11月21日(木曜)欧州市場・米国市場の序盤の動き
前日から続く、12月のFOMCで量的緩和の縮小が始まる可能性と、ECBのマイナス金利検討との報道が、引き続き相場の流れを支配。週間新規失業保険申請件数も改善し、ドルは全面高の流れが続く。
円相場は、大幅上昇した日経平均株価に円売りが強まり、100.50~60を超えてからはストップの円売りに100円を試す動きへと変化、100円ストライクのオプションの売りに上げ止まり、オプションカットの攻防に注目。
弱いユーロ圏PMIにユーロ売りが続いたが、なんとか1.3400を死守し、ドラギECB総裁からマイナス金利の否定と、インフレ率は2.0%へ回復との発言に、EURの買い戻しが始まる。
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豪ドルは、スティーブンス豪中銀総裁の「豪ドルは過大評価され、国内経済の支援のために下落する必要がある。介入は可能で効果的で有益」との発言が全てで、0.9300を割り込み0.9250台へ続落。売りの流れは止まらず。
黒田日銀総裁(金融政策決定会合の記者会見)=2%の物価目標達成に向け政策対応の余地があるが、具体的な政策手段の論議は時期尚早。「第1の矢」の金融緩和、「第2の矢」の財政出動に、日本経済を緩やかに回復し持続を予想するが、第3の矢の成長戦略が非常に重要。成長力を底上げするための成長戦略の実行を加速し、強化することが極めて重要。
李克強中国首相=中国経済は安定し、下半期には改善している。
スティーブンス豪中銀総裁=豪ドルは過大評価され、国内経済の支援のために下落する必要がある。介入は可能で効果的で有益。FRBが量的緩和を縮小すれば、豪ドル安が進む可能性がある。豪ドル高は逆風だが、先行き見通しは明るい。→ 豪ドル売りの流れが続く。
ノワイエ仏中銀総裁=ユーロ圏にはデフレの兆候はなく、多くの指標はリスクが低いことを示している。リスクが表面化したら多くの手段が利用可能。
ドラギECB総裁=インフレは段階的に2.0%近くに戻るだろう。利下げはデフレリスクが見えたからではない。マイナス金利を考えようとしていない。ユーロ圏経済の回復力は弱く、リスクは下向き。→ この発言にEURUSDは一時1.3470台まで上昇
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ユーロ圏11月総合PMI・速報値=51.5(予想52.0 前回51.9)、製造業PMI・速報値=51.5(予想51.5 前回51.3)、サービス業PMI・速報値=50.9(予想51.9 前回51.6)、ドイツは予想を上回りフランスは低下→ 予想と前回を下回る
米週間新規失業保険申請件数=32.3万件(予想33.5万件 前回33.9万件)→ 予想外に改善しドル買いが強まる。
米10月生産者価指数=前月比-0.2%(予想-0.1%、前回-0.1%)、前年比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、コア前月比0.2%(予想0.1% 前回0.1%)、コア前年比1.4%(予想1.3% 前回1.2%)
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