2013年10月10日木曜日
10月10日(木曜) 本日の為替相場見通し(17時00分現在)
10月10日(木曜) 本日の為替相場見通し(17時00分現在)
前日から引き続いたムードと流れでは、ハト派のイエレン氏が次期FRB議長に指名され就任が濃厚になり、FOMC議事録では年内の量的緩和の縮小が可能性が指摘された結果、ドル買いの動きとなっている。
最も重要なのは米財政協議で、一時的な債務上限の引き上げ合意の可能性を意識しており、ドルロングポジションを持たざるリスクと、ドルショートの警戒感に、ドル買いへと動いている。
今日も、その流れを引き継ぎ、日本株は大幅上昇している。また、国内要因としては、日本の第3次産業活動指数は、予想と前回を上回り3カ月ぶりのプラスへ。機械受注も、予想と前回を大幅に上回り、リーマンショック以来となる8000億円台到達へと絶好調。結果は、円売りへと動き、クロスでも円売り傾向が続いている。
豪雇用統計では、不思議なもので、売りたい市場参加者が多い結果の動きとなった。失業率は5.6%(前回・予想5.8%)から改善したことで、直後はAUD買いへと動いたが、労働参加率(就業者の減少)とのことで、逆にAUDは続落傾向をたどる。
さて、これらからの見通しは、
オバマ大統領が招集した、強硬派のティーパーティ議員をも含めた、下院共和党議員とホワイトハウスで会談で、どのような結論がでるのか? 市場参加者は大いに注目している。
デフォルトに陥るギリギリの段階で解決できていた過去の経緯と、世界中から非難ではないが、強い要請を受けているデフォルト回避の思い。他国の願いとは言え、これだけ多くなると捨ててはおけないのでは。仮に、デフォルトした場合のリスクを天秤にかけると、ギリギリで「デフォルト回避」を信じたくなるのは大勢の意見ではないだろうか?
結果として、その可能性を市場参加者は大いに気にし始め、長く続いている米公共機関の一部閉鎖とデフォルトリスクのドル売りから今、ドル買いへと動いている。予想通りデフォルト回避=ドル買いから→利食いのドル売りへと変化。デフォルトリスク高まる=大きなドル売りへと、動く可能性もあるが、今のところそれを危惧する動きも少ない。
アジア市場では、株高=円売りとして活況を浴びているが、欧米市場では、財政協議の行方が全てで、株価が大変動しなければ、円相場は、円クロスは別ながら、あまり興味があるとは思えない。
BOE金融政策発表=政策金利0.50%、資産買入枠3750億ポンドの据え置きが予想され、ほぼ確実と思われ、よほどスペシャルなことがなければ反応できにくい。
また、米国の週間新規失業保険申請件数は、予想30.7万人 前回30.8万人と引き続き雇用の改善傾向が続くと思われているが、これも米財政協議の行方に比べたら小物。
今になって気がついたが、昨日発表された9月のFOMC議事録では、準備でスタッフが経済を予測している。その結果は、今年下半期の経済見通しは引き続き、株価や住宅価格も下落する見通し。長期の金利やドル相場が共に上昇する見通しに基づき、中期的なGDP予測を引き下げている。
ドル相場の上昇を前提とした見通しを作成するとは、さすがですね!
※USDJPY、EURUSD、AUDUSDのテクニカルポイントは、別途ご覧ください。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿