9月7日、9月6日(金曜)海外市場の動き
***ポイント****
週末金曜日、G20がロシアで開催され、オバマ米大統領はシリアへ軍事行動すべく手ぐすねを引いて待っている状況下。急変は、米雇用統計、おかげで円高へ、NZDUSDの上昇率No.1。
⇒ 米8月の雇用統計は、失業率は労働参加率の低下要因で低下し4年半ぶりの低水準、逆に、非農業部門雇用者数は、6月と7月が下方修正され、予想をも下回わり、結果、ドル全面安へ。
しかし、ジョージ・カンザスシティー連銀総裁は、9月のQE3の150億ドル縮小を支持。エバンズ・シカゴ連銀総裁は、経済回復を前提に、QE3縮小は年内開始可能。PIMCOのビル・グロース氏は、弱い米雇用統計でもFRBは資産購入を100億ドル程度縮小すると予想。
⇒ それと、市場の影響はあまり見られないが、カナダ8月の雇用統計は、失業率は低下し、雇用者も増加へ。相反する動くにUSDCADの売りが注目されたが、下落率0.97%。
⇒ サンクトペテルブルクG20は、9月6日閉幕→ 為替相場への影響はなし。 「米量的金融緩和の縮小が新興国の経済に与える影響を監視することで合意」、「金融市場の動揺を防ぐため連携する方針も示したが、具体策はない」
しかし、「シリアへの軍事行動で意見が対立し溝は埋められず」、ロシアや中国はシリアを支持? 首脳宣言に盛り込めず→ 為替相場への影響はなし。ただし、裏舞台ではシリア軍事行動を多数のくにへ取り付ける。
そして、新興国はアメリカさん、緩和縮小を決める前にきちんと説明して教えてくださいね! そうでなければ、国内が混乱してこまるよ! 米国は、一応了解。しかし、本音は、米国の勝手でしょ!
⇒ オバマ米大統領は、9月10日に米国民へ向けシリアに関して演説を予定→ さあ、議会承認を待ち、シリアへ限定的な軍事行動をとることを発表するのか? 注目!
⇒ メキシコ中銀、サプライズな利下げを実施→ 第2四半期のGDPは4年ぶりにマイナス成長となると予想、予想外の下振れリスクがあり、インフレリスクよりも景気支援を優先させた行動。→ インフレが進行しているのに、誰も予想しなかった金利引き下げを、決定したことは驚き!
USDJPY
アジア早朝から週末リスク・米雇用統計を意識した利食いの売りに、100円台を維持できず。欧州市場では99.50円のストップを試し失敗。米雇用統計の発表に、99.50円割れのストップが連続的に炸裂、99円を割り込んでからは戻り売りの動きへ、オプションカットでは98.54まで下落。米国株は予想外に強く、欧州勢の終了に合わせ99.20台まで値を戻して終了。
EURUSD
アジア市場と欧州市場の前半は驚くほど動かず、ほぼ1.3120~40のレンジ。米雇用統計前に一時1.3100を試す動きが見られたが、フォローなく失敗。米雇用統計を受け、1.3110→1.3180まで急伸、後は押し目買いで、オプションカットの1.3189(1.3200直前で失速)を高値に、大枠1.3160~85のレンジで終了。
AUDUSD
アジア市場、欧州市場と緩やかにビット。欧州市場では0.9150を超えて買い先行のパターンへ。米雇用統計を受け、0.9152→0.9216と日中高値を示現。0.9200台では買いも積極的に動けず、オプションカットを過ぎても、0.9200を中心とした狭い値動きへ。結局は0.9180まで値を下げ、高値圏で終了。
変動率(これを見ていると興味深いですよ!)
USDJPY-1.01%
EURUSD+0.42%
GBPUSD+0.26%
AUDUSD+0.66%
NZDUSD+1.47%
USDCAD-0.97%
EURJPY-0.57%
GBPJPY-0.76%
AUDJPY-0.33%
NZDJPY+0.50%
CADJPY-0.08%
GOLD+1.77%
WTI+1.61%
DXY-0.58%
VIX+0.51%
長期金利の利回りは低下
ダウ工業平均株価は小幅下落、14922.50(-14.98-0.10%)
EURO STXX50は上昇、2803.42(+29.22+1.05%)
豪S&P/ASX200は横ばい、5144.99(+2.48+0.05%)
日経平均株価は下落、13,860.81(-204.01-1.45%)
香港ハンセンは小幅上昇、22,621.22(+23.25+0.10%)
上海総合指数は上昇、2,139.99(+17.56+0.83%)
米国発の材料
→ オバマ米大統領主導でシリアへの軍事行動を始める可能性が高まるが、議会の承認が問題
→ オバマ米大統領=9月10日に米国民へ向けシリアに関して演説を予定、
→ オバマ米大統領=ブラジルとメキシコ首脳への監視疑惑で調査を確約
→ ジョージ・カンザスシティー連銀総裁(9月のQE3縮小を支持)=9月のFOMCで資産買入枠を月額850億ドル→700億ドルへ減らすことに着手すべき
→ エバンズ・シカゴ連銀総裁(経済回復を前提に、QE3縮小は年内開始可能)=段階的縮小を始めるには、今後発表されるデータが第3四半期に景気の勢いが増したと示すだけでなく、インフレを抑制している一時的と考えられていた要因が本当に一時的だったと示すという確信が持てるならば私にとってベスト
→ 米8月の雇用統計は、失業率は労働参加率の低下要因で低下し4年半ぶりの低水準、逆に、非農業部門雇用者数は、6月と7月が下方修正され、予想をも下回わり、結果、9月FOMCでQE3縮小観測が弱まり、ドル全面安へ 失業率=7.3%(予想7.4% 7月7.4%)、非農業部門雇用者数=16.9万人(予想17.5万人 7月10.4←16.2万人、6月17.2←18.8万人)
PIMCOのビル・グロース氏=弱い米雇用統計でもFRBは資産購入を100億ドル程度縮小を実施すると予想
欧州発の材料
→ メルシュECB専務理事=ECBの低金利政策は金融安定のリスクでない、低金利は資産価格を過剰な水準に押し上げる可能性がある
英国発の材料
→ BOE四半期調査=利上げ期待の消費者29%(5月前回34%)に減少、2008年11月以来の低水準
中国発の材料
→ 周小川人民銀行総裁=米QE3縮小への対応は可能
その他
→ メキシコ中銀=政策金利を0.25%引き下げ3.7%に決定、予想外の引き下げ。第2四半期のGDPは4年ぶりにマイナス成長となると予想、予想外の下振れリスクがあり、インフレリスクよりも景気支援を優先
G20
→ サンクトペテルブルクG20、9月6日閉幕。 「米量的金融緩和の縮小が新興国の経済に与える影響を監視することで合意」、「金融市場の動揺を防ぐため連携する方針も示したが、具体策はない」、「シリアへの軍事行動で意見が対立し溝は埋められず、首脳宣言に盛り込めず」→ ロシアはシリアを支持
→ 首脳宣言=経済、「回復は弱く、下振れリスク」、「米国では民需が増え、日本と英国では成長が強まる」、「一部の新興国で成長が減速」、
→ 首脳宣言=金融政策、「金融緩和の長期化の副作用に留意」、「米緩和策縮小の世界的な影響を注意深く監視」、「金融政策の将来の変更は明確に説明」、「新興市場での過度の資金移動は悪影響」、「通貨切り下げ競争を回避」、
→ 首脳宣言=財政再建、「先進国は信頼できる中期財政戦略を策定」、「短期経済状況を考慮し柔軟に実施」
シリア
→ パワー米国連大使=シリアへの武力行使以外の選択肢はなくなった
→ オバマ米大統領=G20の首脳へシリアのアサド政権が化学兵器使用を強く確認と表明
→ オバマ米大統領=9月10日に米国民へ向けシリアに関して演説を予定、G20ではシリアの化学兵器使用疑惑はアサド政権に責任があることで一致
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