9月3日(火曜)為替市場の動き
***ポイント***
1. 豪ドルは、「弱い中国製造業PMI+弱い豪小売売上高+赤字拡大の第2四半期経常収支」に下落、「豪中銀から利下げ示唆発言」はなくショートカバーに上昇へ、上昇率はNO.1、注目は今日4日の豪GDPへ!
2. イスラエルのミサイル発射実験に市場は翻弄、ただし、市場はリスクを再確認し、ドル高+原油・金価格上昇+米債券利回り上昇へ。
3. 米議会は、シリアへの軍事行動を支持? ベイナー米共和党下院議長が「シリアへの軍事介入を支持」、米軍事行動の可能性が高まる。
4. 米ISM製造業景気指数+建設支出が強く、ドル高へ
4. 日経平均株価は約3%と大幅上昇、日本のGDP第2次速報の上方修正期待+消費増税期待が強まる。安倍首相は、消費増税の判断は10月上旬と発言。
USDJPY(+0.24%)
EURUSD(-0.15%)5日続落
GBPUSD(+0.10%)
AUDUSD(+0.95%)2日続伸
USDCAD(-0.05%)
EURGBP(-0.23%)5日続落
EURJPY(+0.08%)
GBPJPY(+0.32%)
AUDJPY(+1.19%)大幅上昇
GOLD(+1.46%)
WTI(+1.52%)
DXY(+0.30%)
VIX (+0.71%)
米10年債利回り上昇、2.78%→2.86%
ダウ平均株価は横ばい、14,833.96ドル(+23.65+0.16%)
EURO STOXX 50は下落、2753.35(-20.74-0.75%)
日経平均株価は大幅上昇、13,978.44円(+405.52+2.99%)
香港ハンセンは上昇、22,394.58(+219.24+0.99%)
上海総合指数は上昇、2,123.11(+24.66+1.18%)
豪S&P/ASX200は横ばい、5196.57 (+8.29+0.16%)
USDJPYは、日本の「GDP第2次速報の大幅な上方修正期待+消費増税期待+日本株の大幅上昇」の円売り材料に底堅く推移。欧州市場では、イスラエルのミサイル発射騒動に一時99.20円割れまで下落したが、クロスでの円売りと円先安観が強い中、再び99.60台まで上昇。米国市場では、強い米経済指標を材料に99.80~00円のストップを狙い、一時99.86円まで上昇したがベイナー米共和党下院議長発言に上値は失敗、しかし、円売りセンチメントは止まず。
EURUSDは、1.3200~1.3400のレンジ下限を割り込んでからは、勢いがない。アジア市場では、1.3200を試すことはできず、1.3180を割り込むと続落へ。欧州市場では、弱い株下に上値は重く、イスラエルのミサイル発射騒動にも、大枠1.3160~90のレンジで推移。米国市場に入り、強い米経済指標に1.3150を割り込み、ロンドンフィキシングで1.3140を割り込みようやく下げ止まる。
AUDUSDは、主要通貨では上昇力NO.1。アジア市場では、弱い中国国家統計局の製造業PMI、弱い小売売上高、弱い経常収支の発表に0.8970台まで値を下げたが、豪中銀は金利を据え置き、今後の利上げ示唆発言もなく、ショートカバーに0.9040台まで上昇へ。欧州市場はイスラエルのミサイル発射騒動にも値を下げず、大枠0.9010~40のレンジ。米国市場で、強い米経済指標に0.9072まで上昇し高値圏で推移している。
米国発の材料は
*米マイクロソフト=ノキアの携帯電話機事業を54.4億ユーロ(約7130億円)で買収し、特許のライセンス供与を受けることで合意、ノキあ株は33.9%上昇
*米8月のISM製造業景況指数は、予想と前回を上回り、2011年6月以来の高水準で、一時ドル買いが強まる=55.7(予想54.0 前回55.4)、新規受注63.2(前回58.3)、雇用53.3(前回54.4)、価格54.0(前回49.0)
*米7月の建設支出は、前月は大幅に上昇修正され、予想と前回を上回る=前期比0.6%(予想0.3% 前回0.0←-0.6%)
*米当局=スイスの銀行が秘密口座を使った米国人顧客の脱税ほう助で訴追を免れるためには、対象資産価値の最大50%に相当する制裁金を支払う必要がある。
日本発の材料は
*安倍首相=消費増税の判断は10月上旬
豪州発の拝領は
*豪中銀金融政策発表=金融政策2.5%の据え置きを決定、予想通り。スティーブンス総裁は声明で、「成長は、トレンドをやや下回り、目先も続くと予想」、「失業率はやや上昇した」、「インフレ率は、中期目標に添って推移」、「借り入れは、抑制された状態が続いている」、「豪ドル相場は、今後さらに下落する可能性があり、経済成長のリバランスに寄与」、「今後も見通しの評価を継続し必要であれば政策を調整する」と発言、従来と変わらず、一部に期待された追加利下げの可能性を示さず AUD買いが強まる。
*豪7月の小売売上高は、 前回と予想を下回る=前月比0.1%(予想0.4% 前回0.0%)
*豪第2四半期 経常収支は、前回と予想を上回る赤字額=-93.5億豪ドル(予想-85億豪ドル 前回-87-85億豪ドル)
中国発の材料は
*中国8月の国家統計局非製造業PMIは、前月を下回る=53.9(予想 前回54.1)
その他の材料は
*午後5時45分過ぎ、イスラエルは予告なしにミサイル試射実験を実施、相場が一時急変、有事の可能性を思い知らされる。 ロシア国防省(国営ロシア通信)=地中海で弾道ロケット2発の発射を探知、イスラエル=地中海で米国と合同でミサイル実験を実施と発表、米海軍報道官=米艦からミサイルの発射はないと発表、結局は、ミサイル迎撃システムのターゲットとして使われるミサイルの発射実験を地中海で行ったと発表
*OECD中間レポート・2013年成長見通し5月比=ドイツ(0.4→0.5%)、フランス(-0.3→0.3%)、英国(0.8→1.5%)へと2013年成長率見通しを上方修正、イタリアは回復の兆しが見られず(-1.8%と変わらず)。米国(1.9→1.7%)。中国(7.8→7.4%)、日本(1.6%と変わらず)
*USDTRY=上昇しトルコリラ安が続く、USDIDR(インドネシアルピア)は、1000ドル台に上昇、2009年4月以来
シリア関係
*ベイナー米共和党下院議長=シリアへの軍事介入を支持
*メネンデス米民主党外交委員長=シリアへの軍事介入の承認決議は、一部の変更で上院で採決される見通し
*オバマ米大統領=シリア攻撃に向けた議会承認の取り付けに自信がある、軍事行動は限定的
*シリア国営テレビ=シリア国内のガスパイプラインがテロで爆破
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