2013年9月4日水曜日

9月4日(火曜)アジア・欧州市場の動き(午後8時30分現在)

9月4日(火曜)アジア・欧州市場の動き(午後8時30分現在)

***ポイント***

米議会の承認が得られる可能性に、シリアへの軍事介入に動きだすリスクが高まっているが、目先は、この材料はひとまず横に置かれている。

円安を狙う動きへ。日本のGDP第2次速報値の上方修正の可能性、消費増税実施の可能性、「消費増税=日銀の追加緩和+政府の景気対策」=円安の思惑。

前日に続き、弱い材料を織り込み、ショートのカバーにAUD買いが続く。豪第2四半期GDPは一部で弱い数字との思惑もあり、予想通りの結果にAUDの買い戻しが強まる、特にAUDJPY+EURAUDで、AUDUSDも目先の底値達成感が強い。

最近は強い英経済指標が多くポンドは堅調で、この流れが暫く続くと思われる。英8月のサービス業PMIは、予想と前月を上回り、約7年ぶりの高水準。

強い中国の経済指標に、AUD買いが強い。中国8月のHSBCサービス業PMIは、前月を大幅に上回り、速報値から上方修正。

ユーロ圏経済指標は強弱混在。総合では良い数字ながら、EUR買いが弱い。ユーロ圏総合PMI・改定値は「前月を大幅に上回り2年ぶりの高水準だが、速報より下方修正」、ユーロ圏小売売上高は「前月が下方修正され、予想をも下回る」、ユーロ圏第2四半期GDP・改定値は、前月比、前年比共に前期より改善、前年比は速報値と予想よりマイナス幅が縮小。

これからは、カナダ中銀の金融政策は1.0%の据え置きが予想(利上げ示唆発言は?)、米ベージュブック(どこの地区連銀が景気拡大しているか?)が注目される。

日経平均株価は上昇、14,053.87円(+75.43+0.54%)
香港ハンセンは下落、、22,326.22(-68.36-0.31%)
上海総合指数は小幅上昇、2,127.62(+4.51+0.21%)
豪S&P/ASX200は下落、5161.64(-34.93-0.67%)
EURO STOXX 50は下落、2730.00(-23.35-0.85%)午後8時30分現在

USDJPYは、今週に入りやや円ショートが拡大しているのが気になる。テーマは、日本のGDP第2次速報値の上方修正の可能性(2.6%→3.0%~4.0%)に、消費増税を予定通り実施の可能性がたかまり、実施に伴う景気の落ち込みを防ぐために「日銀の追加緩和+政府の景気対策」が取られると思われる結果、円安へとの思惑が強まると考えられる。

しかし、米国主導によるシリアへ軍事行動の可能性が高まる中で、気が早いが、週末リスクを考えると、手放しで円ショートで通す事もできない。結果、週末末まで(木曜日当たりと推測)には、100円の大台を達成させ、オプションや実需の円買い、投機筋のストップロスやポジションメークで、どこまで円売りを進めることができるかを試す。そして、タイムリミットを迎えたら無理をしない。

EURUSDは、ユーロクロスで弱く、どうも動きが鈍く、かつてのUSDJPY相場を見ている思い。しかし、1.3200~1.3400のレンジの下限を割り込んでも、加速するでもなく、Dailyベースの200日単純移動平均線1.3144近くを下限に下げ止まり、調整終了の可能性も出ている。結果、1.3140~1.3270のレンジに戻ることを期待している。

AUDUSDは、ようやく反発。0.9200を終値ベースで超えることができれば、AUD買いの流れは本物なのだが? どうしても、シリアへの軍事行動のリスクや、不安定な新興国市場を考えれば、USDJPY同様に、時間との勝負も。それまでに0.9200を超え、0.9150~0.9350のレンジに戻ることができるか?

欧州発の材料は
*仏8月の総合PMI・改定値は、 速報値から上方修正=48.8(予想 速報47.9 7月49.1)、サービス業PMI・改定値=48.9(予想 速報47.7 7月48.6)
*独8月の総合PMI・改定値は、前月を大幅に上回り、速報値から小幅上昇=53.5(予想 速報53.4 7月52.1)、サービス業PMI・改定値=52.8(予想 速報52.4 7月51.3)
*EUR 8月 総合PMI・改定値は、前月を大幅に上回り2年ぶりの高水準だが、速報より下方修正、スペイン、イタリアは前月より小幅上昇へ=51.5(予想 速報51.7 7月50.5)、サービス業PMI・改定値=50.7(予想 速報51.0 7月49.8)、スペイン50.4(7月48.5)、イタリア48.8(7月48.7)
*ユーロ圏第2四半期GDP・改定値は、前月比、前年比共に前期より改善、前年比は速報値と予想よりマイナス幅が縮小 =前期比0.3%(予想0.3% 速報値0.3% 第1四半期-0.3%)、前年比-0.5%(予想-0.7% 速報-0.7% 第1四半期-1.1%)
*ユーロ圏7月の小売売上高は、6月が下方修正され、予想をも下回る=前月比0.1%(予想0.4% 6月-0.7%←-0.5%)、前年比-1.3%(予想-0.4% 前回-1.1%←-0.9%)

日本発の材料は
朝日新聞=来年4月に消費増税されれば、日銀がそれに合わせて追加の金融緩和を検討する方針と、安倍政権は補正予算や企業減税を検討

英国発の材料は
*英8月のサービス業PMI→ 予想と前月を上回り、約7年ぶりの高水準で、ポンド買いが強まる=60.5(予想59.7 7月60.2)

豪州発の材料は
*豪第2四半期GDPは、一部で弱い数字との思惑もあり、予想通りの結果にAUDショートカバーが強まるが、景気の回復力は引き続き弱い=前期比0.6%(予想0.6% 第1四半期0.5←0.6%)、前年比2.6%(予想2.5% 第1四半期2.5%) 

その他の材料は
*IMF報告書(G20の準備報告書)=「先進国が世界の経済成長を押し上げるが、米国の緩和縮小が新興国への景気減速リスク」、「為替相場は過度な変動を抑制するため介入を含め無秩序な調整リスクを防ぐ必要がある」、「米国は早ければ今月にも量的緩和策を縮小する可能性がある」
*IMF報告書(G20の準備報告書)=「最大の懸念は世界の成長低迷の長期化」、「低迷の原因は大部分がブラジル、中国、インドにある」、日本→「消費増税で財政支出がペースダウンし、成長率が一段と抑制される可能性」、米国→「労働・住宅市場の回復が経済全体を押し上げる」、ユーロ圏→「第3四半期も回復が継続」

0 件のコメント:

コメントを投稿