2013年10月13日日曜日

今週の注目材料 (10月14日~10月18日)


今週の注目材料 (10月14日~10月18日)


今週の最大の注目点は周知の10月17日(金曜)で、米国がデフォルトを回避できるかの瀬戸際となる、債務上限の引き上げ期限である。この日までに米議会が何らかの合意できると期待しているが、逆に、できない場合のリスクはあまりにも大きい。

仮に、17日の期限までに財政上限引き上げ交渉が成立し、デフォルトが回避され、現在閉鎖されている一部政府機関が再開されると、ドル買い+株高へと動くことが予想され、先週後半から強まった円売りは、それを先取りしているようにも思える。

また、先週までに発表が延期となっている、米雇用統計などの重要は経済指標も、日時は未定ながら随時発表され、それなりに相場が動くことになるが、米政府機関一部の閉鎖の影響を含み置く必要もありそう。

ちなみに、現在発表が据え置かれ未定分では、9月の米雇用統計、8月の米貿易収支、9月の米小売売上高、9月の米生産者物価等がある。また、今週で発表が延期される可能性があるのは、米消費者物価指数、米鉱工業生産等がる。

今週、10月13日(月曜)は日米共に祝日(米株式市場は通常取引)で、先週末までにポジション調整が進みながらも、17日の米デフォルト回避の決着を見てからで、AUDに関しては18日の中国GDPの結果を見るまでは、ポジションを傾けにくいと思われる。

中国発の材料としては、既に発表済みの12日(日曜)中国貿易収支の悪化の影響を危惧し、AUD売りから始まりやすいが、18日(金曜)には注目される、中国第3四半期GDPの発表が控えている。前回の7.5%を上回り7.8%との予想に、AUD売りも限定的になりそうである。中国政府も7.5%を超える予想を示していることで、7.5%割り込むか、7.8%を超えるとサプライズで、AUD相場への影響は非常に大きくなる。


10月13日(日曜)
既に発表済みながら、中国9月の貿易統計は、労働日数の減少もあり輸出が減少し輸入が増加し、予想と前回を大幅に下回り、中国の経済活動の拡大期待が弱まる。結果は=152億ドル(予想277億ドル 前回286億ドル)、輸出=前月比-2.6%、前年比-0.3%(6.0% 前回7.2%)、輸入=前月比5.1%、前年比7.4%(予想7.0% 前回7.0%)→ 予想外の減少に、週明けのオセアニア市場でAUD売りが強まる可能性が高い。

10月14日(月曜) 日本、米国、カナダが祝日で、米国では株式市場だけが通常取引となるが、取引量が大幅に落ちる可能性が高く、仮に、米財政合意などの予想外の材料が示されると、相場の値動きが大きくなるリスクもある。また、中国の消費者物価・生産者物価指数の発表の結果が注目されている反面、中国貿易収支の結果を受けた、AUD売りがどこまで進むか注目したい。

10月15日(火曜)
豪中銀議事録(10月1日分)では、1日にRBAは政策金利2.5%の据え置きを予想通り発表したが、スティーブンス豪中銀総裁が声明で「今後の緩和示唆さず」AUD買いになった経緯があり、議事録の内容が注目される。

10月16日(水曜)
NZの第3四半期 消費者物価指数は、前期比予想0.9%(前回0.2%)と上昇が予想され、NZD買いの要因となっている。

10月17日(木曜)最重要の日
米連邦債務上限の引き上げ期限と思われ、それまでに引き上げ合意を期待している。週間新規失業保険申請件数は、予想外の上昇となった前週37.4万件から、35.7万件へと改善の予想で、カリフォルニア州システム障害の影響はなくなったが、政府機関の一部閉鎖の影響が心配される。

10月18日(金曜)
中国第3四半期GDPは、非常に重要で結果を注目したい。それ以外でも、中国小売売上高と鉱工業生産の発表があり、特に新興国マーケットやコモディティー通貨への影響は大きく、AUD、NZD、CADどのの動きが気になる。
 

今週の主な経済指標、その他。

米経済指標で発表未定分
未定 USD 9月 失業率=予想7.3% 前回7.3%、非農業部門雇用者数=前月比予想18万人 前回16.9万人
未定 USD 8月 貿易収支=予想-391億ドル 前回-390億ドル
未定 USD 9月 輸入物価指数=前月比予想0.3% 前回0.0%、前年比予想-0.7% 前回-0.4%
未定 USD 9月 小売売上高=前月比予想0.2% 前回0.2%、除自動車前月比予想0.4% 前回0.1%
未定 USD 9月 生産者物価指数=前月比予想0.2% 前回0.3%、前年比予想0.4% 前回1.4%、コア前月比予想0.1% 前回0.0%、コア前年比予想1.0% 前回1.1%
未定 USD 8月 建設支出=前月比予想0.4% 前回0.6%
未定 USD 8月 製造業新規受注=前月比予想0.2% 前回-2.4%
未定 USD 8月 卸売在庫=前月比予想0.3% 前回0.1%、企業在庫=前月比予想0.3% 前回0.4%


10/13(日)
CHN 9月 貿易統計=152億ドル(予想277億ドル 前回286億ドル)、輸出=前月比-2.6%、前年比-0.3%(6.0% 前回7.2%)、輸入=前月比5.1%、前年比7.4%(予想7.0% 前回7.0%)→ 労働日数の減少もあり、輸出が減少し輸入が増加し、予想と前回を大幅に下回り、中国の経済活動の拡大期待が弱まる


10/14(月)日本休日(体育の日)、米国休日(コロンブスデー)、カナダ休日「感謝祭)
9:30 AUD 8月 住宅ローン許可件数=前月比予想-1.3% 前回2.4%
10:30 CHN 9月 消費者物価指数=前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想2.9% 前回2.6%
10:30 CHN 9月 生産者物価指数=前月比予想 前回0.1%、前年比予想-1.4% 前回-1.6%
15:00 GER 8月 輸入物価=前月比予想 前回0.3%、前年比予想 前回-2.6%
18:00 EUR 8月 鉱工業生産=前月比予想0.7% 前回-1.5%、前年比予想-2.4% 前回-2.1%
ユーロ圏財務相会合、クーレECB専務理事の講演

10/15(火)
9:30 AUD 豪中銀理事会 議事録公表(10月1日分)
13:30 JPY 8月 鉱工業生産・確報値=前月比予想 前回-0.7%、設備稼働率=前月比予想 前回3.7%
15:45 FRA 9月 消費者物価指数(EU基準)=前月比予想 前回0.5%、前年比予想 前回1.0%
17:30 GBP 9月 消費者物価指数(EU基準)=前月比予想0.3% 前回0.4%、前年比予想2.6% 前回2.7%、コア前月比予想 前回0.4%、コア前年比予想 前回2.0%、小売物価指数(RPI)=前月比予想0.4% 前回0.5%、前年比予想3.2% 前回3.3%、実勢インフレ率(RPIX)=前月比予想0.3% 前回0.5%、前年比予想 前回3.3%
17:30 GBP 9月 生産者物価指数=前月比予想0.1% 前回0.2%、前年比予想1.3% 前回1.6%、コア前月比予想 前回0.0%、コア前年比予想 前回1.0%)、投入指数前月比予想0.0%-0.2%、前年比予想2.7% 前回2.8%、産出前月比予想0.2% 前回0.1%、前年比予想1.5% 前回1.6%
18:00 GER 10月 ZEW 景況感調査:景気期待指数=予想51.0 前回49.6、現況指数=予想 前回30.6
18:00 EUR 10月 ZEW 景況感調査:景気期待指数=予想 前回58.6
21:30 USD 10月 NY連銀製造業景気指数:業況指数=予想7.5 前回6.29 支払価格=前回21.51、新規受注=前回2.35
ユーロ圏財務相会合、ダドリーNY連銀総裁の講演、プラートECB専務理事の講演、フィッシャー・ダラス連銀総裁の講演


10/16(水)
未定 USD 9月 消費者物価指数=前月比予想0.2% 前回0.1%、前年比予想 前回1.5%、コア前月比予想0.2% 前回0.1%、コア前年比予想 前回1.8%
6:45 NZD 第3四半期 消費者物価指数=前期比予想0.9% 前回0.2%、前年比予想1.2% 前回0.7%
17:30 GBP 8月 失業率=予想4.2% 前回4.2%、6-8月ILO失業率=予想 前回7.7%、失業保険申請件数=前月比予想-2.1万件、前回-3.26万件
18:00 EUR 8月 貿易収支=予想65億ユーロ 前回182億ユーロ、季調済=予想124億ユーロ 前回111億ユーロ
18:00 EUR 9月 消費者物価指数・改定値=前月比予想0.1% 前回0.1% 8月1.3%、前年比予想1.1% 速報1.1% 8月1.3%、コア前年比予想 速報1.0% 8月1.1%
22:00 USD 8月 対米証券投資: 長期有価証券(株式スワップなど除く・億ドル)=予想 前回311億ドル、対米証券投資=予想 前回567億ドル
23:00 USD 10月 NAHB 住宅建設業指数=予想57 前回58
3:00 USD 地区連銀経済報告書(ベージュブック)
メルシュECB専務理事の講演、ピアナルト・クリ―ブレンド連銀総裁の講演、ジョージ・カンザスシティ連銀総裁の講演


10/17(木)
未定 USD 9月 鉱工業生産=前月比予想0.4% 前回0.4%、設備稼働率=予想78.0% 前回77.8%
17:00 EUR 8月 経常収支=予想166億ユーロ 前回266億ユーロ、季調済=予想 前回169億ユーロ
17:30 GBP 9月 小売売上高=前月比予想0.5% 前回-0.9%、前年比予想 前回2.1%
17:30 EUR 8月 建設支出=前月比予想 前回0.3%、前年比予想 前回-1.2%
21:30 USD 9月 住宅着工件数=予想91.0万戸 前回89.1万戸、住宅着工件数=予想93.3万戸 前回91.8万戸
21:30 USD 週間新規失業保険申請件数=予想35.7万件 前回37.4万件
23:00 USD 10月 フィラデルフィア連銀業況指数=予想17.0 前回22.3
フィッシャー・ダラス連銀総裁の講演、エバンズ・シカゴ連銀総裁の講演、ジョージ・カンザスシティ連銀総裁の講演、コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁の講演


10/18(金)
11:00 CHN 第3四半期GDP=前期比予想2.1% 前回1.7%、前年比予想7.8% 前回7.5%
11:00 CHN 9月 鉱工業生産=前年比予想10.1% 前回10.4%
11:00 CHN 9月 小売売上高=前年比予想13.5% 前回13.4%
11:00 CHN 1-9月 固定資産投資=年初来前年比予想20.3% 前回20.3%
21:30 CAD 9月 消費者物価指数=前月比予想0.1% 前回0.0%、前年比予想 前回1.1%、コア前月比予想0.2% 前回0.2%、コア前年比予想 前回1.3%
23:00 USD CB 景気先行指数=前月比予想0.4% 前回0.7%、一致指数予想 前回0.2%、遅行指数予想 前回0.3%
スティーブンス・豪中銀総裁の講演、黒田日銀総裁の講演、ノボトニー・オーストリア中銀総裁の講演、エバンズ・シカゴ連銀総裁の講演、岩田日銀副総裁の講演




0 件のコメント:

コメントを投稿