2013年11月21日木曜日

11月21日(木曜)アジア市場の動きと、今後の見通し

11月21日(木曜)アジア市場の動きと、今後の見通し

①数カ月以内に債券買い入れの縮小の可能性が指摘された、FOMC議事録の公表も終わり、
②12月のFOMCで量的緩和の縮小開始の可能性が指摘された、ブラード・セントルイス連銀総裁の講演も終わり、
③ECBのマイナス金利の可能性に翻弄された展開もひとまず終わり、
④PIMCOのグロス氏いわく、速やかな量的緩和の縮小を示唆した、バーナンキFRB議長の講演も終わった。

何が残り、何を気にしなければならないのであろうか? よく考えてみれば見るほど、何もかわってはいないことだけが分かった。

議事録公表前では、3月にFRBの量的緩和の縮小開始を予想する向きが多かったが、12月の可能性も気にしなければならない状況となったが、誰も確たる自信があるわけではない。今後の米経済指標、特に雇用や成長関連の数字を見ながら、その可能性の増減を判断してゆく以外になさそうである。

米ゴールドマン・サックスは第3四半期に、FRBの量的緩和の縮小思惑が外れ、為替取引で10億ドルの損失を計上したと言う。これからも、今年5月、いや、今年2月から続いているFRBの量的緩和の縮小開始の有無と、その時期で為替相場が動いていることに変わりないが、誰もわからないと言うことだけが唯一分かったことである。

時すでに12月が目の前に迫り、11月28日には「ThanksgivingDay (感謝祭)」が始まり、クリスマスは目の前。11月末決算のファンド勢は取引を終了し、この時期に大暴れしているのは、「最後のあがき」で必死に抵抗している極一部のファンドだけ。

引き続き円安期待だけが、継続している。今日のアジア市場で念願の100.60円を超えた。終値ベースで100.60を超えてくると、さらなる円安相場が期待できる。

 EURUDは1.3550を超えながらも、1.34台前半までの下げがまさに失望感は否めない。大相場は期待できないが、EURGBPの0.8300~0.8500のレンジから下値継続の可能性は高く、戻り売りだけを考えたい。


◎今日、今までの主な経済指標の結果
CHN 11月 HSBC 製造業PMI・速報値=50.4(予想50.8 前回50.9)→ 新規輸出受注が縮小し前回と予想を下回る。


◎今日、今までの主な発言・その他
易綱中国人民銀行副総裁=外貨準備を増やし続ければ、保有の利益より損失リスクが高く、費用効率は高くない→ 今後の米国債の動きを注目。

JPY 日銀金融政策決定会合=資金供給量・年間60~70兆円と、資産買い入れ方針の継続を、全員一致で決定。景気認識は穏やかに回復との判断を据え置くが、海外経済の判断を引き上げた→ 予想通りで全く動意なし。

米証券取引委員会(SEC)とFRBの報告書=米ゴールドマン・サックスは第3四半期に為替取引で10億ドルの損失→ FRBの量的緩和の縮小思惑が外れ、新興国通貨ポジションで損失。JPモルガン・チェース=-6500万ドル、モルガン・スタンレー=+2.15億ドル、シティグループ=+5.58億ドル。

日経平均株価は大幅高=15365.60(+289.52+1.92%)
アジア株は軟調=弱いHSBC製造業PMIに、香港ハンセン-161.06、上海総合-23.11、豪ASX200指数-19.36と下落へ。

10月29・30日のFOMC議事録のスタッフ予想=直近のGDP伸び率見通しは、政府機関の一部閉鎖や消費支出の伸びが予想より弱く、やや引き下げられた。株価や住宅価格の上昇、長期金利とドル相場の下落の見通しに、中期のGDP予想はやや引き上げた。

11月10日~16日の対内株式投資=12,949億円の流入超で今年2番目の大きさ。

ゴールドマン・サックス=2014年中国のGDP見通しを7.7%→7.8%に引き上げた。

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