2013年11月8日金曜日

2013年11月8日(金曜) 7日の海外為替市場の動き

2013年11月8日(金曜) 7日の海外為替市場の動き

昨日は前半と後半で流れは急変。

前半
◎BOE金融政策委員会、予想通り政策変更なし
◎ECB理事会、予想外の利下げにEUR全面安
◎米第3四半期GDP速報値、予想を上回る高い伸びにドル全面高
◎ドラギECB総裁の記者会見では、追加緩和策の可能性を示唆しEUR売りが継続

後半
◎23時過ぎからは、GDP発表後のドル高の流れが急変。→ 円全面高でドル売りへと変化。GBP高、EURとCAD安が目立ち、AUDとNZDも軟調。
◎GDPで個人消費が予想外に低く、見かけほど経済が強くない可能性を危惧。
◎第4四半期のGDPは、10月の米政府機関の一部閉鎖の影響に、成長は鈍化する可能性が高い。
◎8日の米雇用統計は前回より悪化が予想され、ドル買いも続かず。


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⇒ ECB理事会は政策金利0.5%→0.25%、上限金利1.0%→0.75%へ引き下げ、下限金利0.0%に据え置いた。市場予想は据え置きにで、サプライズに直後からEUR売りが強まる。

EURUSD1.3500→1.3350台へ、GBPUSD1.6060→1.6010台へ。USDJPY86.70→98.80近くへ、AUDUSD0.95台へと逆に小幅上昇。

⇒ 米第3四半期GDP・速報値は、前年比2.8%(予想2.1% 前回2.5%)と強く、量的緩和の縮小観測が強まり、直後は米株は上昇しドルは全面高へ。

USDJPY98.80を超え99.35台まで上昇。EURUSD1.3350を割り込み1.3300を一時割り込む。GBPUSD1.6010近くまで値を下げるも1.60の大台をなんとか維持。堅調だったAUDUSDも0.9460を割り込み、NZDUSDも0.8350割れまで下落。


⇒ ドラギECB総裁は、為替相場は政策目標ではなく、物価安定と成長が重要で、ユーロ相場の討議はなかった。 政策金利のリファイナンス金利をさらに引き下げることは可能。
⇒ ECB理事会(関係筋)=23名のメンバーの内、バイトマン独連銀総裁を含め1/4が利下げに反対していた。

⇒ BOEは予想より早期利下げ観測が高まる=11月13日の四半期インフレレポートで、第3四半期GDPの前期比0.8%と成長が加速し、インフレ率の2倍となる住宅価格の上昇が続き、物価上昇圧力がたかまり、景気判断を引き上げる可能性が高くなる

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今日の注目点

09:30 雇用統計: 失業率=5.7%(予想5.7% 前回5.6%)、就業者数増減=1,100人(予想10,000人 前回9100人)→ 就業者数の伸びが鈍化しAUD売りが強まる。
21:00 BOE=政策金利5.0%の据え置きと、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを決定。
21:45 ECB=政策金利0.50%→0.25%引き下げ、下限金利0.0%で据え置き、上限金利1.0%→0.75%へ引き下げへ→ 予想外の引き下げにEUR全面安。
22:30 米第3四半期GDP・速報値=前年比年率2.8%(予想2.1% 前回2.5%)→ 予想を上回る伸び率にドルは全面高へ。
22:30   新規失業保険申請件数=33.6万件(予想33.5万件 前回34.5←34万件)→ 前回から大幅に減少するが予想を上回る。
22:30 ドラギECB総裁記者会見→ 為替相場は政策目標ではなく、物価安定と成長が重要で、ユーロ相場の討議はなかった。利下げ議論では、必要性は一致したが、時期をめぐり意見が分かれた。→ 23メンバーの1/4が利上げに反対との観測もある。

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