2013年11月21日木曜日

11月21日(木曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の注目点

11月21日(木曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の注目点


ドル全面高、USDJPYはクロスの円高に動きは鈍い
◎ブラード・セントルイス連銀総裁=12月のFOMCで量的緩和の縮小の可能性を示唆。
◎FOMC議事録=数カ月内に債券買い入れを縮小する可能性を示唆。

ユーロ売りの主因
◎関係筋=ECBは追加緩和で、中銀預金金利をマイナスにすることを検討。
⇒ この動きがドル高、EUR売りの起因となる。

今後の見通し
12月17日・18日のFOMCで、量的緩和の縮小の期待感が再燃。
12月6日の米雇用統計に注目が集中し、週間新規失業保険申請件数の数字や、今後発表される、景気関連の米経済指標で相場が変動し、ドル売りの流れも弱まる可能性が高くなっている。

FOMC議事録
①多くのメンバーは経済状況が改善すれば、数カ月内に債券買い入れを縮小する可能性が高いと認識。②超過準備に対する現行0.25%付利金利の引き下げの是非を議論。③政策金利 を低水準に据え置く期間のガイダンスとなるコミュニケーションの明確化や強化を検討。④失業率基準6.5%からの引き下げを協議。

米経済指標
◎米10月小売売上高=前月比0.4%(予想0.1% 前回0.0%←-0.1%)、除く自動車前月比0.2%(予想0.2% 前回0.3%←0.4%)→ 政府機関の一部閉鎖の影響もなく、前回と予想を上回る。
◎米10月消費者物価指数=前月比-0.1%(予想0.0% 前回0.2%)、前年比1.0%(予想1.0% 前回1.2%)、コア前月比0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、コア前年比1.7%(予想1.7% 前回1.7%)→ ガソリン価格の大幅低下に予想外のマイナスへ。
◎米10月中古住宅販売=前月比-3.2%(予想-1.9%、前回-1.9%)、512万戸(予想514万戸 前回529万戸)→ 在庫不足や価格の上昇に予想外のマイナス幅


◎バーナンキFRB議長の講演(前日早朝)=労働市場が改善し続け、インフレ率は中期的に2%の目標に向かうとFOMCは予想しており、これが裏付けられれば、買い入れペースを緩め始める→ PIMCOのグロス氏=バーナンキFRB議長の講演は、速やかなQE縮小を示唆とコメント。

◎ブラード・セントルイス連銀総裁=雇用統計が堅調なら、12月に量的緩和を縮小する可能性が高まる。

◎ダドリーNY連銀総裁=直近の雇用状況は改善しているが、FRBが望んでいるほど力強い増加ではない。

◎バイトマン独連銀総裁=長期の低インフレに直面する可能性があり、これ以上の金融緩和は賢明ではない→ ECBの追加緩和の期待感が弱まる。

◎関係筋の話(ブルームバーグ)=ECBは追加緩和が必要なら、中銀預金金利をマイナスにすることを検討している→ この報道を受けEURUSDは1.3540→1.3460→1.3430台へと続落へ。

◎年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)=120兆円のGPIFと、公的年金合計200兆円規模の、公的年金改革の最終報告では、デフレ脱却を前提に国内債に偏った資産構成の見直しや金利リスク管理、新たなリスク資産への投資などを求める提言。

◎BOE議事録公表(11月7日分)=政策金利0.5%と資産買入枠3750億ポンドの据え置きを全員一致で決定→ GBP売りが一時強まる。

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