昨日の為替変動をどのように解釈したらいいのだろうか? 各国中銀が市場をかく乱し、自国通貨安を演出しているとしか思えなくなっている。
結果を先に述べると、安心してトレードできる通貨ペアは、EURJPYとEURGBPではないだろうか。つまり、今日の米雇用統計が悪ければ、当然ドル売りとなりUSDJPYを買う動きは少なく、良ければ株高でUSDJPYが売られる。昨日のUSDJPYの買い失敗はあまりに影響が大きく、98.50超えから買いを難しくさせ、99円台の売りを想像するに容易い。EURGBPは、BOEは来年利上げの可能性が高く、金利差が拡大し、ドル買い材料=EUR売り材料になりやすく、下落基調が簡単に変わりそうにない。
相場の変動要因と一体、なんであろうか? 昨日は、ECBの利下げと強い米GDPが注目されているが、実際には新規失業保険申請件数の良い数字が相場を動かしている可能性が高い。つまり、7~9月の過去経済実態よりも、先週の雇用状況が相場にとって大事と見ている。
昨年秋から始まった日銀の円安誘導は、FRBの量的緩和の縮小の可能性を示した5月まで続き、現在もそれらが為替相場の大きなテーマと待っている。昨日は、結果的にECBはバイトマン独連銀総裁グループの反対を押し切って予想外の利下を決定しEURを下げ、豪中銀はAUDの下げ圧力を続け、チェコ中銀はいくらでCZK(チェココルナ)を売るぞと意気込み一日でUSDCZKは何と4.4%下落。相場をかく乱しているのは
結果だけを見ると、今年2月にEURUSDが1.37台を達成し、EUR高けん制圧力に1.27台まで下落した状況がダブって見えてくるが、それを信じたくはない。
FRBの量的緩和の縮小は、基本的に金利差拡大にドル買い要因となるはずだが、実際には株安=ドル安へと動き円高にもなっているのが現実。今日は、週末の金曜日。米雇用統計が今日のメインイベントとなるが、極短期は別として中長期のポジションを取るにはもう少し相場の流れを見極めてから判断したい。
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