今週は、重要な経済指標や金融政策の発表が多い。それと、シリアの化学兵器使用に関しての国連調査団の報告が数日後に発表され、それにより、欧米がシリアへの武力攻撃の可能性も否定しきれず、最も注意が必要となっている。
9月1日(日曜)
中国国家統計局の製造業PMIが既に発表され、51.0(予想50.6 7月50.3)と前回・予想を上回る増加となり、いつもながら豪ドルにとっては好材料。
9月2日(月曜)
HSBC製造業PMIは、アジア市場では豪ドルへのインパクトに注意。ユーロ圏・主要国の製造業PMI・改定値も、予想は不明ながら、いつもながら欧州の景気回復の度合いを測る上で重要となっているが、直近ではやや陰りが見えているのが気になる。
9月3日(火曜)
中国国家統計局の非製造業PMIは、豪ドルへの影響を注意。豪中銀の金融政策が発表され、政策金利2.5%の据え置きが予想され、声明でいつもながらの追加緩和と豪ドル安の可能性がまたしても示されるのか、注目したい。
9月4日(水曜)には、豪第2四半期GDPがあり、前期比予想は第1四半期と同じながら、鉱業関連の落ち込みが続き、やや弱気に考えている。中国HSBCサービス業PMIは、速報の51.7をどのくらい上回ることができるか、逆に下方修正となれば、インパクトは大きい。
ユーロ圏・主要国のサービス業PMI・改定値は、予想は不明ながら、いつもながら欧州の景気回復の度合いを測る上で重要となっているが、直近ではやや陰りが見えているのが気になる。
ユーロ圏第2四半GDP・改定値は、速報値と同じ数字が予想されており、ブレがなければ平穏な動きへ。 カナダ中銀の金融政策では、政策金利1.0%の据え置きが予想されており、ポロッツ中銀新総裁の初の会合では、「次の動きは利下げより利上げ」と発言、8月27日にはマーレイ・カナダ中銀副総裁が「超低金利を長く継続しておくことはリスクで段階的に刺激策は解除するべき」と発言、声明が注目される。
9月5日(木曜)
このころになると、国連がシリアの化学兵器使用の調査け結果がでるころと思われるが?
日本では、日銀の金融政策の発表があり、据え置き予想で特に注目度合いも高くない。BOEは、政策金利0.5%、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを予想。ECBは、政策金利0.5%、中銀預金金利0.0%、限界貸出金利1.0%の据え置きを予想。すんなりと何もなければ、特に大きな変動要因とはならないが、ドラギECB総裁の記者会見や、カーニーBOE総裁からなにか新たな発言があるのか、注目したい。米国では週間新規失業保険申請件数がいつもながら、変動要因であることに変わりない。また、米ADP全国雇用統計は、翌日6日の米雇用統計の前哨戦として、必ず日も比例はしないまでも、ある一定の参考となり、注意してみたい。
9月6日(金曜日)
今週のメインイベント。米雇用統計では、失業率7.4%で横ばい予想。非農業部門雇用者数は17.5万人の予想で、前回16.2万人から増加が予想されている。15万以下、19.5万人以上はサプライズ。米雇用統計の影に隠れて、影が薄いが、カナダの雇用統計も発表され、失業率は7.2%で横ばいながら、雇用者ネット変化では雇用の拡大が見込まれており、カナダドルのクロスポジションがあれば要注意。
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