2013年11月22日金曜日

11月22日(金曜) アジア市場の動きと、今後の見通し

11月22日(金曜) アジア市場の動きと、今後の見通し


*** アジア市場のポイント ***

最近の円安傾向は、歴史的な大幅な円高の反動。過去の相場を知っている人にとっては、現状のドル円水準が円安だと思ったことはないだろう。

黒田日銀総裁の発言「101円台の円相場は2008年のリーマンショック後の異常な円高の修正局面で、バブル的な円安ではない」は、よく理解できる。もちろん、一直線の円安が続か否かは別問題で、いつも押し目買い。

それと、前日のスティーブンス豪中銀総裁の二番煎じではないが、マカクダーモットNZ中銀総裁補も、NZD高けん制発言をし、AUD+NZD共に反発力は弱い。

昨日から今日のアジア市場の円相場は非常に感慨深いのもがある。
⇒ USDJPY、101円台を不思議なほどすんなり達成。5月23日の高値103.57円が目の前に迫り、200ヵ月SMA=107.40円も考えられるような動きへ。

⇒ GBPJPY、昨日NY市場で、リーマンショック後の2009年8月4日の高値163.06円を約4年かかってようやく超え、今日は一時164.05円まで上昇。円安をリードする通貨ペアで、157円台が既にボトムに思え、200ヵ月SMA=179.01が不思議と視野に入ってくる。

⇒ USDJPY、昨日NY市場で101円台を達成、今日は一時101.35まで上昇、7月8日の101.53円がターゲットに。

⇒ EURJPY、昨日NY市場で136円台を達成、今日は一時136.53まで上昇、リーマンショック後の2009年6月5日の高値139.26円がターゲットに。


*** ポイント ***


アジア市場の発言・け剤指標・その他

黒田日銀総裁=米国の金融政策の動向は、新興市場国への影響と国際金融資本市場への影響の両面から十分注視していきたい。2015年までに物価上昇率2.0%に達成する可能性が高い。

黒田日銀総裁=株式・資産市場はバブルが発生していない。101円台の円相場は2008年のリーマンショック後の異常な円高の修正局面で、バブル的な円安ではない。

アイアホーン・ヘッジファンドのオメガアドバイザーズ副会長=欧米日市場は中銀の緩和政策と同調し長続きし、世界的な景気拡大との組み合わせに恩恵を受け、株式相場は強気。上昇幅は、日本・欧州・米国の順。

ブラード・セントルイス連銀総裁=インフレの兆候は見られず、債券買い入れを継続する必要がある。

マカクダーモットNZ中銀総裁補=NZD相場は歴史的な高水準にあり、経済不均衡の原因で、経済成長のためには下落することが望ましい。

バイトマン独連銀総裁(21日)=ECBは適切な時期に低金利から脱することが非常に重要。


日経平均株価は一時200円近く上昇するも、後場にかけて前日同水準近くまで値を下げる。

MSCIEMは小幅上昇、中国株は小幅下落。

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