2013年11月20日水曜日

11月20日(水曜) 欧米市場の為替相場見通し

11月20日(水曜) 欧米市場の為替相場見通し

これからの欧州、米国市場では多くのイベントが控えており、最終的には、明日未明となる午前4時のFOMC議事録の公表待ちとなっている。

昨日イエレン氏が発言した「失業率やインフレ率がFRBの基準値に到達した後も、金融政策は長期間かなり緩和的な状態が続く可能性が高い」が、基本的に変わることはないと見ている。量的緩和の縮小開始の時期は3月との予想が多く、問題は、先の予想より強い非農業部門雇用者数の増加を受け、12月のFOMCで量的緩和の縮小の思惑度合いが重要で、10月30日の過去のFOMC議事録の重要性はやや薄らいでいることである。

USDJPYは、引き続き99.10~20円をボトムに、古典的な日本の貿易赤字の拡大と、今日は萎んでしまったが、GPIFの120兆円、公的年金計200兆円の資金の投資分散期待と、NISAの円売り期待に、ドル買いの流れが続き、クロスでの円売りも後押し、100.60円を終値ベースで超えてくるとしめたもの。ただ、その過程は非常に近いようで遠く、利食いの売りをこなしながらの展開が予想される。

EURUSDは、1.3460~80までの下落を覚悟しながらも、方向性はEUR高で、1.3600台をトライする動きが続きやすくなっている。ただ、これもUSDJPYの100.60円と同じく、近いようで遠い大きなターゲットで、そう簡単にクリアさせてもらえそうにない。

AUDUSDは、0.9280~00をボトムに、目先は0.9360が大きなサポートとなり、0.96台を目指す過程の流れとなっている。極短期では0.9360をボトムに昨日と今朝の高値0.9440台トライの流れは変わらず。特に、AUDJPYに注目し、AOFM20年債4.86%は魅力的。


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米小売売上高
米消費者物価指数
米中古住宅販売
FOMC議事録

アジア・欧州市場の出来事
◎日本10月の貿易赤字はいつもながら輸入の大幅増加に、過去3番目、10月では過去最大の-1.09兆円に膨らみ、投機筋の円売り材料になっているが、本日は円売りへと動けず。
◎バーナンキFRB議長は「債券購入の終了後も低金利が長期間続くだろう」と、FRBは必要な限り超緩和的な金融政策を維持することが示され市場の反応はドル売りへ。EURUSDは一時1.3570台へ、EURJPYも135.80台へするも続かず。
◎デベル豪中銀総裁候補は「豪ドルの下落は望ましい」と繰り返すが、「FRBの量的緩和の縮小をいつ開始するかにかかっている」とやや他力本願。
◎豪金融管理局(AOFM)は、59億豪ドル20年債発行、利回り4.86%と高く、日本の投資家の需要増加が見込まれ、AUDJPYの買い要因の一つと見られる。
◎中国人民銀行副総裁は、「預金金利規制を撤廃」と「人民元相場の上下変動の柔軟性改善」を示唆。
◎年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の年金改革では、、公的年金改革の最終報告では、国債偏重からインフラファンドや物価連動国債などの分散投資を提言。為替相場への影響が注目されたが特に外債投資への動きは見られず。
◎BOE議事録公表(11月7日分)では、政策金利0.5%と資産買入枠3750億ポンドの据え置きを全員一致で決定。

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