでは昨日と様変わりし、予想外で、円は全面安。懸念された200日単純移動平均年の99.74を割り込むことはできず、米株高にもかかわらず、日米金利差拡大なのか、反転上昇へ。新興国株は軒並み下落し、安全資産としての円買いも見られず、99円台を再び示現したことで、来週、この水準を維持できると、センチメントは円ベアが加速しそうだが、日々の変動や相場感の急変が大きく、安心はできない。

EURUSDは、完全に9月18日のユーロ独歩高水準に逆戻り。1.33の大台を維持し反転上昇するのか? 200日単純移動平均線の1.3217を割り込み続落するのか? 来週に決着がつくと思われるが、市場のセンチメントは戻り売りで、1.33割れを試してみたい気がしてならに。

XXXXXX

昨日の主要な出来事

◎豪中銀の金融政策報告書は、追加の利下げ排除せず、豪ドルの下落が必要、2014年GDP見通を下方修正。
◎中国の貿易収支は、黒字額が拡大し輸出・輸入ともに予想を上回る。
◎ドイツの貿易収支は、黒字額が予想外に増加し過去最高を記録。
◎英国の貿易収支は、赤字額が予想外に拡大
◎米失業率は小幅上昇するも、非農業部門雇用者数は、政府機関の一部閉鎖にも関わらず予想外に増加
◎米個人消費支出は、前回を下回るが予想通り
◎カナダ失業率は、前回と変わらず予想より改善
◎ミシガン大消費者信頼感指数は、予想外の2年ぶりの低水準

◎日本株・中国株・アジア株は、米GDPを受け、FRBの量的緩和の縮小の思惑に下落へ。
◎米株は強い雇用統計に上昇し、欧州株も値を戻す。
◎米10年債利回りは、雇用統計を受け大幅上昇
◎S&Pは、フランスの格付け引き下げへ。

XXXXXX


今後の注目点

本日、11月9日(土曜)には、中国発の経済指標が多く予想外の結果に、来週早々から相場が変動するリスクが高くなる。 消費者物価指数、生産者物価指数、鉱工業生産、小売売上高等。

来週は、12月のFOMCで量的緩和の縮小の可能性が強まり、ドル高基調が続きやすい。
EURUSDの失速に続き、GBPUSDも1.60を一時割り込み弱く、ポンドは12日の消費者物価と、13日のBOE四半期インフレレポートが重要になっている。

14日の日本とユーロ圏・独第3四半期GDP、米貿易収支、そして、12月のFOMCに向け新規失業保険申請件数を特に注目したい。

0 件のコメント:

コメントを投稿